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第1012号【じじいのひとり言】《金亡者》2024.6.9.

秋田県美郷町、先週は天気も良く小生の体調も良くなり、外で気持ち良く自転車こぎもできました。車の通行量も少ない静かな農村の道路、トラクターのエンジン音、草刈り機のエンジン音と草刈りの青臭い匂い、田んぼに水を入れ込む水路の水の音も自然豊かな音で、農村の風景を見ながら、上り下りの道もこれまた人生と被せながら自転車を走らせています。

2020年5月23日に自転車を購入して早4年、外でのマウンテンバイクと室内スピンバイクで、1日20㎞を目標に、先日走行距離20,000㎞を超えたところです。飛行機での日本とフランス間の距離は、東京成田国際空港からパリシャルル・ド・ゴール空港までの飛行距離はおよそ9,700㎞で、私の想像空間では東京〜パリを往復した事になりました。これでまた一つ小さな自己肯定感を育てる事もできました。

昔から金亡者という言葉があり、特に金銭に執着する人やお金のためなら何でもする人と言う意味で使われたりします。お金を最優先する為、長い時間を掛け先人が築き上げてきた文化や価値観を壊してまで、お金、金儲けを追求する、最後は倫理的な境界を踏み越え、みんなの為、社会の為にと言う言葉を上手に使い、他人の利益や幸福よりも自分の金銭的利益を優先し、地域や組織の分断につながってしまうところがまた怖いところです。行き過ぎた〇〇ファーストもまた、上手に言葉を使い、自分のポストキープに奔走する姿もこれまた滑稽で、行き過ぎた権力欲も金亡者と言う言葉に含まれている事もお忘れなく。

現在国会で議論が進んでいる、どこからみてもザル法に思える政治資金規正法、ここにて国会議員の税優遇、自分の政党支部寄付問題と、政治家ファーストで、政治家のお金にまつわる、繰り返される不祥事などもこの金亡者の思想そのものにあり、墓まで金は持っていけないという昔からの教えを思い出します。この戒めの教えは人生の終わりにおいて、物質的な富や財産は何の価値も持たないと言う教えで、人生の本当の価値とは、物質的な富よりも、友情、家族、愛情、健康など、人生における人との関係、コミュニティの価値を見失ってはいけないと言う教えなのでしょう。

とは言うものの、生活を進める為にはある程度お金を稼ぐ事もとても大事な事です。しかしお金だけでは満たされない部分が人生では多くある事を忘れてはいけない事を、より広い視野で人生を考える事も大事な事なのでしょう。

◇金亡者、貴方のそばにいませんか?

◇そうそうそ、権力欲も金亡者。

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