今さら聞いてもいいIT用語 #25: 「Markdown」
前回の今さら聞いてもいいIT用語で、Webページをつくるときの書き方のルールを「HTML」というのですよ~ということをお伝えしました。
今日はそれに関連して一緒に覚えてしまうとよい「Markdown」についてお伝えします。
おさらいですが、HTMLとは「HyperText Markup Language」の略で、HyperTextつまりリンクでつながっているテキストを、マークアップで書く言語です。
マークアップというのは「目印をつける」という意味で、HTMLの場合は「タグ」と呼ばれるものを使います。タグで挟むことで文書の構造や要素の役割を指示します。
たとえば、<h1>見出し</h1>でここは大きい見出しですよ~とか、<strong>強調したい文字列</strong>でここは強調ですよ~などと記述します。
ただ、タグで挟むというこの書き方、ちょっとめんどくさいですよね。
そこで、もっとサクサク書く方法ないかな、と編み出されたのがMarkdownです。
タグの変わりに、決められた記号を決められたしかたでちょろっとつけるだけで、文書の構造や要素の役割を指示することができます。
たとえば、大きい見出しであれば、ハッシュ記号(#)と半角スペースをつかって
# 見出し
という書き方をします。h1タグで挟むよりだいぶシンプルですよね。
たとえば、強調であれば、強調したい文字列の前後にアスタリスク(*)記号を2つずつつけます。
**強調したい文字列**という感じです。
strongタグで挟むより圧倒的にラクです。
つまり、MarkdownはHTMLの別の簡易的な表記のしかたともいえます。
そして、Markupに対してMarkdownという言葉が使われているものと思われます。
さて、このMarkdown、どこで使えるのでしょうか?
「note」や「Qiita」などのブログサービスや、ブログサイトや企業サイトを作るCMSとして広く使われている「WordPress」でも、Markdownで記事を書くことができます。
多くのみなさんはWebページをつくるということはしないことが多いので、Markdown必要ないななどと思われるかも知れませんが、そんなことはありません。
いろいろなサービスで使えるようになってきています。
たとえば、代表的なものはビジネスチャットツール「Slack」です。チャットの装飾としてMarkdown記法を使えます。
また、人気の多機能ノートサービス「Notion」は、実は「Googleドキュメント」でも使えます。
Googleドキュメントで使えないよという方は設定を確認してください。
メニュー「ツール」を選択する
「設定」を選ぶ
「Markdownを自動的に検出」をONにする
Googleドキュメントでは、見出し、強調、リスト、番号つきリスト、リンク、チェックボックスをMarkdownで書けます。ぜひ、書き方を調べて試してみてください。
これらの数パターン使えるようになるだけで、文書作成のスピードが格段に上がります。
Markdownは徐々に使えるところが増えているので、マスターして損はないと思いますよ。
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