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令和元年12月時事解説・時局分析/第47回NSP時局ならびに日本戦略講演会

私たちNPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)が毎月開催している勉強会・前半/藤原直哉理事長による時事解説・時局分析のテキスト版(口語体)を、令和元年11月開催分より共有しています。
私たちの暮らしに関わる「生命・生活・経済」について、世の中では今どんなことが起きているのか、ぜひご活用いただければ嬉しいです。

はじめに

今年もいろいろありまして。今でもいろいろと起きておりますが。正直言って、日本のリーダーシップも駄目ですね。結局何かしましたか、今年。財界、それから政治、何かまともなことをやりましたかね。不況や問題はいつでもあるわけで、何かしないとダメなわけですよね。10連休とか言っちゃって、別にいいんですけれど。休んだ後、働けよと思うんですけれど、結局政治も財界も何にもしないだけで。中堅以下のところは、皆さん自分の仕事を一生懸命頑張っているところが多いんですけれど。どうも、上の方が駄目で、この結論が来年出ると思いますね。

来年は日本の真ん中が土砂崩れですよ。既に、そんな感じになっていて。私はだからやっぱり明治維新のようになっていくと思いますね。アメリカのトランプのように、どんどんやってみれば良いですよね。やってみれば良いのに、やってないでしょう。中国の話もしますけれど、中国は、想像以上に悲惨なことになっているようですね。あそこも何もないのよ。

でも、イギリスはEUから出ると言っているし、来週決まりでしょう。やっぱり動いているところは、動いているんですよ。だから、日本って駄目だね。こう、何もしないことが当たり前みたいになっちゃっていて。ですから、来年は土砂崩れというか、地すべりみたいになるような感じがします。だから皆さん、よく動かないと駄目ですね。とにかくね、止まったらアウトですよ。とにかく、この先は止まったらアウトで、守るものはちゃんと決めておかないとね。

それから、NHKが地震の話をしていますよね。まぁ、あの通りでありますよ。ここもそうなんですけれど、0メートル地帯は、非常に大変なところなんですね。やっぱり、東京って、時代の変わり目に大きく人口が減ったことが、過去3回ありますね。1回目が、幕末から明治維新。江戸時代が終わりまして、江戸は全国の武士がここに住んでいましたでしょう。それが、全部地元に帰ったわけです。それで、一回人が大きく減った。2回目は、関東大震災です。この辺も丸焼けになるんですよね。江戸の町並みが全部焼けまして、そこを新しく区画整理して、碁盤の目の街になった。この辺、碁盤の目の街でしょう。関東大震災の後、作り直したんですよ。3回目が、戦争前の疎開ですよ。疎開も悲惨だったんですよね。昭和20年3月に東京大空襲があるんですが、米軍はその前に「大空襲があるから、逃げろ」というビラを撒いていたんです。当時は、米軍の撒いたビラを読んじゃいけない事になっていたんです。でも、それを読んで、「あれ、危ないな」と逃げた人が助かったんです。言われた通り、「こんなビラを見ちゃいけない」と警察に届けて、いい子やってた人たちが焼け死んじゃったのです。それが、あの時の東京大空襲です。

あの時も、昭和19年くらいから疎開が始まって、昭和20年が大変で、それが3回目ですね。下手すると4回目がありますね。だから、来年はですね、災害のこと、特に台風何かは、本当に気をつけなければなりませんね。まぁ、走りながら考えていくことですね。だから、今年このまま終わっていく日本というのは、結局トップリーダーが何もしないまま年を越そうとしているから。来年まとめて地すべりになるという風に考えて良いと思います。

まず、日本のことなんですけれども、政治は揺らいでいますね。もう今は、アメリカも日本もそうなんだけど、株価だけが希望の星なんですよ。株価だけが希望の星で、株価を上げとくしか何もなくなってしまったんですよね。だから、日本の方も政治まで溶けちゃったんですよ。年末から年始にかけて、解散ないしは内閣総辞職っていう話はありまして。追い詰められ解散、あるいは解散できなければ、内閣総辞職。これは、なんかものすごいものが来る可能性があります。相当油断していたんですよね、安倍内閣は。今さら、もう過去のことは消せないわけでありまして。

(1)よろけてきた安倍政権

・歴史的な公私混同政権の実態が明らかに
・解散か内閣総辞職が近いとの観測
・岸田、石破、・・・

周りも崩れてきて、流れも変わってきました。国民はですね、「そんなこといいから。株価高いからいいじゃないか」なんて人は、もう見たことがないですね。やっぱり、流れは変わってきました。「おかしいんじゃないの」と。やっぱり、不景気が広がっているんだと思います。うまくいかない話が広がっているんだと思います。今年はだから、「そうは言っても、ボートを揺すらないでくれ」という人がほとんどだったんですよ。だからこそ、「余計なことしないでよ」と。「これで解散とか言って、旧民主党とか出てきたら大変だから、何もしないで」という人が多かったんで、これこのまま来年に持ち越すんですが、そうは言ったって、変わるものは変わるんですよ。変えなくたって、変わるものは変わりますから。だから、どーんと行っちゃうですよ、来年はね。日本の政界は、そんな感じですね。あと一人、大臣がクビになったら、やばいですよね。

特に今回見ていてすごいなと思ったのは、文科省ですね。あれだけその利権を作ってですね、下村氏・萩生田氏で利権を作って、ベネッセに全部試験を投げようということで、あれだけの絵を描いてやっていたと。ところが、全部これで終わりになりますよね。全部終わりになるわけで、「ああ、こんなに呆気なく、なくなっちゃうんだな」と思いまして。教育利権というのは、安倍内閣がつくったものでして、それまで教育なんて、全然金なんて儲からない世界でしたからね。ベネッセ利権ですよね。だから、ああいうのを見ていると、「本当に最後変わるときってすごいな」と思いますね。

政治は、一瞬で変わるんですよね。だから、いろんなところにこれから、多分来年は出てくるんだと思います。そうするとですね。まずは、自民党の中では、菅氏という話があったんですよね、次の総理は。あのね、外国のメディアも、一生懸命書いていますよ。「桜を見る会」について。世界は、特にヤクザとつるんでいるのが大嫌いですからね。世界の流れでは、一発アウトなんですよ。双方弾の打ち合いから、双方共倒れに去りそうな安倍氏と菅氏ね。そうすると、岸田さんか石破さんか、そのあたりかもしれませんが。だから、外交は右に寄り過ぎたものを真ん中に戻すと。しかし、経済が何もないんですよね。

まぁ、内閣変わって、良いことあるかっていうと、膿が吹き出しますから、かえって大変なことが多いかもしれませんね。だから、来年は短命政権だよね。どうやったって。ブロックチェーンを使ったスマホ選挙をやりますか。確実に政治が変わるよ。今、エストニアではもうやっていますよね。それから、あちこちでブロックチェーンを使った選挙って、やろうとしているところが増えていて。ブロックチェーンを使って、スマホで投票できるようにすると、若者の投票率が一気に上がりますね。政治も一気に変わりますね。

今は利権屋がやっている政治ですよね。しかし若者がスマホで投票できるようになると、完全に変わるんじゃないですか。スマホで本人認証して、スマホで投票できるシステムがありますからね。ブロックチェーンを入れるということは、政治とか行政をブロックチェーンで完全にチェック、記録するわけですよ。だから、野党から「名簿を出せ」と言われてね、慌ててシュレッダーをかけるとかですね、こういうことはできなくなるわけですね。良い意味でも、悪い意味でも、オープンになりますよ。悪い意味というとですね、政治ってやっぱり、泣き言を言ってくる人がいるんですよ。泣き言を言ってきて、「そこを、なんとかお願いします」ってね。そうすると、情状酌量というものがあるんですよ。ところがね、ブロックチェーンだと情状酌量なんてなかなかやりにくいのよ。だからそういう意味では大変なんですよ。しかし、透明性が大事な時代だからね。それも仕方のないことよ。泣き言もよく話をして、オープンにしないとならないわけだ。

だから、行政とか政治をブロックチェーンにすると。全部記録すると。それで、ブロックチェーンで選挙をすると、日本は一気に変わるよ。だから、今度の選挙改革って、中選挙区制に戻すより、それが良いと思うね。中選挙区制の方が小選挙区制よりも良いという話は確かにあるんだけど、お金がかかるんですよ、中選挙区制って。お金を持っている人でないと政治家になれないんで、元に戻っちゃうだけの話。この際だから、ブロックチェーンでの選挙が良いと思うな。日本みたいな国だったら、そんな難しくないですから。まぁ、いずれにしろ、若い人たちを政治の舞台に押し上げるということをしなければいけません。その過程でですね、歴史的な公私混同政権の実態が明らかに、これはもう出てきますよね。最初からもうはっきりしていて、安倍氏と利権屋の集まりですからね、そこら中が利権だらけですよね。だから、そこはもう明らかになって、公職追放みたいになると思いますよ。

可哀想なのは、「桜を見る会」に行った人よ。恐ろしいね。ああいう浮ついた政権に調子乗っていくとですね、あとで後ろから石を投げられますよ。そのうち、大きな波紋を呼ぶと思いますよ。名簿も出てきますよね。でも、やっぱり一番は、利権だよね。ベネッセのこと、モリカケのこと含めて。特定秘密保護法、オリンピック、G20の警備、IRも全部利権でしょう。

あとは、外交ですよね。「日清戦争から、しっかり謝罪しろ」と北朝鮮にはっきりと言われていますよね。私、京都藤原学校をやっていましてね、歴史の勉強・研究を皆さんでするんですけれども、今、明治の研究・勉強をやっているんですね。明治維新をやったのは武士達ですよね。要するに、西洋近代化に遅れをとることなく、日本を改革しようとやったわけだ。ところが、明治維新をやったら、仕事がなくなっちゃったわけよ。武士いらないって話になったでしょう。徴兵制だから、百姓や町人がね、武士みたいな仕事を始めるわけだ。そうすると、武士は面白くないよね。それで、朝鮮半島に行くんですよ。朝鮮半島で明治維新をやろうと出て行った人たち。朝鮮半島が遅れているから、中国も遅れているから、日本でやって成功した明治維新を向こうでやろうとして出ていったわけですよ。あの旭日旗を持ってさ。

