見出し画像

初めての 診療報酬改定レポート21

10月27日中央社会保険医療協議会 総会(第493回)在宅その3の傍聴時の忘備録

訪問看護について


【専門性の高い看護師による同行訪問について】



⃝ 質の高い訪問看護を推進する観点から、専門・認定看護師や特定行為研修修了者の専門性の高い看護師による訪問看護について、どのように考えるか。
・2号側意見:専門性の高い看護師の評価は単独訪問であっても評価すべき 評価は患者状態や看護内容を踏まえ評価し過度に包括的とならないように 医療機関からの訪問看護も同様に評価する 認定看護師と特定行為修了者の目的が違うためレベルを合わす必要 対象疾患と専門性を合わせる 同行時は教育効果があるが単独時は無いことも考慮する
・1号側意見:方向性に異論なし 具体的要件設定につき議論する 行った看護の質を評価する 特定行為看護師の同一日算定不可の経緯はと平仄合わせる理由は
・専門委員意見:専門/認定看護師の単独訪問時の評価を要望 医療機関からの訪問の評価 特定行為研修者の同行/単独訪問の取扱い

画像1

【理学療法士等による訪問看護について】


⃝ 効果的な訪問看護の実施を促進する観点から、訪問看護ステーションからの理学療法士等による訪問看護の在り方について、どのように考えるか。
・2号側意見:指示書に理学療法士等の訪問頻度や時間の記載を検討
・1号側意見:理学療法士の訪問看護における役割の明確化必要 実態把握が必要 医療保険では訪問リハはないため理解はするがケアの内容をどう評価するか(→事務局から:医療機関による訪問リハは存在する。論点はあくまでも訪問看護の一環としてのリハとして挙げている) 
専門委員意見:気管切開時に理学療法士は看護師と共に看護 前回改定の週4日目以降の評価下げには根拠がない

【小児の訪問看護における関係機関等との連携について】


⃝ 小児への訪問看護に係る関係機関の更なる連携強化の観点から、訪問看護情報提供療養費の算定可能な情報提供先等や頻度等について、どのように考えるか。
・2号側意見:情報提供先の追加に賛同する 
・1号側意見:必要な連携について理解する 
専門委員意見:情報提供先の拡充が必要
その他
・1号側意見:長時間や複数の看護職の訪問時の評価も考える 介助時の評価 医療的ケア児の訪問頻度15歳から1回/週になる理由は


〇私見:今回の中医協総会で幸野委員、松浦委員、松本委員が退任となった。1号側の随一の論客である幸野委員の退任は残念であり、今後2号側とのパワーバランが崩れるのではないかと少し心配でもある。幸野委員は航空機業界からの転入であることにも驚いた。専門職に対して一歩も引かない姿勢は凄まじい勉強量に裏打ちされたものであろう。中医協は決して診療側の意見に寄ってはならないと思う。国民皆保険を守っていくためにも医療費抑制という国民目線が必要である。勿論、患者の利益/利便を考えると診療側の意見に同意する。が膨れ上がる医療費の借金を次世代に付け回すことは絶対に避けたいと思う。ある程度の痛みを伴いながらバランスを取っていくことが必要ではないかと考える。



いいなと思ったら応援しよう!