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想い 〜口にしてこなかったこと〜

 
●プロフィール
 
 主将 嶋田 千秋(しまだ ちあき)
 ・社会人
 ・経歴
  日テレ・メニーナ
  日本体育大学
  日テレ・ベレーザ
  日体大FIELDS横浜
  
  U–16日本代表 アジア2位
  U–17日本代表 W杯ベスト8
  ユニバーシアード日本代表
  U–23日本代表 ラ・マンガ国際大会



 はじめに

改めて、沢山の人へ感謝の気持ちを持ち、
思いやりの心を大切にしましょう。
1人でも多くの命が救われる事を願い、 
1人1人が行動を選択しましょう。
世界に希望と勇気と夢と笑顔が溢れますように。
 
みんな誰かの大切な人です。
知らない人もみんなそうです。
傷つけていい人や、必要のない人なんて居ません。
みんなこの世界に生まれた理由があります。
愛で溢れた世界にしましょう。

 突然ですが

繊細、臆病、ネガティブ、弱い、変わり者
恐らく今これを読んでくださっている方々は
ここに並べた言葉から『嶋田千秋』を想像した人は
少ないでしょう。本当はそんな人間です。
強い人間に見えましたか?
沢山の方々と出会い、支えられてここに居ます。
日々感謝です。日々恩返しです。

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ここ、日体大に戻ってきて5年目。
人として、選手として、主将として
成長したのだろうか…
チームに、後輩たちに
何か伝える事はできているのか…
色んなことを考える毎日です。

さて、今回は後輩が企画した「#私の咲く場所」
日体大に来た理由や今の気持ちを聞かれたので
嶋田千秋についてほんの少しだけ書いてみました。

日テレべレーザを退団し日体大へ移籍

2015年の冬にオファーを頂きました。
当時、日体大女子サッカー部兼日体大fields横浜の
監督をされていた矢野さん
(現日体大サッカー部部長兼監督)からでした。
「日体大を社会人受け入れ可能にして、
本気で1部昇格を目指す。力を貸して欲しい。」
ベレーザで3年目もプレーを決めていたので、
お断りをしたのですが、矢野さんのオファーは
しつこさを増しました。笑

ベレーザでは試合に出たり、出られなかったりを
繰り返していました。
一人一人が高い目標を持ち、
とにかくサッカーが大好きな集団で、
勝ち続けるという使命を持ったNo.1のチームは、
その環境に身を置いて練習に励むだけでも
価値のあるチームでした。
中学生の頃から憧れでもあった最強チームから
日体大へ移籍を決めた大きな理由は
『こんなにも自分を必要としてくれる事なんて
今後の人生ではもうない』
と思ったからです。
もちろん、凄く悩みました。
学生が大半の母校のチームに戻るという
甘えにも見える選択であり
今所属しているのは日本で1番強いチーム
大学を卒業してベレーザに入れてくれたのに、
何も結果を出せず恩返しができていない状態…。
自分が選択すべき道はどちらなのか…
どこに身を置くことが自分の成長に繋がるのか…
周りの人達はどう思うのか。
この移籍に対して、捉え方によっては
「逃げたんだな」
「レベル落として試合に出たいんだな」
「中心でやりたいんだな」など、
きっと沢山の意見があったと思います。
しかし、必要とされる嬉しさや、それに応えたい
気持ちが私の中で大きくなっていきました。
判断したことを自分自身で良かったと思えるのか、
後悔するのかはその後の自分の取り組み方次第だと
思いました。
そして周りの人に認めてもらえるか、
応援してもらえるかも
自分の取り組み次第だと思いました。
絶対に日体大をなでしこ1部に上げて
結果を出すことで恩返ししよう。
この移籍で心が緩めば意味のない移籍になる。
今までになく強い覚悟を持って
この移籍を決断しました。

そんな思いで過ごしてきた5年間。
今の嶋田を見て当時のベレーザの
チームメイトや関係者、サポーターの皆さんは 
どう思っているのかな。
日体大で関わってきた後輩たちやスタッフ、
サポーターの皆さんはどう思っているのかな。
家族はどう思っているのかな…。

今もキャプテンマークを巻いてこのチームに残っている理由

移籍してからの5年間、
最年長として主将として苦悩ばかりでした。
学生との向き合い方、
なでしこリーグを戦うという厳しさ。
勝ち続ける難しさ、勝つ難しさ。
負ける悔しさ、勝つ嬉しさ。
主将としての在り方、監督とのコミュニケーション。
自分自身との向き合い方、
先輩や同期がいない孤独さ。
まだまだ沢山あります。
まあ、苦しいことなんて当たり前なんですけど。笑

5年間の間に起きた出来事や感じたことは
ここでは書ききれません。
誰か嶋田の本を書いてください。笑

なぜ私はまだ日体大にいるのか…。

この5年間で1番学んだことがあります。
『想いを繋げる』ことの強さ。
これは、技術や戦術以上に
そのベースとなる想いが大切ということです。
もちろんサッカーなので、個人の技術も必要だし、 
その個人をチームとして機能させる戦術も必要です。
ただ、それ以上に
『どんな想いでプレーできるか』
『何のためにプレーできるか』
『本気で勝ちたいと思っているか』
『その一瞬に魂を込められてるか』

がその人のプレーや、チームの結束力を
想像以上のものにしてくれる。
その重要さを理解でき行動できると
実力以上の結果がついてくるのです。

日体大にはその魂があると思っています。
試合に出ている人も出ていない人も同じです。

日体大の強さは、うまいとかそんなことじゃなくて
想いを揃えられる強さ、仲間を信じられる強さ、
誰かのために動ける強さだと思っています。
そのことを伝え続けるためにも自分自身が1番
そこの情熱を持っておかなければならない
と思っていますし、情熱を伝えられる学生が
増えて欲しいと思っています。
そして、命を懸けて『想いを揃える』大切さと
サッカーへの情熱を教えてくれた監督がいます。
勝てずに苦しい状況が続いた時も選手を信じ、
スタッフを信じ、ブレない心を持っていました。
受け取った沢山の愛と情熱を
日体大に残していきたい。

今は、
『沢山のことを伝えるために
嶋田千秋は日体大に存在している』

のかなと自分では思っています。

本当にここでは書ききれないほど
このチームで感じてきた事と、嶋田の背景があって
書ききれないほど日体大には愛があるので
誰か本にしてください。笑

読んでいただきありがとうございました!

#私の咲く場所

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