歴史は消せません。だから、謝るもの謝って、返すもの返さないと、ケリつかないですよね。明治政府はその話ができなかったのよ。薩長・長州政権でしょう。だから、ここまで拗れちゃったわけで。この際、ドイツもしっかりと謝ってやっているわけだし、メルケル首相も初めてアウシュビッツへ行きましたよね。だから、少し日本もしっかりとやって、やり直しですな。

そういう意味で言ったら、岸信介ってすごい人だったんですよ。日本は戦争に負けて、アジアをみんな敵にするかたちで負けましたよね。でも、そのあと最初にね、インドネシアに謝りに行ったのは、岸信介なんですよ。「戦争では大変ひどいことをして、申し訳ございませんでした」と、しっかりと謝って、「インドネシアの復興にも協力させてください」と、そこまでは美談なんだけど、あとはそこから利権になったという話でして。

どうせ米軍が帰るわけだから、東アジア共同体構想、東南アジアまで含めてみんなでやっていかないといけない時だからね。この際、全部精算しないといかんのですよ。やればできると思う。何度も言うけど、日本の上場企業って、手元現金を506兆円持っているんですよ。我々日本人が一年間何もしなくても遊んで暮らせるお金が、今すぐ引き出せる現金があるんですよ。なんだかね、貯めるだけ貯めちゃってさ、何もしていないんだからさ。だから、今回日本はですね、お金はあるんですよ。だから、今回日本はデフレですわ。

戦争が終わったときは、お金がなかったから、ハイパーインフレでしょう、政府がずっこけて。幕末もそうなんですよ、ものすごいインフレなんです。今度は、デフレだよ。お金はあるから。だから超デフレだよね。スーパーデフレですよ、日本はね。まぁ、スーパーデフレだから、キャッシュがあれば暮らせるんですよ。死にはせんですよ。生活はできるから、ハイパーインフレよりは、よっぽど良いですな。日本の国内の話だとね。

まぁ、ちょっと落ち着いて、国の中を直せば良いと思いますね。ですから、年末から年始に、解散ないしは内閣総辞職がありうると。選挙になりましたら、山本太郎氏とか躍進するでしょうね。野党共闘をやっているじゃないですか。政権交代まで行くかどうかはわからないけど、野党は伸びますよね。それは間違いないですよね。それから、自民党は割れますよね。結局は、自民党を割らないと政権交代しないのよ。政治というのは、野党が伸びでもなかなか難しくて、与党を割らないと駄目なんですよ。でも、もう割れていますしね。だから、このまま割れていくと、そのあと、おもしろいかたちで政治が動くのではないでしょうか。

(2)日本経済は正念場

・トランプ円高と日米貿易協定
・MMT理論で赤字国債大増発
・上昇続く長期金利と資産価格の結末

ただ、日本の経済が問題でしてね。まずは、トランプの話なんですけれども。今年は、円安に行ったんですけれども、トランプはカンカンに怒っているんですよ。ユーロに対しても、元に対しても、円に対してもね。ドルが高くなっちゃったと。要するに、円安のこと、元安のこと、ユーロ安のことをトランプがすごく怒っているんですよ。「どういうことだ、早くFRBは、金利を下げよ、マイナス金利にしたって良い」と。「とにかく通貨が高すぎる」と侃侃に怒って、しょっちゅうtwitterに書くわけですよ。書き方がすごいね。怒りをぶち撒けるように書くね。要するに、来年は大統領選挙でありますから、為替をドル安にして、雇用を増やしたいんですよね。だって、世界は完全にゼロサムゲームですよ。

自動車なんか、大不況じゃないですか。全然売れないから、残ったマーケットはどこが取るかだけですよ。通貨の安い国が取るに決まっているじゃないですか。アメリカはこのままだと雇用が伸びないでしょう。だから、ドーンとドル安にしたいわけだ。ドーンとドル安にして、雇用を増やしたいわけでしょう。

それから、農家のことも言っていますよ。最近トランプは、よく農家のことを言うの。「今みたいなドル高では、アメリカの農家がやっていけない」って。もうアメリカの農業は大変で、自殺者もどんどん出ているんだよね。ウィスコンシン州なんか、自殺者が増えすぎているんで、自殺者を減らすためにどうするか議論しているんですよ。農家の自殺が多いの。フランスでも農業が大変で、中国も大変で、日本も大変で、アメリカも大変で、カナダも大変で、農業がまともにいっている国なんてひとつもないですよ。だから、やっぱり農業は資本主義でやったら失敗するんだね。国が補助金を入れてやっても駄目なんだよ。補助金入れてやったって、駄目なんだから。どこも補助金入っているのにね。ひどいもんだね。

やっぱり、アメリカも油の値段が上がらないから、エネルギーが駄目でしょう。車が駄目でしょう。農業もダメなんだよね。それで、トランプも怒っちゃって。そうすると、最後はニクソン大統領みたいになりますよ。大統領権限で一気にドル安に持って行っちゃうと。だから、トランプ円高って、いつ来てもおかしくないんですよ。一瞬ですよ。一瞬だから、その時のことを考えて、想定をしておかないとね。90円、80円、私は、50円じゃないかと思うんだけど。トランプの2期目に入ったら、もう50円になるんじゃないのかな、と思うんですけど。だって、トランプはドル安にするっていうことで良いわけでしょう。ドルを回収しているわけだから、世界から。ドルの回収に入っているんだから、そんなもんですわ。だから、この先の円高が要注意で。今の日本の財界や政治を見ていて思うんだけれど、なんとなくちょっとね、円安気味に安住しちゃって、「このまま行くだろう」と何もしないわけですよ。それが、間違いの元だと思うんだな。

これで、どえらい円高が来たら、輸出が止まりますよね。「で、その時何するの」と言う言葉が、多分想定外でしょう。「想定外の円高」って言うわけでしょう。だって、今想定しているのが、105円から110円の間を想定しているわけでしょう。100円割れだったら、想定外だよ。それで、結果的にはリストラだけでしょう。要するに、またリストラするわけでしょう。どうしようもない連中だよね。でもそれを回避するためには、車の輸出をメインにした経済構造を変えなきゃいけないし、これはどこでもそうですよ。世界中で車の輸出をやっているから。輸出なしで経済を回すと。主要産業を車であるということをやめて、内需を拡大して、国民の民生向上のために何ができるかというところに変えていかないといけませんよね。

そんな話は聞こえてこないですよね。ヨーロッパの方では少しはやっているかもしれませんけれども、日本なんかは全然聞こえてこないよ。国土強靭化だって、壊れかけた橋をどうするかとかさ、そういう話が中心ですよね。そういうのを見ていると、やっぱりこの大きなヴィジョンは、政府や財界にないから、やっぱり日本の小さい会社とか、民間とかそういうところが頑張らないと駄目だね。

例えばね、これからの投資ということですね。こういう風に考えると良いんですね。例えば、自然な景色がありますでしょう。これは、ネイチャーと申しまして、自然なんですね。国土は、まず自然があるんですよ。見かけだけじゃなくて、何が採れるとか、何が住んいでるとか、ネイチャーがあるんですよ。プラス、そこにどんなシステムをのっけるかなんですよ。どんなシステムとは、電気を引きますかとか、無線電話を使えるようにしますかとか、インターネットを入れますかとか、電気は原子力にするんですか、水力にするんですかとか。あるいは、建物は木造にするんですか、気密性の高い三重ガラスの家にするんですか、とか。これがシステムの選択なんです。
あるいは、交通は広い道を作ってたくさんの車を走らせますか、歩くだけのシステムにしますか、とか。要するに、システムの選択なんですよ。だから、こういう自然があったときに、どういうシステムをのっけるのかが文明なんです。選択なんです。今、我々にとって何ができるか。

例えば、昭和30年頃になりますとですね。戦後の復興が始まって、当時一番人々が困っていたのは、交通だったんですよ。とにかく、国内の交通がネックでね。その交通の問題を解決しないと、日本の成長はありえないって話で、東海道新幹線が出てくるわけですね。新しい文明をのっけることで、走っていった。よく写真を撮られる富士山の前を走る新幹線、京都の当時の五重の塔の下を走る新幹線とかね、あれで世界は「日本って、面白いな」と思ったんですよね。非常にきれいな太古の昔からの自然と最先端の鉄道、歴史の古都京都と最先端の鉄道、この対比を日本は自然にやっているところが、当時から今まで、世界の人たちがびっくりしたところで。

だから、そんなに難しいことでもないんですよ。だから、まず我々は、この自然というものを回復するものを回復させないと。例えば、山も何か荒れちゃっているでしょう。川も荒れているし、そういう自然を全部回復させて。それから、自然といっても、人が住むとヤバイ所もありますよね。川の河口の低いところとか危ないでしょう。

だから、これからね、本当に安心な街をつくろうと思ったらね、昔の旧街道のところとかね、砂丘の上とか、自然堤防のところは良いんですよ。それこそ、50年〜60年前くらいまで人が住んでいたところ。100年前まで人が住んでいたところ。そこは、だいたいあまり水が来ないところなのよ。そこに高層ビルでも建てたら良いですよ。そういう場所は、あまりないわけだから。だから、人の家くらいは、水が来ないところに建てないとね。あとは、適宜使えば良いのだから。だから、工場なんかも危ないところは、全部機械を2階に置くとかさ。1階は駐車場にとか、そういうのは工夫の仕方であるわけじゃないですか。それから、農地のような場合は、保険をかけとくのよ。水が来たら、保険金を払うとか。他に方法がないでしょう。だから、そんな風にやればそんなに難しくないんですよ。選択の問題です。

