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腱板損傷のお話

腱板とは??という方は多いのではないでしょうか??
こちらの記事では腱板とはなんぞや?腱板損傷が起きるとどのような状態になるかを解説していきたいと思います。

腱板とは??

まず、腱板とは肩関節に存在する4つのインナーマッスルのことを言います。

・棘上筋(最も痛めやすい)
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋


これら、4つの筋肉は主に肩関節の初動時に活動し、アウターマッスルとの協調により肩関節のスムーズな動きを獲得する重要なユニットです。

肩関節は肩甲骨の関節窩(受け皿)に上腕骨頭がはまっており、インナーマッスルである腱板が働く事により上腕骨が受け皿に押し付けられ安定します。腱板が切れたり損傷することにより、その安定性が失われ肩をあげる事ができなくなったり、痛みの原因となります。

中でも最も痛めやすいとされているのが、棘上筋と言われていて横から手を挙げる際に痛みや可動域制限、肩をすくませながら動かす代償動作が出現します。


腱板損傷の発生原因・症状


腱板が痛める原因としては転倒や落下などや・重たいものを持ったりと急激な肩への負荷で切れてしまう外傷性のもの。
加齢性の変化で徐々に腱板が徐々にすり減り切れる変性による断裂及び、
それに軽微な外傷が加わって起こるものがあります。
若年層では野球やバレーボールのオーバーハンド動作のミスユース、オーバーユースが考えられます。

症状は肩を挙げた時の痛みや夜間の疼くような痛み、また肩を挙げられないといった症状です。
整形外科でも詳しく検査を行っていなかった場合、四十肩・五十肩と診断されることも多く、その中には腱板断裂の患者さんがいる事はよくあります。



腱板損傷の鑑別テスト


当院では鑑別法として以下の検査法を行います。

painful arc sign(有痛弧徴候)
 肩を横にあげていくときに60°~120°の間で痛みが生じる。
 30°付近を超え始めると痛みを訴え、スムーズに上げるといった動作が
 見られなければ棘上筋の損傷・断裂を疑います。

drop arm sign(ドロップアームテスト)
 肩を真横に(90°)上げるように(あるいは誘導)指示し、上げられなかった
 場合や誘導肢位を保持できずダランッと腕が落ちる場合、棘上筋の
 損傷・断裂を疑います。

クレピタス徴候
 痛めている肩に手を当て、肩を真横上げた状態で上腕骨を捻る動作や、
 上げ下げをすることでコリコリと音を感じたり痛みが出現することが
 あります。


類似疾患では



腱板損傷と酷似している疾患としては「インピンジメント症候群」
と呼ばれる疾患があり、しっかりと見極めないと治療方針が異なるので注意が必要です。


「インピンジメント症候群」では肩関節を動かす際に、関節付近で他の骨や筋肉との衝突が生じることによって、組織の損傷が起こって痛みが生じる疾患です。
上記のpainful arc sign(有痛弧徴候)やクレピタス徴候などもみられることもありますが、最も特徴的な症状は腕を上げるとき、途中が痛くても上げきってしまえば痛くないというのがあることです。

インピンジメント症候群には分類があり痛みの出る箇所が違いケースもあります。
・肩峰下インピンジメント
 肩甲骨を上から抑えた状態で腕を上げようとしたときに、肩の上の方に痛みを感じる場合

・後上方関節窩インピンジメント
 腕を外に開くような動作(肩関節外転外旋位)で肩の後ろの方が痛い
 場合。

・前上方関節窩インピンジメント
 前上方関節窩インピンジメント腕を上に閉じるような動作
 (肩関節屈曲内旋位)で肩の前の方が痛い場合


治療開始が遅れることで上記の腱板損傷に移行するケースがあるので早急に治療開始することをおすすめします。
腱板損傷に関しては組織の断裂などの重度の損傷が疑われる場合、信頼できる医療機関にご紹介の後、施術介入させていただく場合があります。


当院ではクライアント様のカラダ全身を診て、日常姿勢の修正から症状の改善を目指しております。そのために、必要な運動や日常生活でのカラダの使い方などをアドバイスいたします。
ご来院の際は、当院独自の治療メゾット「施術×トレーニング」でお身体の変化を実感してくださいませ♪


当院の「腱板損傷・インピンジメント症候群」解消の独自治療メゾットの一部を公開

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