名古屋製鉄所の命運がかかった新熱延建設を急迫するアジア

鉄鋼新聞を読むとアジア地区で新熱延建設ラッシュのニュースが
1.ベトナム ホワット社 2024年12月稼働 550万㌧
2.インドネシア 徳信鋼鉄 2024年6月稼働 400万㌧
3.マレーシア イースタンスチール 2024年10月 260万㌧
名古屋製鉄所は2026年春に次世代熱延設備が稼働予定で、能力は600万㌧で超ハイテン製造も手掛けるが、連続鋳造ラインとの連携が取れれば良いが!!

トヨタはギガキャスト工法で生産性アップを図るが日本製鉄が得意とする鋼板製造に地位が脅かされるやも知れないし、アルミのシェアが拡大しそう。
『日本製鉄の転生』と言う本に、「ギガキャスト何するものぞ!」と自慢満々のページがあった。日本製鉄としては営々と培ってきたハイテン鋼の牙城はいかなることがあっても死守するしかないようです。ハイテン度を高めたため冷間プレスでは問題があり、ホットスタンプ法でしのいでいるが。
ギガキャスト法は鋼とアルミの接合が生じるので異種材料の接合部が腐食しやすい欠点がある。

日本製鉄の転生のキモは!!

東海市中央図書館にリクエストしてから2ヶ月も待たされ、今日借りることができ、一気呵成に読んだ。今回の橋本会長が行った大改革は富士と八幡のDNA汚染を受けていないので成功したと思う。元新日鉄の私にはもうこれ以上の先送りは日本製鉄㈱の存亡の危機と全社員に気付かせるとともに処遇改善と言う「飴とむち」が効いたのではないか。製鉄所長が交代しても「2年間、頭を引っ込めていれば、良いんだ」と部課長は言っていた。


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