それから、今見ていて面白いと思うのは、IT関係もありますよね。ブロックチェーンをはじめ。これは、どんどん行くと思いますわ。昨日は水戸にいたんですけれど、水戸は農業圏ですよね。「ぜひ、ブロックチェーンをやりたい」という声が出ているんですよ。サプライチェーンのマネジメントとかね。いわゆる管理の仕事が全部移行するから、良いところと悪いところがあって。良いところは、管理が簡素化されるし、透明化されることね。悪いことは、仕事がなくなっちゃうこと。

第三次産業にほとんど人がいらなくなっちゃう時代の入り口なんですよ。第三次産業で今ほとんどの雇用を支えているから、そこで仕事がなくなるということは、人は産業以外の仕事をやらなくてはいけない。例えば、今言ったように、農業ですよ。農業は、資本主義でやって、みんな失敗しているわけ。小規模でやっているところは別ですけれども、アメリカでもオーストラリアでも、巨大な大規模でやっているわけでしょう。どうにもならないわけですよ。資本主義的な農業は、もう難しいかもね。むしろ、もっと小さくやった方が良いのかもしれない。

要するに、生活と仕事と食料を作るのは、産業ではなくて、自分たちの身の回りの生活の一部だと言った方がいい部分もあるんだよね。その辺の線引きがいるんですよ。業としてやる部分と、自分の家としてやる部分とね。なんでもそうでしょう。線引きするわけですよ。そうやって、今まで産業人だった人も、産業人の仕事も多少あるかもしれないけれど、地域のために暮らすとか、皆で集まって教育をするとか、社会のための仕事をする、本当の意味での社会人。

企業も、今年アメリカの方では切り替わってね、株主のためだけの経営は拒否するという宣言が出たわけですよ。だから、企業にとっても、「企業は金儲けの仕事だから、社会貢献なんか企業の仕事じゃない」ということは、もう許されないわけだ。企業も社会を良くするために行動するという風になってきていますから。そうなると、営利企業、非営利企業も、家庭も皆同じでね、役割分担して、どうするかって話。チームワークの組み直しになるわけだよね。だから、思うんだけどね、ブロックチェーンみたいなのがどんどん入ってきて、外交も全部入れ替わるときに、とにかく今一番足りないのはリーダーですわ。とにかく、今の日本はリーダー不況にあることは間違いない。

キャッシュは大企業が手元現金に506兆円も積んでいると、エンジニアも日本にたくさんいますよ。農地も余っているくらいですよ。家もたくさん余っていますよ。はっきり言って、ビルも余っていますよ。資源は世界中安いですよ、買おうと思えば。なんでもありますよ。ただ、足りないのは、リーダーね。未来に引っ張るリーダーがいないの。異なる人たちを集めて、未来に道を創るリーダーがいないんだ。リーダー不況ですよ。だから、まず一番初めにやらなければいけないのは、リーダーシップだな。とにかく、新しいリーダーの養成が一番で、そう見ると明治も同じだし、戦後も同じだよね。だから、リーダーの養成なくして、未来なし。だから、ここはもうどんなテクノロジーでも、ナノテクでもなんでも、活きるか活きないかは、リーダー次第ですね。来年は、それがわかる年だと思います。

したがって、経済ということを考えたときね、外堀は埋まっちゃっているわけですよ。世界的な不景気は止まりそうにないし、トランプがアメリカ第一政策だから、今までのような国際分業体制は一旦解散で、完全に解散じゃないけど、大きいところは解散で、各国それぞれでやるという風になっているわけ。だから、昔のように、1990年代以降の世界投資・世界貿易・世界金融が同時に拡大するとういことは、待っていてもないわけだ。その頭を切り替えた上での経済であり、そこに今言ったようなブロックチェーンが入ってくるから、イノベーションが入ってくるから、元に戻すこともできないから、全部を前に進めなきゃいけないわけだね。

今申し上げたように、回復する自然はちゃんと決めて、そこにどんなシステムをのっけてくるか。例えば、皆さんなら、これからの家がこういう昔風の家が良いですか。ちょっと隙間風も来るような。それとも、三重ガラスのような完璧な気密性の家が良いですか。どっちが良いですかという議論になるわけだ。それは、好き好きもあると思いますよ。好みもあると思いますよ。例えば、「もう年を取ったら、寒いのは勘弁」という人もいるでしょうし、「家はこうでなくちゃ」という人もいるよね。そのあたりは、分けていけば良いんですよ。一つにする必要ななくてね。だから、そのへんのあたりは、自分たちで選択していくんですよ。そういうことが、これから必要で、来年はもうやるしかないね。でないと、未来が拓けないですね。

それから、もう一つ大事なことが、国債の話なんです。MMT理論がどうなのかという話があるんです。現代金融理論(Modern Monetary Theory)。MMT理論で赤字国債大増発という話があって。自民党なんですよ。意味するところは、財務省に対して、「大丈夫だから、もっと赤字国債を発行しろ」という、その理論的な話なんですよ。財務省は理屈を言いますからね。「お黙り、国債を増発してもいいんだ」という話で、 MMTが出ているんですよ。まったく今の政府もさ、政治家もさ、困ればお金を撒く話だけ。撒くお金がなかったら仕事にならないから、早く金を撒きたいわけだ。「MMTがあるんだから、もっと国債を発行しても良いよ」という話をしているわけ。でも、それは本当に大丈夫なのかって話なんです。

本当に国債をいくらでも発行して大丈夫なんですか。お手元のレジュメの反対側を見てください。そこに2枚のグラフがあります。まず、上のグラフですが、10年満期の日本国債の利回りの水準です。この1年間です。どんどん下がってきました。しかし、今年9月を大底に金利は急速に上がっています。これはですね、今年9月はですね、ちょうどサウジアラビアで石油施設が攻撃されたところで、要するにアメリカの防衛兵器はロシアやイランの前では全く何の役にも立たないことが世界にわかった瞬間だったんですね。

ちょうど、あの頃から世界の金融市場も大荒れになりましてですね、アメリカがロシアに勝てないことがあの瞬間からはっきりしたわけで。日本もアメリカも、金利が本格的に上がり始めたんです。言ってみれば、政府の終わりが見えたんだよね。軍事国家をアメリカもやっているわけだからね。軍事国家やっていて、自分たちの武器がロシアに全く敵わないとなったら、政府終わりじゃないですか。アフガニスタンからも撤退すると言ってますよね。今までアフガニスタンに攻め込んだ国は、みんな滅びているじゃないですか。歴史はちゃんと因果を巡っているんですよ。

ですから、アメリカも金利が上がり始め、日本も金利が上がり始めたんですよ。それで、9月を大底に、グイグイと上がり始めているわけ。もうすぐ、ゼロを超えそうなんですよ。この状況で、赤字国債増発と言ったら、MMTだろうがなんだろうが、金利は上がると思いますよね。「MMT、MMT」と呪文を唱えれば、金利が下がる?下がるわけないじゃんね。だから、バカみたいな話で。やっぱり金利は上がってきているんですよ。しかも、これ金利が上がるときにね、上下の振れ幅が大きいのわかりますか。このグラフを見ると、左側の2/3は下がっていく状況でしょう。金利の振れ幅は小さいですよね。小刻みですよね。右側は大きく振れていますよね。この大きく振れながら金利が上がっていくっていうのは、これは本格的に売り込まれている証拠なんですよ。

相場というのはですね、本当に売り物が殺到し始めると、こういう風に激しい上下動をするんです。逆に、緩やかに、緩やかに上がっていくときとか、特に上がっていくときは、金利で言えば、下がっているときですね、値段と金利は逆相関ですから。緩やかに緩やかに動いているときは、誰かが吊り上げているときとか、そういうときなんですね。本当に売り物と買い物が交錯するときは、右の1/3みたいに激しく上下動するんですよ。だから、これは本当に暴落型の値段の動き方なんですよ。この激しい上下動というのは。だから、やっぱり国債は暴落が始まっているんじゃないですかね。

それで、日銀は何と言っているかというと、あまり気にしないようにしているの。それで、「大丈夫ですよ、景気は緩やかに回復しているから」と言っているでしょう。追加金融緩和もする気がないと言っている。ましていわんや、財政支援はしないと言っているんですよ。政府が国債を増発するから、その分を日銀が買えと。買わないとはっきり言っているわけ。今の黒田総裁は、安倍氏が辞めれば辞めるわね。次は誰になるのかという話は、副総裁の雨宮氏でしょう。日銀出身の。日銀出身者ですから、絶対協力しませんよ。財政企画庁に。だから、日銀は金融を緩めないよね。そうすると、金利は上がるよね。

それで、追い詰められた選挙ですよ。だから、無理やり金利を上げるようなことをするんじゃないかと思うんですよ。国債を思い切って増発すると。赤字国債10兆円と言っていたのが、なぜか赤字国債3兆円になっているんだよ。二階幹事長が「赤字国債10兆円」と言っていたのが、話が変わってきていて、随分減ってきているんだよね。だけど、こんなに金利が上がり始めたら、いよいよヤバイんですよ。金利が上がり始めたら、そう簡単に元には戻らないんですよ。

だから2つあって。1つは銀行は良いですよね。「マイナス金利で、困った、困った」と言っていたわけだから。プラス金利になったら、十分に稼げるでしょう。それから、「もっと、もっと金融緩和しろ」と言う必要もないわね。プラス金利なんだからさ。これで稼げるじゃないですか。

でも同時にですね、金利が上がってくると、今ある資産は値下がりするんですよ。今、既に彼らが持っているローンとか、ローン債権とか、不動産担保債権とか、証券とかね、あるいは国債・社債は値下がりするんですよ。だから、今持っているものは値下がりするんですよ。それで、どっちの効果が大きいかですよ。これからの投資でプラスになる方が大きいのか、今持っているマイナスの方が大きいのか、どっちが大きいのか。多分、今までのマイナスの方が大きいと思うよ。

