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【忙しい人のための】ビジネス書のポイントまとめ[第一弾]「MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた(永井孝尚)」(1/10)

こんにちは、なおです。
ビジネス書の内容が一目でわかるよう、ポイントを箇条書きでまとめています。今回は、「MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた(永井孝尚)」をまとめました。


本書は50冊のビジネス書の紹介を1冊の本にまとめたもので、今回は、各ビジネス書を数ページずつにまとめた本書を、さらに簡略化し、各書に書かれていることが一目でわかるようまとめました。全10回に分けて投稿します。

1 新訂 競争の戦略(M.E.ポーター)

○業界内の競争は次の5つの要素がある。
 ①「売り手」の交渉力
 ②「買い手」の交渉力
 ③「新規参入」の脅威
 ④「代替品」の脅威
 ⑤「同業者」の競争
 
○業界内で勝つ方法として、3つの戦略がある
①コストリーダーシップ戦略:
 大量の製品の販売による製品1個あたりの固定費の削減(規模の経済)や数多くの生産経験による効率化(経験曲線)の追求により、コストを下げる
②差別化戦略:
 顧客の特定ニーズに対応し、高価格で販売できるようにする
③集中化戦略:
 市場や販売量を狭く限定し、その中でベストを尽くす

2 競争戦略論Ⅰ(M.E.ポーター)

○戦略とはトレードオフである。
○戦略で考えるべきは、何をやらないか。どの客を捨て、どの客に対応するかである。
○トレードオフを極めることで、圧倒的な強みを作ることができる。

3 戦略サファリ第2版(ヘンリー・ミッツバーグ)

○戦略には、予め考えた「計画された戦略」と、試行錯誤の蓄積による「創発戦略」がある
○「計画された戦略」だけでは、現実の壁にぶつかり成功しない。行き当たりばったりで創発だけに頼った戦略も、現実には迷走して成功しない。成功には両者の組み合わせが必要
○本書では、世の中のさまざまな戦略の良い点、悪い点を上げ、批評している

4 競争優位の終焉(リタ・マグレイス)

○競争優位性が持続する時代は終わった。一時的な競争優位性を獲得し続けることが必要
○一時的競争優位性を獲得し続ける企業の共通点は以下の6つ
①安定性と俊敏性を両立し、常に変わり続ける。
安定性のためには、明確な戦略と目標、社内共通の価値観、人材育成、戦略をブラさないリーダーシップ、パートナー企業との安定した関係が必要
俊敏性のためには、小さな変換の積重ね、部門内で経営資源を抱え込まない、新規事業を小さな初期投資で始め、ダメなら早々に見切る、ことが必要
②衰退の前兆をつかみ、上手く撤退する。
自社製品を代替する新技術に目を光らせ、すぐに対応する
③資源配分を見直し、効率性を高める。
経営資源(ヒト・モノ・カネ)を衰退事業から成長事業へ迅速に移す。経営資源を中央部が管理し、各部門の抱え込みを許さない
④イノベーションに習熟する
失敗を避ける、ではなく、失敗から学ぶ、計画するのではなく、実験する
⑤考え方を変える
・「優位性は持続」→「優位性はもうすぐ切れる」
・「今のやり方はどこがいいか」→「今のやり方はどこに問題があるか」
・「いいニュースを歓迎」→「悪いニュースを歓迎」
・「遅くても正確さ重視」→「80点で速さ重視」
・「予測を重視」→「仮説を重視」
⑥個人への影響を考える
「組織への忠誠心が求められる時代」から、「自律的に成長する人材が活躍する時代」へ

5 良い戦略、悪い戦略(リチャード・P・ルメルト)

○良い戦略とは、単純明快。悪い戦略には4つの特徴がある
①中身がない
 わかりきったことを難しい言葉で言う 等
②重大な問題を無視している
 低迷している原因が何で、どう解決するかがない 等
③目標と戦略を取り違えている
 「戦略目標は売上二桁成長」と、いかにして目標を達成するかを部下に丸投げする 等
④単なる寄せ集め
○戦略で最も難しいのが、「選択」。選択で重要なのは、何をやらないか。決断・選択を怠ると悪い戦略になる。
○良い戦略は、現状の診断、診断に基づく基本方針、基本方針を実行するための一貫性のある具体的な行動がある。

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