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出産の記録


3月8日 39w5d
前駆陣痛もおしるしもなく、これは予定日超過するだろうなと呑気に就寝。

0:30
軽い生理痛のような痛みでなかなか寝付けない。陣痛カウンターで測ってみると10分切ってた、ついに始まったかもと嬉しくなる。夫に念のため連絡する。

5:30
痛くない時間に少しでも寝ようと思ったけど、痛みが強くなり結局一晩中寝れず。病院に電話して、陣痛が5〜7分間隔になったことを伝えると、声にまだ余裕があるのでしばらく自宅で待機するように言われ、8:30まで待機。父もソワソワ。愛猫のすずは普段こない私の部屋まで来てくれて心配してくれた、ありがとうね。

8:30
陣痛間隔が5分になり、再度病院へ連絡。入院するかどうかの内診をするため病院へ向かう。内診の結果、子宮口はすでに5cm開いていて入院決定。父から荷物を受け取り、やっと会える嬉しさと出産への緊張でどきどきした。
最初の30分は初めてのNST。赤ちゃんは元気で安心。まだ我慢できる痛みだったので、深い呼吸を意識してなんとか乗り越える。痛みの間隔は5分くらい、寝ているより座っている方が楽だった。

11:30
夫が病院に到着。顔を見てほっとした。痛みが少しずつ強くなり、陣痛が起きるたび腰をさすってくれていたのが有り難かったな。その後、揺れるイスに座って夫と助産師さんに腰や背中をさすってもらいながらなんとか痛みに耐える。お昼ご飯を出してもらったけど、ほとんど食べられない。痛みの間隔は変わらず5分くらい。

13:00
内診したら変わらず子宮口は5cmのまま。もうかなり痛いのに、子宮口全開までまだ半分もあるの… と焦る。助産師さんが色々と提案してくれてよもぎ蒸しをやってみる。意外とこれが一番楽だったかも。その後ソファに座ったりベッドに横になったり、色々試しながら陣痛に耐える。間隔も痛みもそこまで変わらない。少し疲れてきて、睡魔に襲われ眠たくなる。少し寝てしまうと陣痛が遠のき、その次の陣痛が倍以上の痛みになって襲ってくることを知ってなんとか起きていようと必死になる。

15:00
どうにか子宮口開いててくれ、と祈りながら内診してもらったけど結局変わらず5cm。助産師さんから痛みを強くする促進剤を打つか、自然に待ってもう少し頑張るか、どちらにするか聞かれる。自分の体力が不安になり、促進剤を打つことに決める。ひょろひょろの字でサイン。私がサインして机に置かれた書類を、夫がこっそりちゃんと確認してくれていて、そういうところが好きだなぁと思ったりした。

15:30
促進剤を使ってから、明らかに痛みが強くなる。陣痛時の呼吸に声が交じるようになる。下腹部を思い切り絞られるような痛みとお尻への圧がどんどん強くなって、いきみたい気持ちが増す。ベッドの上でひたすら耐えて、少ししてから内診。やっと7〜8cm開いていて嬉しかった。
その後はベッドの上で色んな体勢を試しながらひたすら陣痛に耐える。仰向け、よつんばい、しゃがみ込みなど。この時点でもうかなり痛い。

16:00
ここからが本当に長かった。かなりの激痛が1分半〜2分続いたり、次の陣痛がすぐきたり一息つく暇もなく、心が折れそうになる。いきみたいですと伝えると、助産師さんがいいよと言ってくれたので少しずついきみはじめる。何度かいきんだ後の内診で子宮口9cm。上手に進んでるよと言われ、希望の光が見える。赤ちゃんに早く会いたい。

16:30
よつんばいがいきみやすく、しばらくその体勢で陣痛に耐える。陣痛がくるたび3回いきむ。9cm開いてから全開になるまではあまり時間がかからなかった気がする。ただ、私がいきんだ後の赤ちゃんの心拍がガクッと下がるそうで、お産の進み具合によっては違う処置になるかも、早く生んであげようねと言われる。その後は、不安な気持ちと自分の体力の限界から、助産師さんに「赤ちゃんは大丈夫ですか」「あとどのくらいかかりますか」などたくさん聞いてしまった。(ネガティブなことは言わない目標で挑んだけど、早く終わりたい感をすごく出してしまったな)
仰向けになり、最後の力を振り絞る気持ちでひたすら全力でいきむ。陣痛のたび、助産師さんがいきみを褒めてくれてやる気になった。先生が覗きにきたり、助産師さんが増えたり、分娩室が明るくなったり、終わりが少し見えてくる。赤ちゃんの頭を触らせてくれて泣きそうになった。何度かいきんで、もう出るよ生まれるよと言われる。あとは呼吸だけねと言われ、助産師さんや夫の「はぁー、はぁー」の声に引っ張られるように声を出す。やっと会える、早く会いたい。

17:39
どぅるんと赤ちゃんが出てきて、胸の上に置かれる。少ししてから泣き声が聞こえる。元気だ、かわいい、やっと会えた。感無量すぎて涙も出ない。後から夫がほやほやの赤ちゃんを抱っこしているのを見て、少し泣きそうになった。



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