特に金利が上がるとね、不動産がバタッと止まるんですわ。だから、不動産業界は、金利が上がり始めたら赤信号なんですよ。アメリカもそうで。なんか最近のこの様子を見ていると、沖縄でも不動産バブルが弾けたっていう話がありますよね。だから、不動産は金利が上がったら終わりなんですよ。そうすると、日本の銀行も変な不動産融資をやっているから、あれは転けるな。

しかし、これでマイナス金利は終わりますから、あんまり異常な事態ではなくなるわけだけどね。まぁ、銀行もどうする気でしょうかね。このMMTで赤字国債を増発させるかって、増発させると決まれば、金利が跳ね上がりますから、そうなったらお手上げになりますから。金利が上がれば、どんどん新しく発行する国債、借り換えの国債が、その場で軒並みに金利が上がっていくんですよ。危ないんですよ、あれは。要するに、目の前で金利がどんどん上がっていくわけですよ。借り換え国債や新規発行国債が。そうすると、どんどん財政がひっ迫する状態になっていくわけですよ。あれは辛いね。だから、「日本は、なんであんな1千兆円も借金があるんだ」ってみんな言うんだけれど、話は簡単で、どういうわけだか、1千兆円国債を発行しても、市場がメルトダウンしなかったという話なんですよ。

他の国はですね、ちょっと国債増発するだけで、すぐに金利が上がって市場がメルトダウンしちゃうから、国債を発行できないのよ。しょうがないから、僅かばかりのお金でも大事に使ってですよ。既得権益を削って、ちゃんと予算を組むしかなかったんですよ。日本だけは、何かね、いくら国債を発行してもね、底なしの受け入れ態勢だったんですよ。こんなに国債発行したら、金利が跳ね上がって、市場がメルトダウンだと思うのに、メルトダウンしない。酒豪なんだね、いくら飲んでも潰れないって言う。

本当に不思議な世界で、だから1千兆円も借金が貯まったんですよ。普通は、あんなに借金が貯まる前に、市場がメルトダウンしちゃって、借金増発できなくなるから、国債増発できなくなるから、財政整理が進むんだよね。この1千兆円の借金を貯めたのは、この平成の30年間ですからね。その前は、あんなに借金してませんから、むしろ借金を返してましたから。この30年間で借金を貯めて、これはいよいよ終わりになるんじゃないの、ここで。なんかそんな感じがします。

これ例えばだよ、トランプ円高が来たと。90円とか80円とか来たら、政府ができることはたった1つしかないですよ。金利が上がろうが何しようが、お金を撒くことしかないですよ。失業者が溢れちゃって、野垂れ死にさせるわけにいかないじゃないですか。もうこうなったらね、金利が上がろうが何しようがですね、お金を撒くしかないのよ。金利は間違いなく上がりますから。だから、今度のデフレでどんどんお金を出して、なんとかして、とにかく投資にエンジンをかけて、ギアを入れ直して、さっき言った文明の再構築を始めてやる以外に道はないよね。でないと、今度のデフレの出口はないよね。

まあだから、これやっぱり国際市場の構造変化じゃないかなと思いますね。ですから、レジュメに書いてありますとおり、上場続く長期金利と資産価格の結末ということで、まず不動産が下がってくるな。社債は下がってくる、値下がりね。国債も値下がりするから、保有資産の値下がりによる悪影響をよく注意しないといけないね。運用の金利は上がってくるわけだけど、それを喜ぶ前に、手持ちの資産が値下がりするから、多分そっちの方が先で大変じゃないかなと思いますね。とりあえず、金利が急速に上がってきたということで。もう一度繰り返し言いますが、デフレが来るとしたら、一番の今のポイントは、トランプ円高ですよ。トランプ円高が来た、すごいでデフレが来た、政府はもう構わず金を出すしかない、でもその出口は文明の再構築しかない。全く今までとは違ったかたちで、文明を再構築するために、投資をし直すということしかないですから。そこはもう、頭を入れ替えてやるしかないということですね。

それから、ミクロの話で言いますと、ソフトバンクの話は世界中で有名ですね。「大丈夫なんですか」って。あまり大丈夫ではないと思いますがね。ああいう巨額の借金を抱えた会社の未来は、金利が上がったら特に大変でしょう。株が下がったり、円高に行ったら、特に大変でしょう。そのあたりは不安定要因ですよ。ソフトバンクだけではないと思うけれど。跳んだら、メガバンクまで跳んじゃいますからね。それは、大変なことになるんですよ。

それから、今見ていただいたグラフの下のグラフですけども、これがアメリカのオーバーナイ・レポ・レート(United States Overnight Repo Rate)と言いまして、アメリカの短期金融市場の金利なんです。この金利がレポ・レートと申しますのは、わかりやすく言えば、銀行同士のお金の貸し借りの金利だと思ってください。銀行は毎日毎日資金繰りをつけているんですけれど、日によって、資金が余る日と足りない日があるんですね。

例えば、年末と言いますと、皆さんお金を引き出しますから、お金が足りなくなるんですよ。そうすると皆が足りなくなりますから、そういう時は中央銀行がお金を少し出してあげるんですよ。正月明けになるとね、お店の売り上げやお賽銭などが銀行に戻ってくるんですよ。だから、年が明けますと、銀行はお金が余るわけ。そうすると、中央銀行がそのお金を吸収してやって、金利をあまり動かないようにするという短期市場操作というものなんですね。

それで、短期金利の資金繰りというのは、ほぼだいたい翌日ものでありまして、一晩だけお金を銀行同士で貸すわけね。この金利は、あまり動かないんですよ。基本的には。中央銀行の金融政策によっては動きますが、そう急激に上下動するものではない。上下動させるとヤバイですからね。資金繰りだから。ところがこれ見てくださいよ。今年の9月に2%からグーンと跳ね上がっているんですよ。これが、さっき言った9月14日のサウジアラビアの事件の後の金利の大暴騰なんですよ。すなわち、ここで大々的にアメリカでですね、ドルの資金不足が発生したんですよ。すなわち、ドルの資金調達ができない金融機関が、1行ではないんですよ。何行も出てきたんです。これは、金利の加重平均地ですから、1行だけであればこんな風にはならないんですよ。多くの金融機関が高い金利になったんですよ。これが大混乱の始まりで、実はこの頃からFRBは、短期市場にはどんどん資金供給をしているんですよ。「金融緩和ではございません」と言うんですよ。「市場の状況に対応しているんです」と言うんですよ。

要するに、もう資金繰りのつかない銀行にアメリカのFRBがドルを直接貸してあげている状況なんです。それが全然治らず、この年末年始も続くんです。だから、すでにアメリカの金融市場は、言ってみれば、非常事態下にあります。大騒ぎをしないだけです。トランプは、「金利を下げろ、下げろ」と言っているんだけれど、かなり下がってきているんです。アメリカの短期金利。これと連動している別の種類の短期金利なんだけれど、満期1ヶ月の国債金利の場合ですと、2.5くらいだったのが、今1.5ぐらいまでに下がってきているんです。

こう見ていると、アメリカは金利を下げても下げても、この9月以降も金融機関は止まらないんだよね。あれは恐ろしい状況だよね。それから、アメリカの短期金利が下がっていると言うことは、皆さん為替はどうなると思う?ドルは安くなると思う?高くなると思う?アメリカの金利を上げれば、普通は、ドル安なんですよ。だから円高に行くはずなんだけど、今どうなっている?逆を行っていますよね。誰かが、魂消てドルを買っているわけだよな。ドルの資金繰りがつかない人が、一生懸命ドルを買っているということでしょう。ということは、日本にもいるんじゃないかな。だから円安なんじゃないの。要するに、どんどん資金繰りがつかない連中が、FRBから金を借りているのかもしれないけれど、同時にたまげてドルを一生懸命買っているんじゃないの。それで、円高ドル安になっているんじゃないの。

これは、間違いなく金融危機ですから、どうも怪しげな円安ですよ。怪しげな円安の裏側には、実は日本にも金融危機があるんじゃないかなと感じがします。だって、アメリカの短期金利がどんどん下がっているのに、円安に行く理由なんてないもの。だから、トランプは怒っているわけよ。「なんで、ドル高円安なんだ」と。

そして、ドル建てのゴールドの値段です。ちょっと円建てとは違うんでね、上がったり下がったりの向きが違うんですが、これはドル建てのゴールドの値段です。過去1年間くらいの。これを見ますと、9月の前にドーンと上がってから、下がってきてますよね。こういうのね、いつもインチキ相場だと思うんですよね。5月に$1,270ですよね。それで9月の一番高いところですと、$1,540行ってますよね。あのサウジアラビアの話、いよいよ戦争だという話、やっぱり情報はもう流れていたんじゃないの。先取りして、ゴールド買ったんじゃないの、これ。

9月14日にサウジアラビアの空爆がありましたよね。9月3日からアメリカの金利がどんどん上がり始めたのよ、なんか理由もなく。おかしいんですよ。全部の満期の金利が上がり始めていて、「何が起こるんだろう」と思うわけですよ。13日が金曜日に更に金利が跳ね上がるわけ、そうしたら14日にサウジの事件が起きたわけ。世界第3位の防衛支出を誇るサウジアラビアが、アメリカの最新鋭の迎撃探知装置を置いておいて、そこにイランがミサイルとドローンを何百キロと飛ばして攻撃してきたわけだ。ところが全く探知できなかったわけだ。迎撃できなかったどころか、探知できなかったわけだ。丸腰だったわけですよ。

