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趣味は「美味しい」を作ること

今まで若い時以外は、仕事以外で趣味というものを持っていなかった。
今はまだ趣味という領域までいっていないのかもしれないけど、休みの日に料理にチャレンジしてみる事が楽しくて仕方がない。ほんの4~5カ月前まで台所に立ったのは、結婚当初、妻が風邪で体調を崩した時に作った酷い目玉焼きを作ったぐらい。妻にも、これは料理とは言わない!とよく言われた。
そういう私が50才半ばになり会社でも各店舗の、責任者から若手に交代して部署が変わり、お客様の、対応の、善し悪しが重要な営業の現場に、もう一度挑戦してみるチャンスを会社からいただいた。
正直この一年いろいろな事が立て続けにあった。昨年と今年に両親が連続して他界して、その中での、今回の現場復帰、環境の変化と新たに覚える事の多さ。現在の仕事は、こちらの話を聞いていただける時は、凄く楽しくて商品の説明も波に乗るが、新しく導入されたシステムに関して質問されると、まだ勉強不足な面もあり、お客様からも、厳しい反応をされる事もあり年柄にもなく毎日が混沌とした日が続く事もあった。言い訳はきかない。

そんな中、SNSのInstagramで数ある投稿から東京のフランス料理の店、sioの鳥羽シェフのことに目が止まり、確か当時は、コロナ渦のまっただ中で飲食店が大変苦労をされている時だったと思います。
鳥羽シェフのスタッフへの思い、食に対しての愛情、思想、チャレンジの速さ、全てが魅力的に感じました。
しばらくしてTwitterを始め、そこからYouTubeで鳥羽シェフの料理動画を見る事にはまり、一度自分もチャレンジしてみようとアレンジレシピからやってみたところ、作っている時は、楽しくて仕方がない。次はアレンジではなく何か作ってみように変わっていった。 

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アレンジレシピ マクドナルド

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家族も包丁を使っている私にびっくりして、最初の頃は信用されていなかったけど、そのうちに「美味しい」と言われるようになったことが凄く嬉しかった。
気が付いたら、次の休みの日は、これを作ると考え2週間に1度のペースで作り「おうちでsio」に投稿することが楽しみになっていた。
Twitterでは鳥羽シェフや各店舗の、皆さんやフォロワーの方が投稿に対して反応していただき、ふっと気が付くと、趣味は?と聞かれたときに今、料理を始めたばかりですが休みの日に、料理することです。と言えるようになっていた。

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不思議なもので、どんどん引き込まれていくうちに鳥羽さんのお店の雰囲気や味は、という興味も出て来て今年、初めて関西方面の仕事帰りで奈良にある、きつねさんにテイクアウトだけど初訪問させていただきました。ディナーに入る前の時間だったため総出で大変親切に、対応していただきました。その時のアットホームな雰囲気が鳥羽さんのお店はチームで動いている事を強く感じました。

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初めての鳥羽さんがされている系列店に、行けたことが嬉しくて、その後の11月が家族内で誕生日が多かったので11月に誕生日祝いも兼ねて奈良のきつねさんでディナーを楽しまさせていただきました。

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詳細は先回のnotoにも書かせていただきましたが何しろ、お店の方の気使いが半端なく事前の予約時に誕生日記念でとお伝えした中で実は11月の誕生日は、息子と私だけではなく昨年と今年他界した両親も11月と軽く伝えただけなのに予約していた部屋に入ると3人で予約したはずなのに5人分の席が準備してあり2人分のテーブルには綺麗な一輪挿しに、お花がセットしてありました。それを見てしばらく立ちすくみ感動とともに息子の手前上、泣くことを堪えて心の中でで大泣きしていました。本当に近所ではなかったですが、わざわざ、ここに来て良かった!

その時は、声を出すと泣きそうだったので飲み物の注文が後になったのは、そのためです。

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その後、sio感謝祭での当選の連絡があり大変嬉しくて感じましたが正直なところ関西、関東にしても気安く行ける距離ではなく12月の年末と言うこともあり、やむなく辞退させていただこうと考えていたところ1日だけだったら何とかなりそうな日があり、いつもTwitterで美味しそうな動画を投稿している池袋のパーラー大箸さんに行きたい衝動に駆られ、その日のうちに名古屋から新宿バスタ間の高速バスの往復チケットを手配していました。片道5時間半の移動時間と約2時間の滞在時間は正直超ハードな強行突破でしたが、お店に行って食べたいが先行して弾丸訪問をしました。

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大変、お忙しい時間帯での訪問となり、お店の方と、お話できる時間は限られていましたが、大変活気のある店内と厨房の中で手際よく一生懸命「美味しい」を作っている姿を見ただけで幸せな気分になりました。フロアでも一人ひとりのお客様に対しての目配りをされている姿も見て取れて、やはり移動時間なんかどうでもよく、ここで「美味しい」を食べるだけのために使った一日が十分に幸せで満足したものになったことを確信しました。SNSで深夜の飯テロ?にあっていた事もあり味は、わかっていましたが、どれを選んだらいい定まらず結局、定食2食分とプリンを食べて大満足の状態で予約してあるバスの乗車時間が迫って来ていたので急いで新宿まで戻り帰りのバスに乗り込んで、その日のうちに帰路につきました。バスの中で今日の「美味しい」の余韻を感じながら、凄く幸せな気分になっている自分がいました。

途中の休憩箇所のサービスエリアでテイクアウトのフルーツサンドを食べながら、ふっと思ったのは、これって鳥羽さんが言っている食を通して幸せを増やすってことなのかな!とつくづく思いました。

いろいろな辛い事や大変な事もあった、この一年でした。大袈裟かもしれませんが、もちろん家族の支えもありましたが、鳥羽さん(まだ実際にお会いはできていませんが)がきっかけで料理の世界に片足だけでも入り、趣味として楽しく感じ興味を持たせていただいた事に本当に感謝します。

ありがとうございます。あ、間違えた「あざーす!」



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