【背負うものはデッカくなきゃな!】4年 菅颯馬
こんにちは。
今回ブログを担当する4年の菅颯馬です。
重度のめんどくさがり屋で口癖は「だるい。」
でも実は、誰よりも責任感が強い弓削翼からバトンを受け継ぎました。
同期たちの素晴らしいブログが更新される度にどんどんハードルが上がっていき、自分の番が回ってくるのをビクビクしてました。
みんな良いこと書きすぎ。
この場で胸張って語れるような事は無いので、僕自身の今年1年間を飾る事なく振り返ります。
頑張って書いたので読んで頂けたら嬉しいです!
今年は今までのサッカー人生で1番苦しい1年だった。
最終学年として、入学してから成し遂げられていない関東リーグ2部優勝、1部昇格に向けて期待と自信を膨らませて始動した。
蓋を開けてみると、10月第19節の時点で出場は、開幕戦と第2節、そして第5節の途中出場のみ。
それ以外は怪我とひたすら戦ってた。
再発含めて、肉離れを4度経験した。
情けなくて、不甲斐なかった。
「また?」と何度言われた事だろうか。
その言葉にさえ、イラッとする時もあった。
グラウンドに行きたくない日もあった。
自分の責任でしかないからこそ、どこにもぶつけようがなくて、中々きつい毎日だった。
自分にとっての関東リーグの時計の針が止まっている間に、チームは勝ち点を積み重ね、優勝、昇格を十分に狙える位置にいた。
チームの力になれていない事と、チームが着実に前に進んでいるのを間近で見て焦りを感じていた。
でも、試合に出てる自分をイメージして、ただひたすらリハビリに打ち込む事しか出来なかった。
後期が始まり、自分の中で変わったことがあった。
それは、チームの勝利が心から嬉しいと感じたこと。
補助学やバックアップでみんなが猛暑の中、チームの為に戦っている姿を目の前で見てきた。
その姿を見て、誇りに感じた事も記憶にある。
チームスポーツなんだから、チームの勝利が嬉しいなんて当たり前な事だと思う。
でも、負けず嫌いな自分にとって、自分が出ていない試合でチームが勝つ事を心から喜ぶという事は今まであまり無かった。
もちろん、嬉しいという気持ちはあるけど、悔しい気持ちが強かった。
それが覆る程、みんなの戦う姿に感動したんだと思う。
それと同時に、この感情の変化に自分の中で疑問を覚えた。
少しでも「悔しい」と思わなかった自分、同じポジションの選手が活躍して、両手を挙げて喜ぶ自分は、選手として終わったのか。
それを感じた時になぜかゾッとした。
こんな経験今まで無かったから、頭が真っ白になった。
そこから、少しずつ自分の中の熱が冷めていった。
復帰しても試合に出られないなとリハビリに対して気が乗らない事やサッカーより将来への準備に走る事もあった。
リーグ終盤の東洋戦あたりの時期に復帰するだろうと目処が立ったけど、試合に出てる自分を想像する事はもう出来なかった。
というか、しようとしなかった。
関東リーグ後期第15節 東京国際大学戦。
また自分の中で変わった瞬間があった。
チームは先制するも、後半に逆転負け。
試合後、教育実習でいない大輔の代わりにキャプテンとして戦った弓削の締め。
あの姿を目にして自分が小さく見えた。
自分軸でしか、物事を捉えられていなかった事に情けないと感じた。
あの時に、また自分の中でやらなきゃいけないという理由が出来たと思ってる。
ありがとう。
冷静になって、周りを見渡して考えてみると、家族からは頻繁に連絡が来ていたし、スタッフやチームメイトもグラウンドで声を掛けてくれていた。
怪我が早く治るようにサポートしてくれる人がいた。
そこから自分の為じゃなくて、チームの為に頑張ろうと思えるようになった。
無事復帰出来て、大一番の東洋戦が1週間後に迫り、必死にコンディションを上げた。
メンバー入りの可能性があると分かった4日前くらいから全然寝れなかった。