もう勝負あったわけですよ。14日の土曜日から16日の月曜日にアメリカの金利が下がったんですよ。あれを見て、間違いなく9月3日にはバレていたと思ったよね。だって、誰もマーケットを知らなかったら、14日から16日の市場が立たないほど金利が暴騰しますよ。それが、16日から金利が下がっているのよ。インサイダーだよね。だから要するに、噂で買って事実で売るってことですよ。アメリカの負けって流れていたわけでしょう。

実は、その時からゴールドも下がりだしたわけですよ。それまで跳ね上がっていたゴールドが、右肩下がりなんですよ。ゴールドを買っているのは中国人だから、資金繰りにますます困っているんだと思うよ。資金繰りのために、彼らはゴールドを買っているわけだから。だいたいゴールドがずっと右肩下がりのところを、誰かが無理やり吊り上げるんですよ。このグラフを見てもわかるように、3月から5月くらいまでずっと右肩下がりでしょう。緩やかに。それを6月にグッと吊り上げているけど、また下がってくるわけよ。だから、どう見ても右肩下がりだよね。やっぱり、資金繰りに困っている連中が売ってきているんでしょう。だから、世界はますます売り物が多いんでしょう。要するに、リクイデーションと言って、資産をどんどん売っていくプロセスだよね、今。外していくプロセスなんですよ。一気に投げ売りしちゃうと暴落しちゃうから、ゆっくりゆっくりと。でも資金繰りに詰まると、時には慌てて売るということをやっているんでしょうね。ゴールドのマーケットを見たって、これはかなり皆さん大変なんじゃないんでしょうかね。

それから、10月分の景気動向指数が出たんですよ。先行指数が前月と比較して0.1ポイント下落して、3ヶ月連続の下降と。一致指数は、前月と比較して5.6ポイント下降して、2ヶ月ぶりの下降と。この一致指数の5.6ポイントの下降というのが、東日本大震災のときなみなんですよ。実は、この10月の足元の景気は、東日本大震災のときなみの不景気です。強烈だったんですよ、今回の景気動向指数。一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度は以下の通りで、全産業の営業利益がほんのわずかプラスに寄与しただけで、ほとんどがマイナスの寄与です。だから、全業種が不景気です。統計を見るかぎり。全業種不景気という、これはもう恐慌ですよね。言わないだけで、恐慌ですわ。静かなる恐慌というか、老衰というか。何もしないから、若返らしていないから産業を。産業だから、若返らせればいくらでも若くなるのよ。やっていなくて老朽化しちゃっているから、そのまま不景気になっちゃっているんでしょう。

それから、一致指数のグラフありますよね。いつがピークだったかを見ると、2017年末、ちょうどビットコインが大暴騰する頃ですよ。ビットコインが大暴騰したのが、2017年12月くらいだったでしょう。2017年の今頃の時期に、ビットコインが猛烈に値上がりしたじゃないですか。あの頃が、やはり景気のピークだったんだよね。一致指数で見ると。それからちょっと横ばいになってきて、今年の7月くらいから、ドーンと落っこちているわけですよ。だから、景気は全体を見ても完全にピークは打っているんだよね。だから、今までのやり方を続けていては、駄目ですからね。不景気になってきたということは。やり方を変えればいいだけで、変えるのを何もしないようだから、厳しいなと思うわけですよね。だから、足元は東日本大震災のときなみの不景気なんですね。

(3)中国共産党がどうなるか

・世界は親中反共・駆除共匪
・香港人権・民主主義法成立で中国は絶体絶命
・実は何も抜本的戦略がない中国共産党

それでは、またレジュメに戻りまして。中国共産党の話なんですけれども。最近私、中国人のブログを見ているんですよ。中国は2017年から完全コントロールになっちゃって、顔認識からインターネットから、携帯電話から、全部管理されていて、一言余計なことを言うだけで大変なことになるんですよ。だから決して本当のことを言わないでしょう。日本に来ている連中だって。日本で言おうが、アメリカで言おうが、余計な一言を言えば、家族が行方不明になるとか、あるいはそこまでいかなくても、誰かが指導に来てくれちゃったり。話には聞いていたんだけど、2017年から「電子の万里の長城があって、すごい」と。どれくらいすごいのかと思っていたんですね。でも、さすが中国だよね。そういう状況下でも、絶対に中国共産党のバレない通信ができるブログを開設しているところがあるんだよね。

まず、経済のことを言いますとね、2016年ぐらいがピークだったんだね。2015年から2016年にかけて、中国の上海の株価とか大暴騰するんですね。そのあと、大暴落するんですよ。2016年に。あれは、やっぱりトランプだよね。もし、アメリカ大統領がトランプにならなければ、悪いことをやりながらも、色々とまだ成長の余地があったんでしょう。トランプになって、中国は潰されたんですよ。だから、2016年から株価が大暴落して、あの頃から不景気は相当広がっているんじゃないですかね。

やっぱり中国を見ると、そこら中で倒産、失業。すごい量みたいだよ、本当の倒産・失業が。こういうことを言うと悪いんだけれど、中国には文盲の人もたくさんいるんですよ。だから、とにかく学校を出ていないと、完全に仕事がないんですよ。それで騒げば、すぐ逮捕でしょう。文句を言えば、すぐ逮捕でしょう。外資系に勤めている人でも仕事がないんですって。給料も半分だって。給料を半分にすれば仕事があるくらいが、最近の状況らしいよ。業種にもよるんでしょうけど、ざっくりと半分くらいで言わないと、なかなか仕事がないらしいですよ。中国本土で外資系に勤める中国人ね。

それから、旧満州の東北部は、とことん悪いようだね。経済が。元々あの辺りは、中国共産党の拠点ですからね。昔日本軍があそこに工場とか炭鉱とか作ってたでしょう、旧満州に。あれを引き継ぐかたちで、毛沢東の中国共産党はやっていくわけですよ。だから、もともと共産党が強いのよ、東北部の方は。愛国心が強いと言うんだけれど、実際には北京に依存しないと食べていけない、経済的には。国営企業が多くて、北京からももうお金は来ないから、朝鮮半島に期待しているんでしょうね。どうひっくり返ったって北京からお金は来ないですよ。

金正恩になってから北朝鮮も成長を始めましたよね。制裁とか言っているけれど、どんどんどんどん最新鋭の機械が入っていて、観光も広がり、医療も一生懸命やっていて、ミサイルなんかはロシア入ってくるけど、ほとんど中国からですよね。金正恩は、よく白頭山へ行きますよね。長白山。あそこは、朝鮮民族の聖地であると同時に、満州族の聖地でもあるのよ。朝鮮族とか満州族の共通の聖地があの白頭山なんだよ。北京はもう東北部を助けられないから、朝鮮半島の方へ出てきているんじゃないですかね。

朝鮮半島の韓国の方は、韓国の方で交流があるんですよ。だから、朝鮮半島から旧満州までは、一体になっていくんじゃないのかな。それだと話がわかるんだよね。北朝鮮の発展の様子がですね。だから、北朝鮮はアメリカから経済制裁を解除されなくても、持久戦ができる状態なんですよね、今。前の金正日の時代とは、全然違うんですよ。

だから、思い起こすとリーマンショックの後にものすごい不景気が来て、50兆円の財政支出を使用したと言うわけだ。これが、東北大開発と西域大開発と名前を出したよね。東北の方は、バブルが崩壊したわけですよ。今年に少なくとも3つの銀行が倒産していて、その中の2つは、東北部の銀行だよね。西の方のチベットと新疆は、経済開発をやってみたけど、全然駄目で経済を全部やめて、刑務所にしちゃったということでしょう。要するに、チベットや新疆を全部刑務所にしちゃったわけだよ。経済開発を全部諦めて。それが今の新疆とチベットですね。なぜ刑務所にしちゃったかというと、経済開発どころでなく、みんな反乱を起こして反抗しちゃうもんだから、全部刑務所にしちゃったわけ。だから、それぐらい悪いんだよね。

だから、我々は認識を新たにしないといけなくて、あれはもう限界だよ。文化大革命みたいなことも既にやっているんだね。一言でも余計なことを言ったら、殺しちゃうみたいなことをやっているんだよね。要するに、監視がものすごいから、外国に行ったって、みんな本当のことを言えないだけの話なんだね。あれはかわいそうだね。だから、トランプの動きがわかるんですよ。ここはぜひ支援していくしかないと。だから、張り子の虎状態だな、既に中国は。

それで、トランプも出てきて香港の暴動の支援をしましたよね。中国共産党が武力弾圧をしても、全然おさまらないですよね。選挙は、民主派が圧勝でしょう。それから、来年は台湾の総統選挙ですよね。香港の様子があんなになっているから、蔡総統の勝ちですよね。すなわち、現状維持ですな。一国二制度による統合は、完全になくなりましたね。だから、そこは揺るがないでしょう。後ろにアメリカもくっついていて。

香港人権・民主主義法というのは、すごい法律なんですよ。もし香港で中国共産党が悪さをしたら、香港を全部止めちゃうからという。香港が唯一の中国のお金の出入り口ですから。国際金融市場との金の出入り口は、香港だけですから。香港を止められたら首絞められちゃう状況で、中国は終わっちゃいますから、すごい強烈な法律なんですよ、香港人権・民主主義法というのは。あれを見るとわかるけど、敵は中国共産党だよね。トランプの側近であるポンペオ国務長官がベルリンで講演したときに、世界は驚きましてね。「我々は、中国を敵にしているわけではない。中国共産党が敵なんだ」って言ったんだね。中国と中国共産党は違うとはっきり言ったんだよ。ああ、遂に言ったなって感じだよね。ですから、レジュメに書いてあります通り、世界は親中反共・駆除共匪ですわ。中国とは仲良くする、共産党には反対する、共産党の悪党は駆除するということですよ。

