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【闘魂を燃やして】4年 髙木晴


「日体大サッカー部はどう在るべきか」


主務になってから考え続けていることである。
我々はどう在るべきか…。


我々は屈強で在るべきだ。

どんなことがあっても前を向く。困難を成功への一歩と見るだけでなく、あらゆる状況を自分の役に立ててしまう強さを持つ。つまづいても転ばない、転んでも立ち上がる。何度踏み潰されても起き上がるような、不死身のような逞しさを持つ。

我々は健全で在るべきだ。

どんなにサッカーが上手くても、サッカーをする人間が立派であらねばならない。心身の健康と繋がりを探究し、自分を知ること、他者を尊重することを大切にする。心と体の調和を追求し、競技力とともに人間力を向上させる。

我々は常勝で在るべきだ。

相手にも負けない。チームメイトにも負けない。必ず勝つ。勝ちにこだわる。そして自分自身に絶対負けない。何がなんでもという気迫を持って、必ず克つ。日体大を背負う限り、常に勝者であり続け、常に自分史上最高を更新し続ける。


そんな、強く逞しく美しく戦う、闘う集団であるべきだ。


人は環境に左右されると信じている限り、自らの環境に打ち克つことは絶対にできない。自分こそが環境や状況を生み出すと気づく時、ようやく自分自身を支配し、自己を律するといえるのではないだろうか。自分を制するのは自分であり、その自分の考えや心が、あらゆる環境を自ら引き寄せていく。

だからこそ私は、いつでもどこでも一人でも、より善い環境を創り出す人で在りたい。この日体大サッカー部を、もっと強く、もっと善くするのは私である。

自分たちはこのチームをどうしたいのか、自分たちはどうなりたいのか、擦り切れるほど考えて創意工夫を凝らし、努力し続けるチームにならなければならない。

日体大サッカー部で4年間を過ごした者たちが、サッカーを通じて、強く、逞しく、美しい人間に成長するような、そんな部風にしたい。部の土壌を耕したい。どんな種がそこに落ちたとしても、ぐんぐんと根を伸ばし、頑丈で真っ直ぐな幹を生やし、花を咲かせ果実を実らせるような、そんな土壌がいい。

残された時間もわずか、このチームのためにできることは全てやり尽くす。


私は、関東リーグに出てチームを勝たせられる選手になる。

まだBチームで全然試合にも出れていないし、ついこの前久しぶりに出た公式戦では酷すぎて途中交代だった。悔しいというか恥ずかしいというか情けないというか。

傍から見れば無理だと笑われても仕方ない。無謀かもしれない。だって、圧倒的に下手くそだし。

それでも、お前には無理だと笑われることほど挑戦したくなる。自分を信じてやり続け、絶対に関東リーグに出てこのチームを勝たせる。私がピッチで勝たせる。2部優勝させる。

そしてその過程の中で、自分を人間として成長させたい。

倦まず弛まず、真面目に一生懸命に、努力し続ける。
その過程そのものを磨き砂として、自分の人間性を高めたい。

自分が今やるべきことに没頭し、努力に努力を積み重ねていく。それは与えられた今日という一日、今という一瞬を、大切に生きることに繋がると思う。昨日より確実に今日成長し、今日より確実に明日成長する。

自分の考えや心を高めることで、はじめて進歩し、発展し、目標を達成することができると思う。

もっと強く、逞しく、美しくなりたい。
そんな人間に成長する。


今シーズンのスローガン、「証明」

まずは自分自身が、証明する。選手としても主務としても。まだまだこんなもんじゃない、まだまだできることを証明する。闘魂を燃やし、その思いが、その熱が、周りの人に少しでも多く伝達するように。まずは私が爆発するかの如く燃え上がる。

また必ず、チームとして証明する。私は、みんなが泣きじゃくりながら喜んで、これでもかと抱き合って、最後に笑って終わる景色がみたい。

そして来年、再来年、5年後10年後…日体大サッカー部が普及・発展し続け、世界を平和にする日がやってくることを本気で思い、その力強い一歩を私たちが踏み出したことを、いま証明する。

そのために、全身全霊、全てを懸ける。


闘魂を燃やして。



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長くて拙い文章になってしまいましたが、最後までお読みいただき有り難うございます。
日本体育大学学友会サッカー部4年、髙木晴と申します。

まず、多くの方々の尽力や支えによって、今この状況でも大好きなサッカーができていることに心から感謝します。

サッカー部のスタッフの方々、OBOGの方々、大学関係者の方々、関東大学サッカー連盟の方々…
想像つかないほど、見えないところで色んな人たちの働きがあって今サッカーができる環境が整えられていることに、主務という立場だからこそよくよく気付かされます。

全てに感謝する心を持ち、リーグ戦を無事終わらせるためにも自覚と責任ある行動をし、ラストスパートで駆け抜けます。


私たち4年生はこれまで、矢野監督一期生として様々な挑戦をしてきました。闘ってきました。

一人ひとり、ラストに懸ける熱い思いがあるはずです。

その思いを綴ったブログを、皆さん是非読んでください。


名前:髙木 晴 (タカギ ハル)
学年:4年
学部:体育学部体育学科
経歴:浅間中学校 → 都立駒場高校