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いい医者ってどんな人?名医を見分ける唯一の方法

受診した患者さんを見ていると、主治医によって運命は分かれることがあるな、とつくづく感じます。いい先生に出会えれば、その後の療養ライフはバラ色……とまではいきませんが、だいぶ違ってくるのです。どうせ病院に通うなら、いいお医者さんに出会いたいですよね?では、いいお医者さんはどんな人なのか?簡単に見分けられる方法を、看護師歴20年以上の私がお伝えします。


いいお医者さんとは

結論から言うと、患者さんの訴えをきちんと聴ける人 がよい医師です。当たり前でしょ、と思いましたか?でもこれ、皆ができる訳じゃない。

「主訴」は患者さんの疾患が何であるかを紐解く一番の決め手であり、通院して経過観察をする中でも、最も重要なもの。その中にこそ、診断のもとになる材料が隠れているのです。

主訴をきちんと聴き、その内容を分析し、どのような治療を望むかを患者さんに選択肢を示して一緒に考えていける医師が、一番いい医師ではないかと思います。人の話を聞ける人こそ、本当の名医なのです。


いい医師の特徴

患者さんの訴えを丁寧に聞けるいい医師は、スタッフとの関係も良好です。看護師にも、そのほかのコメディカルにも敬意を払い、良好なコミュニケーションが保てています。

スタッフから、家族が具合悪くなったらこの先生に見てほしいとか、自分の健診の時にはお世話になりたいと思われるのも大きな特徴。

いい医師は、スタッフからも大変人気があります

ですから、外来受診した際は、医師のスタッフへの態度をよく観察してください。

スタッフと仲がよさそうだったらいい医師。同僚などを雑に扱うようなら残念な医師の可能性ありですよ。


説明と同意

現代の医療では、患者さんに検査や治療を行う際には、きちんと説明し、同意書をとることが徹底されています。この時の説明がわかりやすく丁寧であり、こちらからの質問にもきちんと答えてくれるのは、いい医師。

患者さんは医療に関することなど、わからなくて当たり前。そこを、専門用語をかみ砕いてわかりやすく伝える親切心とコミュニケーション能力がある人こそ、本当の名医ではないでしょうか。

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検査の手技

看護師から見ていても、胃カメラなどを鮮やかな手技で短時間に終わらせる医師と、終了までにとても時間がかかるな、と思う医師がいます。縫合の手技も、差がありますね……。(大きなお世話だといわれそうですが。)

当然、短時間で器用に検査ができる医師は、職員からも人気。同じ先生ばかりが職員の胃カメラ予約が集中します。

「器用か、不器用か」は生まれ持ってのものですので、努力ではどうにもできません。ただ、なぜか「きちんと患者さんの主訴を聞ける医師」は、検査も上手い傾向にあります。(統計を取ったわけではありませんが、私の経験上です。同意してくれるナースは多いはず!)

分からないときはどうする?

訴えを聞いてくれるのか、検査がうまいかなどは外からでは不明ですよね。そんな時はやはり有力なのはお友達の口コミ。

実際、私が勤務するクリニックでは、「友人がお勧めするから来た」という方が多くいらっしゃいます。ネットの口コミよりもリアルの口コミが有効です。

今、現在の年齢が若く、「周囲に定期的に受診している人がいない」という方もいるでしょう。この場合、初診時で出会った医師が「訴えを真摯に聞いてくれるかどうか」で、次回以降の通院を判断するのが良いでしょう。


大切なのはコミュニケーション能力

きちんと訴えを聞ける人こそが名医。「なんだ、そんな単純なこと?」と思うかもしれませんが、患者さんにわかりやすく説明でき、良好なコミュニケーションを保てる医師はそれほど多くないのですよ。

訴えの中にこそ疾患の本質があると思うので、必要な訴えを引き出せる医師は本当に優秀な医師だなあ、と見ていて思います。あなたの主治医は訴えをきちんと聞いてくれますか?説明はわかりやすいでしょうか?

患者さんの立場に立ったコミュニケーションをとれる医師は、ほんとに当たったらラッキーであると考えます。


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