打楽器奏者に贈りたいクリスマスプレゼント案

付き合いが長いパートナーに贈るプレゼント、段々とアイディアが尽きてきませんか?

僕はもう完全に尽きています。去年なんか苦し紛れにヴァイオリン用の高級松脂を贈りました。これが何故か大ヒットしてとても喜ばれたので、コツは「自分の金では買いたくないけどあったら使うモノ」を贈ることだなと学びました。

そこで、「何か欲しい物ある?」って聞いた時に「マレット」って半ば本気で答えるような輩をパートナーに持つ頓狂な人たちのためにいくつかのアイディアをピックアップ。

①シンバルネックレス

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シンバルの破片がそのままネックレスになっているというロックな代物。
悲しいかなシンバルも消耗品、どれだけ愛情を持ってぶっ叩いていてもいつかは割れ、死んでしまう時が来ます。長年連れ添ったシンバルの供養に是非。

②シンバルイヤリング

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打楽器奏者というのは常日頃から楽器に囲まれていたい生き物。「ダイヤのピアスなんかよりシンバルのピアスが欲しい!」と自信持って言えないような人は打楽器奏者ではありません。オーストラリアのケントビルドラムが手掛けるこのシンバルイヤリングはなんとそれぞれハンドハンマリングされているという手の込みよう。耳元で光る複雑な倍音で他人に差をつけましょう。

③Zildjianタイピンセット

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愛するブランドにはとことん尽くす人に。Kジルというのがまた憎い。ここでZXTとかZHTのシンバルが入ったセットを贈ると振られる可能性があるので要注意。またパートナーがInstanbul派だったりする場合も大喧嘩に発展する恐れがあるので先に恋人のシンバルケースの中身をチェックしておきましょう。ちなみに僕は小出派です。

④ボトルオープナー付きチューニングキー

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打楽器奏者が必ず持っているものと本番後必要になるものをくっつけた打楽器奏者を理解し過ぎている一品。打面のテンションも奏者のテンションも上げてくれる凄い奴。SONOR、旧式Premier等のスロットタイプのテンションボルトを使ってる人には残念ながら適しません。余談ですがうちのセクションは全員これ持っています。

⑤名入り鉛筆

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他人とのリハーサルに出かけていったパートナーが悲しそうな顔と、軽くなった筆箱と共に帰ってくるのを目にしたことがあるでしょう?鉛筆の借りパクは非常に深刻な問題で、次から次へと鉛筆を買い足すうちに破産してしまった奏者もいるほどです。ここは一つ、小学生の頃を思い起こさせるような名前入り、または卑猥な語句入りの鉛筆セットを買ってあげましょう。「こんな失礼な事が彫ってある鉛筆使うのお前しかいないだろ」という言葉とともにマイ鉛筆が帰ってきたこと数知れません。
世界オーケストラ機構の決まりでオケ団員は4Bより硬い鉛筆を使うことを禁止されているので間違っても2Hや2Bのものを買うのは避けましょう。万一あなたのパートナーが2Hとか使っている場合、所属団体のライブラリアンがライフル背負って家にやってくる恐れがあります。


如何でしたか。何かヒントを得られましたか。
ここに載っているものを贈ってガッカリされた場合は「あなたは私のことも打楽器のことも愛していないのね!」と逆ギレしてあげましょう。

これで今年のクリスマスはロマンチック間違いなし!