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21世紀らしい生き方への第一歩/絵巻『エコイノベーションで実現する サステナブルなライフスタイル』

私たちNPO法人日本再生プログラム推進フォーラム(NSP)では、21世紀らしい生き方への第一歩として、自分たちの身の回りにある課題と向き合って、「考えてみよう・やってみよう」と取り組めそうな21世紀社会の暮らしの要素が描かれている絵巻『エコイノベーションで実現する サステナブルなライフスタイル』の普及啓発活動を続けてきました。

絵巻 『エコイノベーションで実現するサステナブルなライフスタイル』 とは

第2回サステナブルデザイン国際会議Destination2007-2025ワークショップでの内容まとめとして、絵巻『エコイノベーションで実現するサステナブルなライフスタイル』は作成・編集されました。(サステナブルデザイン国際会議実行委員会)

サステナブルな社会における暮らしの姿を一覧できる絵巻には、14個のタイトル(テーマ)とともに、サステナブルな社会の生活シーンや社会テーマおよび、それらにおけるサステナブルなライフスタイルのシナリオ(現代社会における環境/社会問題や課題の掲載、サステナブル・ライフタイルの事例や実現に必要なエコイノベーションの提案)が描かれています。

絵巻内容
タイトル(テーマ)

1.  食料自給率100%の国づくりへ (NSPウェルネス・ラジオ003
2.  再生可能エネルギーの比率を可能な限り高める
3.  地域のカーボンオフセットをめざす
4.  建築のゼロエミッションをめざす
5.  温室効果ガス排出ゼロで移動する
6.  エコプロダクツ/エコサービスのみ流通する社会に
7.  だれもが働ける社会をめざす (NSPウェルネス・ラジオ005
8.  情報アクセス100%をめざす (NSPウェルネス・ラジオ002
9.  生涯学べる教育環境を
10.  マイナスインパクトレジャーを楽しむ
11.  国民総幸福量(GNH)世界一をめざす
12.  脱物質経済へ
13.  生命こそプライオリティNo.1
14.  自然と共に生きる

キーワード
各タイトル(テーマ)における、サステナブルな社会のキーワード、エコイノベーションを推し進める中にも生かしたい先達の知恵や価値観の拠り所となりうるワードリスト

学生の提案するサステナブルなライフスタイル
若手デザイナーワークショップによるアイデア

*絵巻のデータおよび動画紹介は、後半に掲載しております。

絵巻とNSPで育まれてきたヨコのつながり

私たちNSPでは、東京大学名誉教授の山本良一先生、サステナブルデザイン国際会議実行委員長の益田文和先生のご好意と許諾をいただき、この絵巻『エコイノベーションで実現するサステナブルなライフスタイル』の普及啓発を目的として、これまで絵巻冊子・絵巻用語集・絵巻カレンダーを制作してきました。

絵巻とNSPで育まれてきたヨコのつながり

(1)益田先生とNSPのご縁

今から9年前の春、NSP都市計画研究会(*)では、「20年後の社会をデザインする」をテーマに、益田文和先生からお話をお聴きし、語り合う時間をつくりました。(2011年4月9日・土曜日開催

(*)NSPでは、単に個別の問題を検討するためではなく、日本再生の具体的な方法をより詳しく検討・研究するために、2009年秋より役員(理事・監事)が担当する研究会・分科会を設け、交流活動を続けてきました。 日本再生を行う上で戦略的に重要になると思われる分野を抽出して設けたそれぞれの研究会では、座学だけでなく研究会メンバー同士の想いや考え、実践事例などの情報共有や意見交換ができる場、ワイワイガヤガヤできる仲間づくりの場、未来を創る新たな取り組みを実践できる場として活動を広げてきました。

地域のひな型研究会(旧:都市計画研究会 2010年10月名称変更)都市再生研究会組織のリーダーシップ研究会中小零細企業研究会スピンアウト研究会LOHASジャパン研究会投資銀行研究会

ヨコ型・シェア型・参加型の活動を通して、観光立国・農業立国・健康立国・そして世代間継承をテーマとしたこれまでのNSP全体および各研究会の活動記録(2009年/平成21年〜)は、こちらのページにてご覧いただけます。

現在:たまり場活動中心
2015年10月(平成27年・NSP第13期)より、「たまり場」として会員さん中心での学び合い・研究・発表活動・農と親しむ交流活動・地域/社会貢献活動・見学・ものづくりなど自由に活動展開されています。

