天下のトヨタも世襲制の弊害が??

日野自動車⇒豊田自動織機⇒ダイハツ工業⇒豊田自動織機と型式認証に関わる不正行為で大揺れのトヨタグループは豊田章男会長の再登板となった。
創業家へ大政奉還するべく豊田章男氏が社長になり、米国で大問題になっていたリコール問題を片づけた功労者として勢いづいた。リコール問題は奥田碩氏や張富士夫氏が北米で築き上げたトヨタの評価によるところが大きいとある本に書いてあった。両氏はいつまでも愛知の片田舎に住まう同族会社経営から脱皮すべく、グループ会社に変身させようとするも創業家の女主の画策で潰えてしまった。めんどりが賢しいと国が亡びると言う例えもあるが
トヨタは渡辺社長をトヨタ産業記念館で過大な海外の販売計画の罪を糾弾したとトヨタ通商の社員に聞かされた。あの当時はイケイケドンドンであり、過大な海外販売計画の失敗は創業家にとっても同罪でしょう。
日産自動車はルノーとの共同で追随を図るもゴーン氏の暴走で、ホンダは本田と藤沢コンビの退場でつまらん会社になってしまった。三菱もVWとの協業に活路を見出だそうとするも環境データの改ざんのあおりでジ・エンド。
協業企業の自滅でトヨタは日本で最大の稼ぎを得たが技術力や商品開発力も品切れ状態になっている。私はトヨタがプリウスを開発、販売に乗り出して来た時、「これはホンダや日産の仕事ではないか?」と思った。HVでエコカー社会を実現させる企業になったかと思ったが、HVをエコカーにするも、低(脱)炭素カーに位置付けそこなった。政府が先鞭をつけたのかトヨタが言いだしっぺなのか不明だが、トヨタは燃料電池車(ミライ)を赤字覚悟で販売したが、現在のところ大失敗の感ありです。
政府はサンシャイン計画の隅っこに水素エネルギーを書き込んでおり、その話がゾンビ化してトヨタと手を組んだのではないか?
私は定年退職後、いくつかの企業で働き、名古屋人材銀行(ハローワーク系)の紹介で平成25年に水素ステーションに派遣された。当時、商用化実証設備であったステーションにはトヨタと東邦ガスの実験車が充填に来るだけでした。1年後、ミライの発売に同調してステーションは商用設備に変身するも来客は少なく、これで商売になるのか心配でした。ミライも一説では1億円/台であるが先行投資を念頭に700万円台に絞り込んで、トヨタも決死の覚悟で。国の財政出動は首都圏、愛知県、関西圏(大阪、兵庫)、北九州のステーション建設に補助金を出すだけでした。ステーション建設費も5億円/ヶ所と高額で建設・営業に名乗りを上げず。「どちらが卵で、鶏か?」の言い合いで現在に至っている。FCV1万台(計画は4万台?)、ステーションは160ヶ所(計画は600ヶ所)
ステーションの法的責任者の規制緩和は一向に進まず、65歳を過ぎた爺どもには技術の伝承も不可能でしょう。これは私が神の倉で働き、恵那で働いた経験から言えます。
豊田章氏が社長になってから組織の簡素化を何度も行い、氏が好む人物をルール無視して登用し続けた。そのようなこと続けておれば、コンプライアンスも企業ガバナンスも形骸化してしまう。豊田自動織機はトヨタの創業家と言うプアライドがあり、トヨタに負けない豪華な施設を作っており、面従腹背を続けている。

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