これは皆さん、大事なことなんですよ。日本もこれで昔、中国が助けてくれたんだから。あれだけ中国で悪いことをして、日本がね。でもそれは、日本の帝国主義者が悪いことをしたということになったの。日本とは友好なんだ、帝国主義者が悪いことをしたんだから、反日ではなく抗日と言ったんです。韓国もそうでしょう。今でも抗日と言うでしょう。あれは、帝国主義者との戦いなの。日本全体との戦いをしているわけじゃないの。ちゃんと言葉を分けてやったんです。毛沢東も習近平も。だから、今の日本があるんです。

ドイツはそれができないんですよ。ドイツはナチスドイツという、分けるということを中々やってくれないよね。だから、ドイツは身を正してね、「もう一切違います」ということでやっているからね。だから、抗日と言った場合には、戦前の日本と戦うという意味で、帝国主義者と戦うという意味で、普通の日本人とは友好関係なんですよ。反日と言ったら、日本人全部を敵に回すんだけれど、韓国をよく見ていると、抗日としっかり最近は言いますよね。反日とは言わないでしょう。だから、一般の日本人とは仲良くするという意味で、北朝鮮もそうだよね。そこは、皆がはっきりと使い分けるんですよ。だから、今はアメリカもヨーロッパもそんな状況です。中国と中国共産党をはっきりと分けています。「中国は仲良くしよう、共産党は敵ですよ」と、はっきり分けています。駆除共匪ということは、中国のスパイは皆追い出すという意味で、どんどんと追い出しをかけています。芋づる式に出てきたんですよ。

そうすると日本もですね。来年は習近平が国賓で来るとの話あるけれど、無理でしょうね。こういう状況だと。日本の財界も、中国に物を売ろうなんて、無茶な話だよ。だって、命・生活・経済の順番だもの。人を皆殺しにするなんて、経済活動できませんよね。ですから、中国は絶体絶命なんですよ。香港での区議選で民主派が圧勝したじゃないですか。あれも中国共産党は見誤っていたらしいね。香港の人ってお金好きだよね、経済活動大好きで、せっかちな人達だよね。だから、あんな暴動をしたらね、のらないんじゃないかと思っていたら、全然違いますよ。みんな学生を信用していますよ。見誤ったんだね、中国共産党は香港の人を。選挙で民主派勢力が圧勝して、中国共産党はもうお手上げなんだね。いろいろ言うけれど、手荒なことをすればアメリカから首を絞められちゃうし、ヨーロッパから首絞められちゃうから何もできないで、それで放っておくと、今度は中国国内が騒ぎ出しますよね。

それから、さっき言った中国人のブログの話。中国共産党にハッキングされないブログの管理者が書いていて、香港の事件以降、急激にアクセス数が増えたんですって。中国国内とアメリカから。だから皆が見ているんだよね。だから、中国共産党が引っくり返るのが、いよいよ見えてきたわけよ。でも同時にですね、ひっくり返ったらすごいよ。あそこは、とにかくバラバラですから、地域ごとにバラバラだし、貧富の格差がものすごいでしょう。まともなことになるかは、正直言ってわからないですよね。世の中と全然国が違いますから。まともに運営できるかは、全くわからないですよ。

ブログを書いているような人達は、知識階層でしょう。でも字が読めない人たちもたくさんいるわけですよね。電気は引いているところはたくさんあるでしょうけれど、インターネットがないところはたくさんあるわけでしょう。そういった世界で、食べられなくなったら、どうなるかわかりませんよね。結局、中国を最後に追い詰めるのは、今のような不景気と物価高と金融危機なんですよ。これはですね、すべての人を苦しめますから。不景気、物価高、金融危機は。

インテリは、民主主義という言葉を言うけれど、今日の仕事で食べている人たちにとっては、関係ない部分もあるじゃないですか。でも、こういう人達まで苦しめるが、不景気・物価高・金融危機なんですよ。取り付け騒ぎなんですよ。これが起きちゃったら、止めようがないんですよ。理屈言ったって。もう、それが今年どんどんと起きているし、特に金融危機だよね。それで、また潰れるんですよ、今度は天津にある国営企業。国営企業がデフォルトなんですよ。天津ということは、北京の入り口ですから、一番大事にしているところだよね、中国政府が。国営企業が、いよいよデフォルトするんですよ。国営企業も守りきれなくなったかと言われていますよね。

だから、2016年にもうピークを打っていたと思うんだよね。あとは、国民を黙らせてうまくいってるふりをしてきたわけだ。しかし、ここにきて崩壊しちゃったんだよ、香港が弾けて、新疆のことがバレちゃって、アメリカやヨーロッパが一気に「中国けしからん」と言い出してきたと。だから、だいたいほぼ見えてきましたよね。

(4)中東の最終戦争

・イスラエルと米戦争屋の暴発。それを迎え撃つ世界
・ロシアの最新兵器が大活躍するだろう
・イランに反対されてまで出ていく日本の自衛隊

そして、中東ですけれども。最終戦争の準備をしています、今。この最終戦争なんですけれども、どうも様子が変で。要するに、本音は誰も戦争したくないんだね。本音は、イスラエルも戦争はしたくないんでしょう。もちろん、トランプは戦争する気はないよ。でも、戦争状態を作らないと自分が生きていけないから、やらざるを得ないとういうことなんだと思いますね。なんか、全然奇妙な戦争で。まずは、陸軍なんてどこ行ったって出てこないですよ。陸軍が出る話は、一つも聞こえてきませんよ。中東で。

例えば、朝鮮半島に陸軍はいるけれども、あれが向こうへ行くという話は聞いたことがないね。朝鮮半島なんて、全然興味ないですからね。アメリカなんて、はっきり言って。朝鮮半島の戦争なんて、アメリカは何の興味もないですよ。悪夢でしかないんだから。硫黄島戦、沖縄戦、それから朝鮮戦争はですね、米軍にとっては悪夢以外の何ものでもありませんから。全くやる気ありませんから。爆弾1個落っことして何とかなるんだったら、やるんだろうけど、もうそれもできないんだよ。ロシアが物凄いミサイルを持っているから。

アメリカが北朝鮮にミサイル打ち込んだら、日本の米軍基地、三沢から嘉手納まで瞬時に蒸発してしまいますよ。一瞬で蒸発して迎撃なんてできないですよ。サウジアラビアでわかったでしょう。アメリカのイージス艦がどれくらい“役に立つもの”なのか。何もわからない、探知すらできないんだから。だから、こっちで戦争する気なんて全くないわけよ。

要するに、ここが一番大事なところで、昔の戦争と今の戦争は全然違うんですよ。何度も言いますけれども、今のは戦争を起こして金儲けする連中がやっているんですよ。国家の利益のために、戦争をやっているわけじゃないんですよ。要するに、外交が息詰まったから戦争をやるんではなくて、戦争でご飯を食べているから戦争をやらなければいけないのよ。なぜかと言うと、戦争に関する多くの業務を民営化したんですよ。冷戦が終わったあと。ソ連の崩壊のあと。民営化した方が儲かるでしょう。

例えば、UFOの技術のような新しいものがあったとしたとき、政府が持っていたらお金にできないでしょう。政府の技術なんだから。個人の会社が運営すれば、いくらでもお金儲けができるでしょう。何かを作って政府に売り飛ばせばいいわけだからね。それで、技術開発は民間がやるわけよ。それから、戦争を起こさせたときの予算は全部国に出させますから、国を脅かさなければならないんですよ。国を脅かすということは、「あそこは、こんなミサイルを持っていますよ」「こんな戦争の準備をしていますよ」「あそこは、テロをやらかしましたよ」全部一式の証拠を揃えて政府に見せるのも仕事なんですね。「だから米軍を出してください、ついてはお金がいくら要りますよ」と請求書が後ろにくっついているわけよ。

要するに、国にお金を出させてやっているわけだから、請求書を通すための屁理屈など一式をそろえるのが戦争屋なんですよ。それから、戦争屋には薬屋が入っているのよ。怪我人もいるでしょう。だから、薬屋が入っているし、通信機器もあるし、ご飯も要るから食堂屋も行くわけよ、病院も、交通も、船、飛行機、車、みんな入っているんですから。それで、政府のお金がなくても自分たちで出来るように、大きいコンソーシアムを作っちゃったんだ。それで、トランプの登場で、これがアウトよ。

この自分たちで企業連合を作って、これが戦争屋で、日本にも居るし、韓国にも居て、中東にも居て、アメリカにも居て、あちこち脅かしてよろしくやっていたら、トランプに潰されたわけだ。ウクライナなんて、完全にひっくり返されちゃったわけだ。ウクライナは、完全に戦争屋が国を乗っ取っていたわけだ、それをトランプが追い出したんですよ。そうしたら、怒った怒った、それで今の弾劾騒ぎですよ。今トランプの弾劾をやっているのは、ウクライナの問題でしょう。

日韓もそうでしょう。安倍氏は上手にポジションを変えてきていますよね。少しずつ距離を置いてきてさ。それで、トランプは話がうまいよね。最後に縁を切るために、4倍も5倍も駐留経費を出せと言うんだね。出せるわけがないじゃないですか。でも日本は、3倍から4倍くらいまでは出そうかという話が前からあるんですよね。でも出さないでしょうね。だから、お金の話をすれば話が纏まるじゃないですか、「お金がないなら、しょうがない」とさ。だから彼らはお金に困っていて、昔からCIAがやっているメキシコの麻薬カルテルをトランプがテロ団体に指定して、ドローン攻撃をすると言い出したんですよ。でも、今日の新聞を見ると、「ちょっと、猶予する」と言ってたね。なんか譲歩したんでしょうね。

それから、サウジアラビアの話。もう国を守れないですよね。それで日本に縋ってきているじゃないですか。サウジの新聞なんかは、最近日本語のHPを作っているよ。この間は、アニメフェスティバルをやっていましたよ。それで、今度は自衛隊も来てくれると。日本人が人質だよ。イランと仲が良いから、日本人が居れば弾を撃たないと思っているんだよね。自分のことしか考えていないからね。