民政自治・地方創生の時代に、各地域や同じ想いをもった同士の方達で立ち上げられた8つの公認たまり場が、今期(第17期)も活動を継続しています。

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益田先生からの絵巻のご紹介も含めた当日の様子は、YouTubeにてご視聴いただけます。(当時のYouTube動画10分/データ&サイズ制限などあったため、現在のYouTube公開設定と違う形式となっております)

益田先生のお話から
エコデザインとは・テクノロジーのイノベーション・技術イノベーションを受け取る側の社会のイノベーション・グローバルな視点とローカルな活動
バックキャスティングがなぜ必要なのか・何が持続可能でないのか・限られた空間を70億人でシェアしている現実・世界中の誰にも同じ機会を与えたらどうなるか(同じ情報をシェアし、同じ判断材料を持ち、同じ努力をすると、みんなで経済発展・豊かな生活となるのか)・世界中の人間が日本人と同じように暮らしたらどうなるか・「レジ袋を使いますか使いませんかと聞かないで、あなたは少し買いすぎですよというサジェスチョンができますか」・検証をしていく必要性・どういう暮らしがしたいのか_どういう社会にしたいのか・多様な姿で実現していけるきめ細かなコミュニティ・クイック_スロー・よく知ってシェアできること・食文化としてゆっくり楽しむこと・共同作業への強いモチベーションと相手選び・暮らしと命の基本な部分・昭和30年代・世界中の謎と大きなアドバンテージ・言葉の再評価_いただきます・スイスからのコンポストトイレが機能しない日本・Distributed community・エコのしぐさとエコの言葉と宗教・底が抜けている日本・たたりと神が立つたったりと悔い改める・各国の民意(スイス・アメリカ・オランダ・日本)・好奇心が強い国民性・やめてみることの面白さと愉しみ

*益田先生からは、翌夏にも絵巻解説をしていただきました(2012年8月4日・土曜日開催)。

(2)日本の新しいかたちを描いた絵巻とNSPのご縁 (紹介動画あり)

益田先生からご紹介いただいた絵巻『エコイノベーションで実現するサステナブルなライフスタイル』の中には、私たちがそれぞれの立場で取り組める21世紀の課題や未来の姿が描かれていることから、「これから何をしたらいいのか迷われている方、絵巻の中の1つからまずは行動してみませんか。取り組めそうなものをやってみませんか。命・生活・経済の順番で考えてみませんか。何かほんの少しでも実感が得られ、何か少しずつでも未来が視えてくるはず」との想いとともに、NSP発信での絵巻普及啓発活動を広めていくこととなりました。

NSP設立9周年記念講演会・総会「日本再生-生命・生活・そして経済-」2011年(平成23年)10月15日(土)開催

21世紀の手ごたえを感じてみたい方 
→絵巻の中に書かれていることを1つ、何か興味を持ったことからやってみませんか。始めてみませんか。

 21世紀らしい生活を実感してみたい方
→絵巻の中に書かれている何か1つから、やってみませんか。始めてみませんか。 
→仕事でも、日常生活の中でも1つ、2つ選んでやってみませんか。実践してみませんか。

21世紀的な取組みをやってみたい方 
→絵巻の中に書かれていることを1つ、何か関心を持ったことからやってみてみませんか。始めてみませんか。 

2011年(平成23年)10月〜絵巻冊子販売(第15期/2018年9月30日をもって収益事業販売終了)、2012年(平成24年)10月〜絵巻用語解説集発表、2016年(平成28年)&2017年(平成29年)絵巻カレンダー販売と続けてきました。
これまでたくさんの方々より絵巻に興味関心をお持ちいただき、手に取っていただきながら、共感の輪を広げてくることができました。ありがとうございました!

(3)NSPのヨコのつながりから続く絵巻の魅力と実践

嬉しいことに、ありがたいことに、NSPとして絵巻やカレンダーの販売を終了してからも、「絵巻の魅力を伝えていきたい!」「他の人たちにも未来像を感じていただくきっかけとして広めていきたい!」という想いとともに口伝し続けてくださる方もいらっしゃいます。

そして今回、「今のような世の中だからこそ、動画にしても広めていきたい!」とNSP公認たまり場第5号 福岡たまり場 横の繋がりメンバーの皆さんが動画を作成してくださり、このたび益田先生より動画公開にご賛同・ご許可をいただきました!
(益田先生、福岡の皆さん、ありがとうございます!)

