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【今、私が思うこと】4年 若松玲児

今回部員ブログを書かせていただきました。
4年の若松玲児です。
拙い文章ではありますが、私自身のありのままの気持ちを書かせていただきました。
少し長くなるとは思いますが、最後までご一読いただければ幸いです。


引退試合を5日後に控えた現在、『引退』ということに対する実感がまるでない。

当たり前のように練習に行き、週末には試合をして、月曜日にOFFがあって、また火曜日から1週間の練習が始まる。
学年が変わっても、中学から高校、高校から大学へとステージが変わっても、そのサイクルだけは変わらないと思っていた。

でも、その生活があと5日で終わる。

5日経ったら、その生活が終わる。
サッカーを中心に生活してきたこれまでの人生、当たり前のように1日のスケジュールに組み込まれていたものが急に無くなった時、私はどうなってしまうのだろうか。

正直怖い。

サッカーがあまりにも生活の中心になりすぎていた。それが当たり前だった。
心のどこかで自分のサッカー人生に終わりはないのだと思っていた。
もちろん、これからの長い人生でサッカーをしないなんてことは有り得ないだろう。
でも、競技者として毎日欠かさず全力でサッカーをすることはもう2度とない。
それを踏まえて、

【今、私が思うこと】

それは、大学サッカーの舞台に挑戦して本当に良かった、ということ。

親元を離れ、関東の大学に挑戦する事はとても勇気がいることだった。
私の高校のサッカー部は大した実績のあるチームでは無い。県大会でベスト4にすら届かないチームの選手が「関東リーグ」に属する大学に入学するなんて無謀な挑戦だった。

「どんなに4年間頑張ってもピッチに立つ事はできないかもしれないよ」

両親には何度もそう言われた。
自分がどんなに努力したところで、必ずしも夢が叶うとは限らない。自分より上手い奴しかいない環境で潰れるかもしれない。
何度も何度も自分の中で考えた。

何度も考えて出した答えが、それでもレベルの高い環境に身を置きたい。ということだった。

「トップチームで関東リーグに出場する」

入学前に決めた私の目標だ。
自分の中で一つ、勝負をしたかった。
何か一つ目に見える結果が欲しかった。
どんな形であれ自分の価値を証明したかった。

期待と不安をたくさん抱え、始まった大学サッカー。同期も先輩達もJユースや強豪校の出身者ばかり。そんな環境にいるだけで鼻が高かった。

でも、それだけ。

何をしても上手くいかない。
思うように結果が出ない。
両親に言われた言葉が何度も頭をよぎった。
どんなに頑張ってもダメなのか。
練習に行きたくない日だってたくさんあった。

そんな時いつも自分を奮い立たせてくれたのは兄の存在だ。

知っている人も多いが、私には双子の兄がいる。兄は高校時代、私と同じような境遇に立っていた。サッカーを続けていれば、別の人生が待っていたと思う。サッカーを辞め駅伝の道に進んだ兄は、本当に苦労していた。
チームは県で1・2位を争う強豪。
そんな中で思うように結果が出せず、怪我にも苦しんだ。辛くて苦しい期間だったと思う。
でも最後まで諦めなかった。
3年間1度も襷を繋ぐチャンスは巡ってこなかったけど、全力を出し切っていた。

だから私も負けたくなかった。

結果が出なくても、4年間試合に出れなくても最後まで頑張ることを辞めたくなかった。
そして、引退まで残り5日。
私も兄と同じ結果になりそうだ。

1年時にCチームから始まり、2年時にはありがたいことにトップチームに在籍させてもらい、関東リーグのメンバーにも登録していただいた。
半年後にカテゴリー落ち、必死に努力したがそれ以降もトップチームには戻れなかった。

入学前に掲げた
「トップチームで関東リーグに出たい」
という目標を達成する可能性は限りなく0に等しい。
でも、最後までその希望を捨てずに努力してきたからこそ、自分のサッカー人生の終わりに悔いは何一つ残っていない。

【今、私が思うこと】

サッカーを続けて来れて本当に良かった。

私はとても恵まれている。
両親には一生感謝しかない。
好きなことを好きなだけさせてもらえることがどんなに幸せだったか、引退を目前にしてやっと気付けた。本当にありがとう。

そして、今までサッカーを通して出逢った数多くの仲間達。敵味方関係なく、みんな仲間。
サッカーを通して多くの仲間達と繋がった。
1人1人が私のサッカー人生において、かけがえのない存在である。

特に大学で出逢った仲間たちは、ユニークで個性的で情熱的な熱い素晴らしい人達ばかりである。この出逢いもサッカーを続けて来た賜物である。サッカーはチームスポーツだ。
誰1人として欠けちゃいけない。
出逢った人達との繋がりは一生大事にしたい。


最後に、4年生へ。
みんなに出逢えたことは一生の自慢です。
私の自信であり誇りです。
思い通りにいかないことばかりで、楽しいことよりきついことの方が多い4年間だったけど、みんなと苦楽を共に出来て本当に幸せでした。
最高な時間を過ごしてくれてありがとう。
出逢ってくれてありがとう。
心から感謝しています。
チームの一員としてまだまだ全力でやり抜きたいと思います。
魅せてやりましょう!やってやりましょう!
最後に全員で“証明”しよう。



最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも日本体育大学学友会サッカー部への熱いご声援の程宜しくお願い致します。


名前:若松 玲児 (ワカマツ レイジ)
学年:4年
学部:体育学部体育学科
経歴:伊敷台中学校 → 樟南高校