それで、やっぱりイスラエルが困っているわけでしょう。いよいよ取り残されちゃったわけですよね。このままだと、ネタニヤフ首相も辞めなきゃならなくなりますからね。利権も終わっちゃうし、その前に戦争をやるしかないって話でしょう。ウォール・ストリートジャーナルの記事に「14,000人増派する」と出たんですね。そしたら、早速国防長官が「出さない」と言ったんです。だから、双方ですね、アメリカ国内で内戦をやっていますよ。

シリアの東に、今、600人のアメリカ軍が居るんですよ。何をしているのかと思っていたら、シリアの最大と二番目に大きい油田を占拠しているの。あれが収入源なんでしょう。油田も放棄させて帰らせようとしたら、共和党の中で反乱が出たんだよね。グラハム上院議員とかが、「トランプけしからん」と言い出したわけで。敵に回したら来年の選挙に差し障りがあるから、「油田は良いよ」という話になったよね。

トランプも大変だよ。あんまり追い詰めると、共和党の中でもトランプ支持と戦争屋がいるから、上手にやっていますよね。非常に細い線でも歩んでいるんだよね、うまいよね。しかし、戦争なしでは済まないだよね。今度はいつ開戦するのかわからないんだけど、レジュメに書いてありますとおり、イスラエルとアメリカの戦争屋が暴発するかたちだね。それを世界が迎え撃つというかたちですよね。だから勝負は最初からついていて、今更イスラエルが中東を治められるわけないし、「アメリカは帰る」とトランプがはっきりと言っているわけだから、要するに逆ギレですよ。最終戦争といっても、逆ギレ暴発なんですよ。結果は決まっていてね。

だから、今度はロシアの最新兵器が大活躍でしょうね。アメリカは、冷戦が終わったあとですね、勝手に世界で一番強い国は自分たちだと思い込んだんだね。勝手に思い込んだんですよ。だから、武器の開発は利権の塊なんですよ。しかし、ロシアの方は90年代に散々アメリカにやられたから、国を乗っ取られかけたから、絶対に勝てる武器の開発をやっていたんでしょう。ヨーロッパが支援して。

ヨーロッパとロシアもかなり接近してきましたよね。だから、ヨーロッパが支援して、とにかくアメリカに勝てる武器の開発を熱心にやっていたんでしょう。でも、アメリカ人は油断していたんでしょう。利権の塊の武器を作って、役に立たないわけだ。だから、ロシアが結局勝ちで、トランプはドルも引くし、米軍も引くってことだよね。だから、ユーラシア大陸はロシアに任せるでしょう。世界を二極に戻すということだよね。三極の話もあったんですよね。キッシンジャーは三極と言っていたんだよね。中国もぜひ入れてくれと。でも、中国共産党はもう保たないでしょう。だから、とりあえず二極ですよね。ユーラシア大陸はロシアが面倒を見て、二極に戻すということだと思いますよ。だって、一極にしたから世界がおかしくなっちゃったわけだからね。

それで、最後のところに日本の自衛隊が行くっていうから、大丈夫なのかなと思って。まぁ、日本はどちらを敵にするということはないんだけれど、あそこに行けば戦争に巻き込まれますよね。イラン政府は、「自衛隊が来ても、平和貢献にはちっともならない」とはっきり言いましたよ。行ったって始まらないから、行かなきゃいいんですけどね。でも、この最終戦争の後というのは、イスラムの勃興だよね。そうしたら、間違いなくウィグル地区は西側から攻めてこられますよ。中国共産党を追い出せと。それで、あそこにいる漢民族は逃げ出すと思うよ。西からイスラムが攻めてくるから。そうすると、チベットも解放だし、共産党もそこまでだよね。大体の流れが見えてきたじゃないですか。今度はイスラムも出てくるから、その後が大変ですよ。スンニ派とシーア派と、なんかそこまで出てきちゃうと、止めようがないもんね。今、イラクでそういう対立をやっていますよね。そういうところが見えてますよね。

(5)仕事も生活も正念場

・不況とイノベーションによる大リストラ
・災害から逃れるには早々の引っ越しも
・ライフスタイルの大転換が必要になる

それで、今後のことでありますけれど、レジュメにありますようにね、やっぱり来年はですね、仕事も生活も正念場だと思います。本当に、仕事も生活も正念場で、まず一つは不況ですね。さっき言ったように、東日本大震災のときなみの不景気ですから、足元は。二つ目は、人工知能とかイノベーションは入ってきて、元々人が要りませんという世界が入ってきているわけですよ。この二つが、結局、大リストラを起こすということですね。これは、日本だけじゃない、世界中でそうですよね。もう、自動車業界を中心に、世界中で千や万のリストラですから。すごいですよ。なんか、本当にね、時代は終わったなという感じですね。だから大リストラになってきますので、日本も騒然としてきますよね。

それから、やはり災害から逃げるには、早々に引越しするのが一番賢いよね。水が来てから逃げるか、水が来る前に逃げるか、という話なんだよね。そのくらい深刻ですよね。それで、ライフスタイルの大転換が必要になるということですね。だから、どう考えてもこの先は、ライフスタイルの大転換というかたちですよ。さっき申し上げた通りね、産業人であるということが全てではないということですね。産業人として生きる道もあるけれど、全然関係ないところでね、地域のためとか、なんかの業界のためとか、なんとかの人のためとか、趣味のためとか、実に多様な生き方があるってことですよね。だからその辺は、産業ということで括れない時代になってきてますよね。

それから、官僚システムは大体終わりですよね。中国共産党が崩壊したら、もうこれで本当に官僚システムの終わりで、あとはブロックチェーンみたいなものが後を取って代わるというね。要するに、一番上にリーダーさえ居れば、あとは大体機械で済むわけですよ。逆に、一番上のリーダーが本当に一番大切なんですよね。機械を使う人って一番大事だから、一番上のリーダーはよっぽど真面な人を置いておかないと駄目で、でもその下は機械が管理をやってくれちゃうわけだから、民間でも役所でも。

そうすると、やはり一番上のリーダーの養成から始まって、何をするかという話。今度は、あらゆる仕事の説明責任から透明性の確保までありまして、それに合わせて仕事の仕方とか変えていかないといけないから、システムの入れ替えは中々すごいものですよ。でもそれは、おそらく若い人の世代の仕事だよね。正直言って、これからはミレニアル世代以下の仕事だと思いますよ。日本の場合だと、約40代以下だな。今の40代から以下が主役でしょう。

年配の方はキャッシュを持っていれば大丈夫でしょうから、あまりジタバタしないようにしてください。年配の方は、下手に相場を張るとろくなことがないから、円を持っていたら十分ですよ。銀行預金は、銀行が潰れても払うでしょうから。だから、とりあえず国内にいる限りは、年配の方はキャッシュを持っていれば大丈夫だと思いますよ。

若い人たちは、新しい時代に合わせた自然とシステムの入れ替えだよね。自然の再生とシステムの入れ替え、これが仕事だよね。だから、そこにブロックチェーンも入ってくるし、若い人ならではの価値観がありますよ。この間もある方と話していて、しみじみと思ったんですけれど、今の20代にヒーローとなる経済人がいないんですよね。ホリエモンとかは、ずっと年上だもんね。経済に興味を持たないのもわかりますよね。スポーツや芸能はいても、経済人はいないんだよね。これが今の日本経済ですね。まぁ、そんなところも変えていかないといけませんね。

それから、香港では若者が大騒ぎを始めましたけれど、一番若い世代なんですよ。20歳そこそこや10代もいますよね。世界的には、ジェネレーションZといわれる世代ですよね。ジェネレーションX(ベビーブーマー)、ジェネレーションY(ミレニアルズ)に続く、ジェネレーションZ(ジェンZ)となりますね。ジェンZは、非常にコミュニケーションが難しい世代といわれていたり、あまり上の世代とコミュニケーションがよくできないとか言われていたりもするんだけど、特徴としては生まれた時からスマホを使いこなしている世代なんですね。

そのジェンZが社会のために先頭に立って革命を始めたのが香港なんですよ。みんなびっくりしていますよ。あのジェンZが命をかけて社会のために革命を始めたと、年配の人達がびっくりして支援を始めたのが香港なんですよ。彼らが言っていることはわかるんですよ。「大人はひどい。天安門事件を経験した人達が大人になっている」と、「子供たちにも厳しい時代に、自分さえ良ければと一切波風を立てずに共産党の言うことを聞いて、今日のご飯だけを考えて安泰に暮らそうとしている。私たちの未来をどうしてくれるんだ」「大人たちに絶望した。だから私たちは立ち上がるんだ」というのが、香港の若者ですよね。命がけで飛んで行ったんですよ。11月11日に大学に立てこもりましたね。それで、香港の人達が「これはいかん」と立ち上がりまして、食料など持って大学に押しかけたんですよ。あれが大きな転機でしたね。だからあれで年配の人達も気がついたわけ。「若者を犬死させてはいかん。彼らの言う通りだ」と。

日本でいうならば、今だけ金だけ自分だけでやっていた自分たちが悪かったと。そこから香港も立ち上がったわけですよ。私は、ここから世界に広がると思うな。日本は革命の国というよりも維新の国だから、時間ややり方が違うんですけれども、アメリカだと革命が若い世代ですよ。富裕税をやろうとか言っているでしょう。民主的社会主義をやろうと若い世代が言っているでしょう。若い世代の議員が年配の議員と戦っているじゃないですか。それから、イラン・イラク・レバノンでも、若者がデモの一番先頭を立っていますよね。「こんな戦争経済はかなわない」と若者が言って、デモの先頭に立っていますよね。

それから、イギリスの場合はBrexitの後ですよ。Brexit反対が若者世代だから、Brexitした後に彼らがどうするかだよね。許し難いと言い出すかもしれないし。フランスは、もう少し幅広い世代でね、「マクロンけしからん」と。でも、あそこはいつも騒いでいますよね。

