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【忙しい人のための】ビジネス書のポイントまとめ[第一弾]「MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた(永井孝尚)」(4/10)

こんにちは、なおです。
ビジネス書の内容が一目でわかるよう、ポイントを箇条書きでまとめています。前回に引き続き「MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた(永井孝尚)」の第四弾です。

16 ジョブ理論(クレイトン・クリステンセン)

○ジョブ理論は、「ジョブ」「雇用」「解雇」から購入する理由を考える

○米国のある大学にはオンライン通信課程があり、特に強く広報していなかったが、学生が来ていた。様々な事情で大学進学せずに社会人になった人たちが、「生活レベル向上のため、立派な学歴が欲しい」と考えており、利便性・サポート体制・資格取得・短期終了を求めていた。そこでこの大学は、通信課程の生徒ごとにアドバイザーを付けるなどオンライン通信課程を強化し、急成長した。顧客の「片付けたいジョブ」を見つけ、解決策を提供して「雇用」された事例である。


17 企業家とは何か(J.A. シュンペーター)

○イノベーションとは、既存知の組合せ(iPhoneはiPod、携帯電話、ネット通信機器を組合せて新しい価値を生み出したもの)

○既存知の組合せには、以下の5つのパターンがある
①新しい商品を作る
②新しい生産方法を生み出す
③新しい組織を作る
④新しい市場を作る
⑤新しい供給源を見つける

○このようなイノベーションを生み出すのが企業家である。

○ただし企業家は発明家ではない。発明家はアイディアを生み出す。企業家はアイディアを利用して新しい事業を行う


18 アントレプレナーの教科書(スティーブン・G・ブランク)

○「成功する商品は、顧客が価値を認識して買う」「失敗する商品は、誰も価値を認識しない」

○数多くの顧客ニーズに対応するのではなく、買う顧客が存在するのか検証し、顧客を開発する必要がある。そこで、以下を考え続ける

・自社製品が解決する顧客の課題は何か

・顧客はその課題を重要視しているか

・どうすればその顧客に到達できるか


○商品開発は一般的に、時間、人、モノ、金に限りがあるため、最初の段階では、課題を抱える顧客を徹底して絞り込んでいき、その他大勢の顧客についてはいったん忘れることが重要


○一方、商品開発が失敗する要因として以下が挙げられる

・全ての顧客のニーズを理解しようとする(絞り込んだ顧客がどうしても欲しい機能を実現することが重要)

・顧客の要望リストを開発部隊にそのまま渡す(開発作業が増えるだけで顧客が買うか保証できない。必要なのは、顧客がどうしても欲しい最小限の機能)

・顧客にインタビューして、買うか確かめる(インタビューで「欲しい」と言っても買わないケースは多い。必要なのは少数顧客がコミットして「実際に買う」事実)

19 リーン・スタートアップ(エリック・リース)

○スタートアップを成功させる方法の解説

○「顧客にメリットを提供しない活動は全てムダ」であり、「顧客が必要とする『最小限の機能を持った製品』を早く作り、検証する」ことが重要

○米国ボディズン社は、「市民が政治に参加できる仕組みを作りたい」と考え、有権者がネットでつながる機能を作ったが、使う人は少なかった。そこで大胆に機能を見直し、有権者同士がつながる機能を廃止し、政治家に直接意見を伝えられるシステムとすると、使う人は急増したが、「お金を払ってもいい」と言う人は1%以下であった。そこで再度方向転換し、ロビー活動をする企業からお金をもらう仕組みとしたが、どの企業も契約しなかった。さらに方向転換し、ユーザーが実現したい政治運動に賛同する仲間を1メッセージ20セントで集められるサイトにつくりかえたところ、お金を支払って使う人が増えた。

○このように、顧客からの学びを得て、地道に改善を続けることが重要。凄いアイディアは全体の5%で、95%は地道な改善作業の積み重ね


20 トヨタ生産方式(大野耐一)

○トヨタ生産方式には、ムダを省くための2つの柱がある

○一つ目が各工程で、必要な時に必要な分だけ部品を用意する「ジャストインタイム」。注文に基づき当日の生産台数を決め、そのために必要な部品だけを用意する。必要な部品が何かを伝えるため、一枚の紙カード(かんばん)に部品の製造や運搬に必要な情報を記載して、現物の部品と共に動かす「かんばん方式」を用いている。

○もう一つが、自動で作るだけでなく、良し悪しを判断し働く「自働化」。トヨタの工場では標準の作業ができない時、工員は誰でも生産ラインを止められる。その後、「5回のなぜ」を考え、問題の原因を追求する

(例)機械が止まった場合
①なぜ機械が止まったか = オーバーロードによってヒューズが切れた

②なぜオーバーロードがかかったか = 軸受部の潤滑が不十分であった

③なぜ潤滑が不十分だったか = 潤滑ポンプのくみ上げが不十分であった

④なぜ十分くみ上げないのか = ポンプの軸が摩耗していた

⑤なぜ摩耗したのか = 濾過器が付いておらず、切粉が入ったため

結果: 濾過器をつけることで対策可能

○原因究明では、事実を基点に考えることが重要であることから、「現場主義」が照ってされている。現場が自ら考え動くことで、「トヨタ生産方式」は機能する

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