試合前日には、自分自身にとてつもないプレッシャーをかけた。
自分が怪我で離脱してる間にチームが必死に戦って積み重ねた勝ち点。
負けたら実質引退。
今まで試合に出て貢献していた陸翼をベンチに追いやってまで自分が試合に出る。
その覚悟を持って、試合に臨んだ。
また、この大一番で自分を使ってくれた矢野さんからの期待を自分への自信にした。
多分今までの自分だったら、そのプレッシャーに押しつぶされていたと思う。
5ヶ月ぶりの試合だからと言い訳したかもしれない。
でも、あの時はワクワクしてたし、不安が全く無かった。
それは、やるべき事が自分の中ではっきりしてた事と何より、
心強すぎるチームメイトがいたから。
スタンドからの応援も力になった。
東洋戦の勝利は今までで1番嬉しかったかもしれない。
それくらいこの試合に賭けていたし、背負ったものが大きかった分、喜びも爆発した。
昇格が決まったわけじゃないし、有利な状況に立てたわけじゃない。
だけど、この1勝に自分の苦しかった時期が報われた瞬間だった。
側から見たら、ただの1勝だし、これより大きな舞台なんていくらでもある。
でも、大事なのは、ただの1勝とか舞台の大きさなんかじゃないなと。
乗り越えなきゃいけないものに対して、どこまで本気になって、ぶつかったかがその瞬間への感度をより上げてくれるものだと勝手に思ってる。
今年の4年率いるIリーグがまさにそう。
翌週の日本大学戦で負けて、21節東京学芸戦の前日にミーティングをした。
個人個人の今年にかける想いや、雅人が作ってくれたモチベーションビデオで士気を高めた。
その日はCチームが引退試合で有終の美を飾り、トップチームに最高のバトンを渡してくれた。
色んなプレッシャーがある中での試合はめちゃくちゃ楽しかった。
勝った後の喜びもまた違った。
極度の緊張しいの自分にとっては、サッカーをする上でこのプレッシャーや緊張感が本当に苦手だった。
試合前日は一睡も出来なかったり、体がガチガチで動かなくなって、何もプレッシャーの無い中でやりたいとずっと思ってた。
でも、それは違った。
プレッシャーや背負ってるものが大きい中で真剣勝負をやるから楽しいし、大きな達成感を味わえる。そして、いつも隣には頼りになるチームメイトがいる。
それをサッカーが教えてくれました。
サッカーを通して、色んな人と出会い、色んな経験をして、今の自分があります。
まだまだ未熟ではあるけれど、ここまで成長させてくれたサッカーに感謝します。
そして何より、常に自分が選んだ環境でサッカーをさせてくれている両親に最大の感謝を送ります。
本当にありがとう。
どんな環境に身を置いても、本当に周りに恵まれました。
サッカーを通して出会ってくれた全ての人に感謝します。
ラスト1試合。
日体大は、コロナウイルスの影響をもろに受けました。
唯一の全国大会出場への可能性があるアミノ杯も棄権しました。
全カテゴリー活動停止を経験しました。
そんな逆境に全員で立ち向かった自分達が報われないはずがない。
それを「証明」するのが、最終節です。
引退した同期、晴や明優をはじめとする裏方、これからの日体大を背負う後輩たち、支えてくれる家族、友達。
そして、大好きな10人の同期たち。
まだまだいます。
背負うものが沢山です。
勝たなければいけない理由にして十分すぎます。
全てを力に変えて、走って走って走ります。
そして、1部昇格へのチャンスを掴みます。
「背負うものはデッカくなきゃな!」
長々と読んで頂きありがとうございました!
次のブロガーは、「主将」深川大輔です。
大トリです。
重度の心配性で、すぐ困った顔します。
でも、彼なしに日体大はありません。
是非、読んであげて下さい!
名前:菅 颯馬 (スガ ソウマ)
学年:4年
学部:体育学部体育学科
経歴:磐田U-15(岡崎中学校)→ 磐田U-18(磐田西高校)