卒制の反省と周辺のこと
卒制の講評で先生は咀嚼に戸惑う言葉をくれた。
「高級で最高な食材を揃えたのにお前は料理が下手」
長きにわたって幾度となく反芻するだろう。
これをいつも頭の隅に、いやわりと中央から退いてくれなかったのだけど、置きながら、同学内や他美大の卒制、そのあと社会人デザイナー(このような言い方はあまりしない)の展示などを見た。良い展示には空間の強烈な独立性、それはサーモグラフィーで暖房の効いた部屋を遠目から写したような、ぼふんと抱き抱えられそうな一体感があって、きっと私の展示空間には足り