なりた@毎年100本映画を見る

2024年から映画館で映画を観ることに夢中になっています。1年間で100本の映画鑑賞を…

なりた@毎年100本映画を見る

2024年から映画館で映画を観ることに夢中になっています。1年間で100本の映画鑑賞を目指しています。鑑賞した映画についての感想や考察をブログに綴り、映画の魅力を多くの人と共有することを楽しんでいます。特に、対話を重んじる内容や隠喩表現に富んだフランス映画が好きです。

最近の記事

正義のぶつかり合い ー映画『ぼくの家族と祖国の戦争』

ヒューマントラストシネマ有楽町さんで観てきました。予告を見る限りでは、人命救助に関する話なのかな?と朧げに想像を膨らませていました。 序章実話をもとにしている。 市民大学の学長を務める父と、そこで働く母を持つ長男が主人公の物語。舞台となるのはドイツの占領下におかれているデンマーク。突如ドイツの兵隊が現れて「ドイツ人難民を200人ほど受け入れて欲しい」。断れない状況から渋々、市民大学の体育館を開け渡すことを約束する。 実際に来たドイツ人難民は500人以上汽車でやってきたドイ

    • 映画『Chime』

      黒沢清監督の映画『Chime』を菊川のStrangerさんにて先日観てきました。 実はこの作品は当初見るつもりがありませんでした。幼い頃にジャパニーズホラーを何度か見てきたのですが、恐いメイクや服装をした人が不意に驚かすものが多いですよね。大人になってからは、そういうのはちょっと良いかなぁって離れてたんです。 予告編を見る限りそんな感じちょっとしません? 公開されてからもあまり気には止めてなかったのですが、Strangerさんの上映スケジュールを覗いてみると、連日満員御

      • 映画『チルドレン・オブ・ザ・コーン』

        スティーヴン・キング原作の映画『チルドレン・オブ・ザ・コーン』を観てきました。1984年の作品が今になって日本初公開らしい。 まず、この予告編を見て欲しい。 トウモロコシの神が舞い降りた教祖ってどういうこと?!予告編でZ級映画の雰囲気を感じながら、シネマート新宿さんに台風で大雨が降る中行ってきたわけです。 結果、めちゃくちゃ面白かった。 自分を指導者というアイザック、手下のマラカイ、未来を絵で予言できるサラ、主要な登場人物は全て子供なのである。そこに若い医師、その恋人が

        • 映画感想『大いなる不在』 ー認知症は怖い

          『大いなる不在』という映画を見てきました。この映画は、その緊張感あふれる冒頭から心を掴まれ、深いメッセージと感動をもたらしてくれました。 ※ネタバレを含みます。 第一印象映画は閑静な住宅街で、警察の特殊部隊が一軒家を取り囲むシーンから始まります。その後、スーツをきっちり着た中年の男性(主人公の父)が扉から出てきて、大きな事件が起きているのだと思わせます。この不穏な雰囲気が、観客を一瞬で映画の世界に引き込みます。 印象に残ったシーン最も印象に残ったのは、介護施設での主人公、

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          映画感想『ゴーストワールド』 ー自分の居場所はどこ?

          幼なじみのイーニドとレベッカ。 高校卒業を機に自由を手に入れ、サタニズムの老夫婦をストーキングしたり、コンビニ店員をイジメに行ったり、レコードマニアのシーモアの恋人探しをしたりと、とにかく毎日楽しくあれば良いと時間を過ごす。 ところが、周りは大学進学や就職したり、夫婦の縁を戻したりと、環境の変化が自分の居場所をどんどん奪っていく。自分が何をしたいのか、どうすれば良いのか、10代特有の悩みをユーモアを交えつつ煌びやかに描いた青春映画だった。 自分の居場所は、待ち続けたり

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