日本くらいなもんですよ。あれだけ居座っていても皆が黙っているのはね。中国でもこんな風にはいかないと思うしね。まぁ、日本もこれから変わると思うんだけれども、40代以下の若い世代が、気合を入れて動いていって、変わっていくと。年配の世代は、支援できるところを支援すると。歴史をつなげなければいけませんから、若い人達が創った世の中を前後の歴史でつなげなければいけませんから、そこは一番大きな仕事で。あとは、外交ですよ。外交の話は、過去のところも全部乗っかってくるから、ここは年配の人達が出ていかないと始まらないので、やることは多いよね。不良債権の後始末とかさ、年金の後始末とか、これは年配の人達の仕事だな。ですから、ちょっとこれから慌ただしくなると思いますがね。やっと新しい光が見えてくるんじゃないですかね、来年はね。

質疑応答

質問:不況とイノベーションによる大リストラになってしまうとき、どう対応していけばよいでしょうか。

まず、一番今の段階で言えることは、可能性のある次の就職先を探しておくことですよね。25年前は、みんながやっていたことなんですよね。1995年くらいから経済がおかしくなってきて、やばいとみんなが思い始めて、大体みんなが和戦両様の構えでやっていましたよ。ここで居られなくなれば、どこへ行こうかとみんな計画していましたよ。今の会社の人脈だけで居ると駄目なんですよ。いろいろなあちこちへ行って、どんなチャンスがあるか、当時は外資系も結構あったんですよね、だから色々とあたって、自分が次どんなライフスタイルで、どこで働こうかを自分で探すところからまずはやらなければいけないんですよ。これが大切なんですよ。

何もしないとですね、終わりになってから、いきなりハローワークへ行くことになるんですよ。あの時もそうだけど、何もしない人達が一番最後にハローワークへ行くとハローワークが人で溢れていたんですよね。これは最悪なんで、これから中長期にわたって今の雇用体制が変わってきますから、自分のライフスタイルを今から選択しないといけないんで、だからやっぱり「知って・行って・観て・会って」。とにかく、はじめは、あてもないと思うけれど、とにかくいろいろなところへ行ってみて、何か探してみるしかないですよね。何か変わってくると思いますよ。それが一番確実な方法なんですよ。最後は、縁があると縁があったところに結局行くことになりますから、縁がないとどうしようもないので、縁をつくるために、あっちこっちへ行くことが一番確実な方法だと思いますよ。

資格についてもですね、無いと出来ない仕事であれば資格を取った方が良いと思いますが、資格を取ったからうまくいくとは当然ないですからね。だから、その辺は、新しい仲間を広げる、一刻も早く。それが一番確実な方法だと思います。

質問:日本のベーシックインカムについて

多分ベーシックインカムはやるでしょうね。韓国もやっていますよね。年金生活もある種ベーシックインカムみたいなもんなんですよね。要するに、特別何かをしなくてもお金がきて支えられるんだから、構造としてはベーシックインカムによく似ているんですね。ただ、生活保護とは違うんですよ。例えば、15万円もらったとするでしょう。2万円アルバイトしたら、2万円減らされますよね。だから、あれは違うの。

ベーシックインカムは、あくまでもベースだから、あとは自分で働いた分は上積みできるわけですよ。だから、はっきり言って、日本の年金みたいなものですよ。日本で年金生活者の方々がご活躍されているのも、年金があるからでしょう。年金の部分でやっているから、これを若者世代まで広げると、より良くなるじゃないですか。社会のためにどうしてもやらなきゃいけないこととかありますよね、そうすると生活のためだけに時間を割かれちゃうと何も出来ないじゃないですか。だから、そこはベーシックインカムで支えて、最低限の生活はできるようにして、プラスアルファで活躍してもらうのは良い方法ですよね。だから、これを広げようというのは、非常に真面なことだと思いますよ。

それをどうするかという方法論はいろいろなシステムが考えられますけども、これからは本当の意味でのベーシックインカムではないでしょうかね。私なんか古い人間ですから、昭和の会社なんて、みんなベーシックインカムだったと思いますよ。仕事ができる人も、できない人も、皆会社に来て給料を貰って帰るわけ。窓際族だって、クビにもせずに給料払って、あれがベーシックインカムだったと今思いますね。その人達はお金を貰ってどうしていたかというと、家でいろんなことをやっていたり、地域のためにやっていたり、結局お金は回っていましたからね。だから、あれで良いんだと思いますよ、正直言って。あんまり時給いくらでやるから、世の中がおかしくなっちゃうわけで、広い意味でのベーシックインカムというのは、それがまともな社会だとしみじみ思いますね。

質問:そもそも、なぜリーダーがいなくなってしまったのでしょうか。

良い例が、日産のゴーンさんです。ゴーン氏が来る前の日産は倒産寸前の危機。昭和の時代のリーダーばっかりだったんですよ。良い意味でも、悪い意味でも、リストラなんてできないリーダーだったんですね。みんなの顔色を見ながらね、調整・調整・調整でやって、商売で未来がないのに、思い切って踏み出せなかったわけね。そこへ、ゴーンが来たわけですよ。バサッと首切って、あれが新しいリーダーの登場だったんですよ。当然、賛否両論ありましたよね。「ひどいやつだ」と。

でも、良い意味でも悪い意味でも、あそこのリーダーは、新しく変わったんですね。リストラをするという、世界ではよくやるかたちのリーダーが、ゴーンから始まったんですよ。それで、そういうリーダーが出てきて、企業は動いていったんですよ。それまでは、何も動かなかったわけですよ。何もできなかったわけですから。海外進出もできないし、止まっちゃっていたしね。リストラもできなくて。身動きがつかないまま、崩れていったわけですよ。だから、リーダーが来て変わるということは、よくありますよ。でも、もうホリエモンとか、ああいうタイプのリーダーの時代でもないんだよね。だから、新しいタイプのリーダーが出てくると思いますよ。

質問:ブロックチェーンによりどんどん分散化されていく中で、中央に集まっていたものが変わっていくと思うのですが、どの辺が一番変わっていくのでしょうか。

今の政府の仕事でいうと、教育と健康保険って、文科省と厚労省って、国が全部を一元管理していますよね。あれが一番目に見えて変わっていくんじゃないでしょうか。一元管理がなくなって、地域ごとになってきますよね。あとはですね、例えば決済システムとかありますよね。あれは、今まで世界で統一的にやっていたんだけれども、電子通貨がどんどん出てきて、世界の決済システムがどんどんバラバラになってきているんですね。いろいろなシステムが重なり合うように。ですから、金融もだいぶ変わるでしょうね。あとは、やはり企業のサプライチェーンですよね。要するに、まったく見たことも聞いたこともない会社でも、ブロックチェーンのプラットフォームに参加すれば、チームが組めるわけですよ。企業の系列ではなくて、国を超えて。この辺りは、ものすごく経済の構造をタテからヨコに変えるでしょうね。やっぱり、能力のある人ならば、プラットフォームに参加して、どこでも舞台があるという、そこにいくと思いますから。サプライチェーンなんかは、すごく変わるんではないでしょうか。

質問:日本の超高齢化社会において、不況とイノベーションによる大リストラが始まってしまいますと、介護が非常に問題になってくると思うんですが、その点はどのようになっていくと思いますか。

基本的にはですね、大リストラを対処療法のようにやっていても、一つも良いことはないですよ。早く新しい投資を始めないとね。最初は、国民にお金をドンと渡したら良いですよ。家なんて、どんどん渡したら良いんですよ、こういう時って。それで、安心して子供も産んでもらって。それこそね、所得保障くらいしても良いんですよ。そうやって、若い人を増やす行動を始めるべきだよね。その上で、お年寄りの介護をどうするかですよ。

若い人が増えないままでね、お年寄りの介護をいくらやったって、数年でもう息詰まるのが目に見えてますよね。だからもう、早く新しい投資をやらなければ駄目だよね。だいたい、皆さん、経済というものは贈与から始まるんですよ。贈与がいけないと思ったら、とんでもないですよ。人は贈与で始まり、贈与で終わりますから。経済は等価交換とか言いますがね、皆さんの中でお金を握って生まれてきた人がいたら、手を挙げてください。もしかしたら、そういう人もいるかもしれないけれど。では、なぜ今皆さん経済活動ができているの?誰かからお金をもらったからでしょう。もしくは商品を売って、お金に換えたらからでしょう。だから、経済も一番はじめは贈与がいるんですよ。贈与があるから経済活動が始まるんですよ。何もない人達に贈与しないと何も始まらないんですよ。

だから、新興国も後発途上国にも、まずは贈与をするでしょう。贈与があって、物事は初めて始まるんですから。死ぬときは、誰かが持っていっちゃうんだよな。死ぬときは、誰かに贈与することになっちゃうわけ。だから、贈与に始まり贈与に終わるのが経済なんですよ。だからこういうときは、贈与しないと駄目なんですよ。こんな時に、細かい数字を言うから駄目なんですよ。利回りとかさ。最初は贈与しないと駄目なんですよ。例えば、パチンコ屋に来たお金は、もう1回上手に他に回せば良いじゃないですか。上手に絵を描いてやるわけですよ。そういうのが、リーダーシップがいるんですって。それで、みんなが丸く治まるようにするわけですよ。

だから、話を戻しますが、若い人を増やすようなことをやらないと駄目だよね。まずは、贈与だよ。何もないから不安で、子供産まないし、結婚しないわけだから。ベーシックインカムでも何でもやったら良いですよ。それから、ロボットとか、新しい技術も入れて、介護が必要な人を減らせるようなあらゆる健康法とか、総動員だよね。しばらくはね。

音声・動画は、NPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)サイト内のアーカイブページをご覧くださいませ。




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