これまで以上に、私たちの暮らしにいろいろな変化が起きている今だからこそ、一人ひとりで、そしてご家族や大切な人たちとともに、考え行動してみるきっかけの一助となれば嬉しいです。

(4)健康立国対談 いよいよ幕が開く 持続可能性生活

1980年代からサステナビリティを研究され、東日本大震災がきっかけとなり、7年ほど前からオフグリッドの土地で暮らしていらっしゃる益田先生と藤原理事長による遠隔収録対談が実現しました(2020年/令和2年4月19日)。

音声は、こちらからお聴きください。
https://nipponsaisei.jp/podcast/Masuda_Fujiwara20200419.mp3

・軸はブレていない
・概念は一人歩きする残らない
・言葉で翻訳する難しさと絵にすると伝わること
なんとか食べていける社会をみんなでつくっていくこと
・言葉としぐさ
・いただきます
・しあわせます
・自然と共に生きる
・日本で浸透していない自然と共に生きるということ
・人間はだんだんとやめていくことができない
・ゼロスタート
・オフグリットの土地
・東京にいたら宇部の課題は絶対に見えてこない
・民のレベルで変わること
・SLOC(スロック)
・Small_Local_Open_Connectedの実践
・スケールメリットを追いかけている時代の終わり
・地方にという以上に分散する_各地域の資源を活用しながら
・情報を共有して知恵を出し合って人類の規模で生き残っていく
・直接的にリンクをはっていく
・日本もSLOCをやりやすい社会のはずだった
・弥生以前の文化はそうだった
・コロナの逆の感染_文化の感染拡大
・出口としてのSLOC
・基本的な原理は昔から見えているのに
・日本語で流行らすと意味が全く変わってしまう裏返っってしまう
・持続可能と訳した間違え
・続けちゃいけないものに対しても使ってしまっている日本の持続可能という言葉
・大きな方向性を見つめて歩んでいく
・ピンポイントでやりたいことをやりながらの実験場
・EcologyとEconomyはきょうだい
・お家がないのに家事はできない_環境の見直し
・コロナはちゃんと知っていた_プラスチックの上で長生きするコロナ
・コロナとも共生していく社会

益田先生、ありがとうございました!


参考 (絵巻データあり)

益田先生より、関連情報として今回ご提供いただきました:一般社団法人Spedagi Japan(益田先生関連会社・インドネシアと共同プロジェクト)HPでの絵巻掲載をご紹介いただきました。

偉大なる共生社会の実現に向けて、私たちNSPのこれまでの路線と方向性:NSPの目指す日本経済の再生をひとことでいえば、「温故知新で生まれる21世紀の経済」です。それを実現する戦略をひとことでいえば、「戦略的低エネルギー社会の実現」です。 私たちNSPでは、日本経済再生の具体的戦略として観光立国、農業立国、健康立国を提案し、実際にそれが政策となって今や日本全国に観光と農業、健康の新しい動きが広がっています。 それらを統合した本格的な提案として日本経済の再生を総合的かつ戦略的に行っています。

命・生活・経済の優先順位のもと、令和元年10月(第17期)からは「世代間継承」をテーマに活動を続けています。


絵巻裏面の文言「再生可能エネルギーの比率を可能な限り高める/製造工場(原子力)」について

以下、益田先生からのコメント(2016年10月問合せ返答)

・単なる、製造工場などに実際に持ち込む「技術」としてではなくて、地球温暖化を少しでも抑制する考えが優先することから、「小型な原子力」は一時的にはやむを得ないとの議論があったことは事実。(条件的に賛成)

・ただし、山本先生は東日本大震災以降「大きく反省され、学者として反対=脱原発、廃炉の考えを持っておられる。」

・絵巻裏面は、「理論的・基礎技術」の未来志向を当時示したものなので、「理論的・基礎技術」において、新たな方向が見極められれば見直してゆくことは当然のこととして理解いただきたい。

・絵巻の項目を実現していくために「考えられる=理論・基礎技術」を裏面に掲載した。

・当時としては、今以上に「地球温暖化」に対して、日本は敏感の時期だった。(当時:福田康夫総理の時代で「洞爺湖サミット」、2008年7月7日~7月9日まで北海道虻田郡洞爺湖町で開催、絵巻は、地球温暖化に関する総理懇談会資料とされた)

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