悩む

卒制における制作の一端で600字前後の短編小説を3部書こうとしていた。2/3書いた今かなり渋ってる。自分で自分に「うるせーよ!」みたいな気持ちになってる。

自己愛・相互愛の働きかけとして問いを立て、補強するエピソードとしての短編小説を書いていた。

問1「お母さん、ぼくはどこからきたの?」
出生についての子供の素朴な疑問の話

問2「お父さん、私は男の子になりたい。」
トランス男性(身体性は女、性自認は男)のカミングアウトの話

問3「誰か教えて。恋人ならセックスしなきゃダメなの?」
誰にも相談できない性行為や恋人の悩みの話



ポインティでのインターン時代に多数の実話を読んだ。それの経験を踏まえて今回ペルソナを立てたが、問2の文を書いたあとどうも嘘っぱちな気がして嫌になった。
高校生の娘がトランス男性であると父に打ち明ける。否定せず過度に深掘りもしない父のスタンスに緊張の糸が緩み、それまでの葛藤が涙と共に溢れ出す。そういった流れにした。が、実際当人はそんな自分をわざわざマイノリティで辛いと思ってないのではないか。わざとらしい文でキモいかも。勝手にかわいそうな存在にするな。


自分がそんなふうに書かれたらむかつくと思った。

私は身体性が女、性自認も女のストレートだが、恋愛対象はそこまで男女差がない。付き合ったことがあるのは男だけだけど、女に対してあきらかに友愛とは異なる好意を抱くことがある。キスもそれ以上の行為も同性だからといって抵抗が無い。経験もある。好きになっても到底実らないだろうと思い悩んだことも当然ある。今は大切にしている人がいるのでその人のためにも自分自身のこれ以上の具体的な話は避けるが、とにかく、それでも自分の性についてあまり気にしてない。

だから、マイノリティですね、と、とりたててクローズアップされると不愉快がある。別に普通だけど、何?みたいなきもち。


マイノリティというのは何も性別に限った話ではない。これは本当に明言を避けるが、不用意な発言で絶対に傷付けたくない人を不快にさせてしまったことがある。本当に反省している。
このとき、気をつけていたとか自分も少なからずそうだから理解がありますよとかそんなのは関係ない。不用意な発言をしたという事実だけがそこにあり、筆を止める理由にもあたる。

自分自身のことならこうやって易々と書いてもいい。ペルソナだとしても実在でも、自分がわからないことに口出すのはやめたほうがいい。そういう気持ちがいま私の中のほとんどを占めている。

駄文になったが、制作としては何か形にする必要がある。まだはっきりと形になっていない。あと1ヶ月を切っているのでそうも言っていられないが、とりあえず悩みを出して整理してみた。

どうしようかな…。

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