【質問力】#24

質問力は非常に重要です。
質問の仕方や内容、深堀によって引き出せる情報は全く異なります。
質問力を高めることによって、疑問の解消や、より深い情報を得ることができます。
前回投稿した記事と通ずる点もあるので、リンクを載せておきます。


質問力を身につけるメリット

1. 相手への関心を示すことできる
一般的に相手に興味や関心がない状態では、「質問」が頭に浮かびません。「質問をする」という行為自体、相手への関心を示すことができるのです。
質問を受けた側も「自分に興味を持ってくれている」という安心感があるので、好意を抱いてもらえる可能性があります。
しかし、調べれば分かるようなことを質問したり、大量の質問を投げかけたりすると、かえって迷惑になるのでバランスが肝心です。


2. 疑問や問題を解決する糸口を見つけられる
質問をすることで、疑問点や問題点を解決する糸口を見つけられる可能性があります。不明点を明確化できるので、相手の意図を理解したうえで対応できるでしょう。
反対に疑問や不安なことが不明瞭なまま自分の中で解釈して仕事を遂行すると、的確に対応できず一からやり直しになる場合もあります。
ビジネスにおいては、双方に理解を深めたうえで遂行しなければならないので、質問力が重要になります。


3. 情報を得ることができる
質問力を伸ばすことで、質の高い情報を引き出すことができます。
例えば、会話のなかで相手が気づいていなかった悩みや問題を見つけ出し、解決へと結び付けられる可能性があるのです。
あらゆる切り口から相手の興味関心を引き出して、情報収集できるので、営業担当者にとっても質問力は必須だと言えるでしょう。


4. 相手の理解・思考を深められる
質問をすることで、相手の理解や思考を深めることができます。
例えば、対話を通じて「自分ひとりでは考えつかなかったことをひらめいた」という経験はありませんか。人は、質問を受けると「どうしてだろう?」と考えるため、別の角度から質問をすると、相手は新たな方向性で物事について考えるため、視野を広げることができるのです。

質問力が高い人の特徴

1. 情報整理が得意
情報整理が得意な人は、対話の内容を理解したうえで、的を得た質問を投げかけることができます。
対話の内容はもちろんのこと、過去の情報などインプットしたものをまとめて整理できるので、疑問点や不安な部分が明確化される状態です。
情報は、「収集」「整理」「共有」「活用」の4段階に分けられるため、情報の全体像を把握しつつ、整理できる人は質問力も高くなります。


2. 話の内容がわかりやすい
対話しているなかで「話の内容が分かりやすい」「説明上手」と感じることもあるでしょう。
話の内容が分かりやすい=情報が整理できている傾向にあるので、質問力に長けている場合が多いです。
例えば、結論から話すことができる人や相手にあわせて言葉選びができる人、必要な情報だけを嚙み砕いて伝えてくれる人は、ビジネスや日常において会話がスムーズだと言えます。
意思疎通が図りやすく、対話のなかに質問を含めることが上手ですので、自然と相手の本心や疑問を引き出すことができるのです。


3. コミュニケーション能力が高い
質問力は、コミュニケーション能力の一つですので、コミュニケーション能力が高い人は必然的に質問力にも長けています。
そもそもコミュニケーション能力とは、伝えるスキル・聴くスキル・相手の気持ちを読み取るスキルが高い人のことです。
信頼関係を構築し、相手が興味を持ってくれるため、質問に対してより具体的に回答してくれます。

質問の種類

1. オープンクエスチョン(拡大質問)
オープンクエスチョン(拡大質問)とは、相手に自由に回答してもらう質問のことです。

質問例)最近、ハマっていることはありますか?
質問例)何か困っていることはありますか?


2. クローズドクエスチョン(限定質問)
クローズドクエスチョン(限定質問)は、「はい」「いいえ」の二択で答える質問や、3択ほどで回答範囲に制限を設ける質問のことです。

質問例)御社の課題は、〇〇という認識でよろしいでしょうか。
質問例)次回の打ち合わせは、来週の同時刻でよろしいでしょうか。


3. 過去質問・未来質問
過去質問・未来質問は、過去または未来に考えを向ける質問のことです。
過去質問は、過去に起きた事実に対する質問で、原因の明確化ができます。しかし、質問する際には、疑問や不審点について、納得するまで質問を繰り返したり、真実を言わせようと厳しく追及したりしないように注意しましょう。

質問例)何が原因だと思いますか?
質問例)どうして失敗したのでしょうか。

一方で未来質問は、未来に考えを向けるので前向きな対話になりやすい傾向にあります。
過去質問の場合、すでに起きた事実に対する回答ですので、想像力や発想力は働きません。しかし、未来質問はさまざまな可能性を想像しながら、会話を膨らませることができます。

質問例)成功するために何が必要ですか?
質問例)これからどのようにしたらいいですか?


4. 肯定質問・否定質問
肯定質問・否定質問は、肯定的あるいは否定的な言葉を使った質問です。肯定質問は、相手の前向きな意思を引き出すことができ、今後の行動変容を促せます。

質問例)成功した要因は何だと思いますか?
質問例)どの業務が得意ですか?

続いて、否定質問は原因を引き出せますが、相手を疑うようなニュアンスが含まれるため使用する際には注意が必要です。

質問例)失敗した要因は何だと思いますか?
質問例)業務に苦手意識を持っている理由は何だと思いますか?

質問力を鍛える方法

1. 企業の情報を事前に調べる
ネットで調べればわかるようなことを質問するのは、失礼にあたるため、企業の情報収集を徹底しておきましょう。
会社概要に記載されている代表者の氏名やメッセージ、企業理念、事業内容に加え、社風や関連企業、成長性などもリサーチすることが大切です。
ここ数年では、人事や広報担当者がSNSを運営している会社も増えているので、TwitterやInstagramなどに公式アカウントがないかチェックしておきましょう。
また、社員や元社員の口コミを調査できるサイトもあるので、参考程度に確認しておくと役立つ場面があるかもしれません。


2. 情報整理を意識する
情報をスムーズに整理できれば、自然とその場に適した質問が頭に浮かびます。
インプットした情報を整理するだけでなく、ほかの人に共有しやすい形にまとめる能力も必要です。
相手視点に立って論理的にまとめる習慣を付けるようにすると、情報整理力が向上します。


3. 相手によって質問の切り口を変える
質問力の高い人は、相手に合わせて使用する言葉や切り口を変えることができます。
例えば、主婦と話すときは「アルバイト」ではなく、「パート」という言葉を使うなど、細かな気遣いができるのです。
また、部下に問いかけるときには、肯定質問や未来質問など圧力を感じにくい質問の仕方をすると良いでしょう。二~三択で回答できる「クローズドクエスチョン」ではなく、敢えて「オープンクエスチョン」を使用して、自分で考える機会を与えるというのも一つの手です。

質問力は瞬発力も大事です。相手の回答に対して瞬時に疑問を持てるか。
商談時にポロっとでてきた話や、役職者との会話などそのシチュエーションでしか質問できないケースも多くある為、日々から情報整理や収集も改めて重要だと感じます。情報や知識量で質問できる内容も変わってきます。

最近は、コンテンツが好きというのが一番の理由ですが
「Nontitle」と「令和の虎」を視聴しています。
投資家の質問や事業に対する深堀など勉強になる点が多く参考になります。

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