二度と繰り返したくない「僕のサッカー人生のビッグイベント」




バカみたいに大怪我を繰り返す自分が嫌いだ。



《“受傷”歴》
2009.08.11 左膝前十字靭帯断裂
2012.11.29 左膝前十字靭帯再断裂
2015.07.30 左膝前十字靭帯再々断裂
2018.11.11 右膝前十字靭帯断裂
※ 前十字靭帯断裂とは、膝関節の安定性を維持する前十字靭帯が断裂する(切れる)外傷のこと。競技復帰まで約8ヶ月かかると言われている。



怪我をするたびに自分が嫌になる。

4回目の怪我をした時は、恥ずかしいとさえ思った。


W杯より短いスパンで訪れる『僕のサッカー人生のビッグイベント』

もう二度と無くていい。


スポーツに怪我は付き物だ。

とはいえ、何度も同じ怪我を繰り返す自分が惨めで、恥ずかしく、本当に嫌いだ。

「そんな自分を受け入れる事なんてできない」そう思っていた。



僕はこれまで4度の前十字靭帯断裂を経験した。


そのせいで、サッカー界隈では「膝の椎名」と言われているらしい。


膝ほどの大怪我と付き合いが始まったのは高校生の頃だが、幼い頃から怪我は多かった。

近所でサッカー(キーパー)をしていて、目が回るほど回った後に、ボールを投げたら砂で足を滑らせそのまま、コンクリートブロックに頭を強打。10針縫う怪我を負ったり…。公園でオーバーヘッドの練習を試みるもビビって着地に失敗し、右肘にヒビが入ったり…。幼い頃を思い返すと、キリがない。


当時は、自ら怪我のことを話題にして、周囲に明るく振舞う事で、恥ずかしさを誤魔化していたのを覚えている。


膝の怪我も同様だ。

僕はよく、ポジティブと言われることがある。しかしそれは、周囲に対して前向きに振舞うことで、自分を保っているだけだ。


そうしていなければ、鬱になるほど落ち込んでしまう。

自分が弱い人間である事を理解している。


そんな僕が前を向けるようになったのは弱い自分を認めることができたからだ。




【楽観的思考】


事実を受け入れる ”覚悟” を持つことで物事を深刻にとらえず “なるようになる”  と考えること。

人生には起きて欲しくない事や、自分ではどうしようもない事も起きる。

例えば、入念に準備やケアをしていても怪我をすることはあるし、予防をしていても風邪を引いてしまうこともある。
未曾有の感染症も誰も望んではいない。

自分ができる最大限の努力をした上で、起きてしまったことならば、その運命を受け入れるしかない。

「適当だな、現実をみろよ」と思う人もいるかもしれない。


でも僕は、運命を受け入れる“覚悟”があるからこそ楽観的になれると思っている。




弱い自分を認められるようになれば
悩みや苦しさから解放されるかもしれない

少なくとも僕はそうだった。


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