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【ハネウェル】 米コングロマリットの理論株価は?(2021年12月末)

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では、ここから本題です。

今回は、米コングロマリットのハネウェルの競争優位性、理論株価を分析していきます。

<りろんかぶおコメント>



りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★☆☆☆

・ハネウェルは、航空宇宙用機器・システム、ビル関連機器・システム、自動化システム、化学品、セーフティ・セキュリティ関連機器などを手掛ける米国のコングロマリット。

・業界の展望として、航空機需要はコロナの影響でビデオ会議が定着しビジネス利用は今後も激減する見込み、ビルもリモートワーク普及で需要縮小、一方で宇宙産業はこれから大きな伸びを見せる産業、化学品なども今後環境を意識して技術開発が望まれる業界。コングロマリットゆえにひとくくりにはできないが総じて緩やかな業界を土俵としているといえる。

・ではハネウェルの個別の競争優位性はいかに?

・ハネウェルは航空機、ビル、工場等向けに製品・システムを販売していますが、このような重厚長大産業の製造者(ハネウェルの顧客)は失敗が許されないので基本的にはメーカー選びの際に重要なの実績になります。

・その点でハネウェルは1886年設立で歴史も長く実績も十分です。但し例えば、最も利益の占める割合が大きい航空宇宙部門の代表製品航空機エンジンでいうと、マーケットシェアは以下の通りで、競合他社の後塵を拝しているといえるでしょう。

出典:Flightglobal Insight Commercial Engines 2019


・航空宇宙の次に利益の大きい機能化学品・テクノロジーズ部門に関しても、競合には ABB, Albemarle, Arkema, BASF, Dupont, Emerson Electric, Exterran, Grace、Yokogawa等が存在し、その中で圧倒的な位置を占めているわけではないのでこちらもやはり結果的には価格競争が激しくなります。

・このように製品・システムを販売するビジネスモデルの企業にとっては、圧倒的なシェアを確保して、「この製品を買うなるハネウェル」顧客に思ってもらえるようにならなければ、高い利益率を望むことはできません。

・そういう意味では、どの部門でももちろん一定のマーケットシェアはあるものの、圧倒的地位を確立しているわけではないハネウェルの競争優位性は高いとは言えないと思います。

<理論株価>


135.86ドル(2021年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>


1. 航空宇宙
航空、軍需、宇宙産業向けにあらゆる製品、ソフトウェア、サービスを提供。具体的には航空機エンジン、補助動力源、コントロールシステム、電気制御システム、衛星やロケット向け機器、アフターサービス、オーバーホールサービス等。

2. ビルディングテクノロジーズ
ビル建設向けに、主に安全性、エネルギー効率、生産性向上に必要な製品、ソフトウェア、テクノロジーを提供。具体的にはビルの管理・最適化システム、エネルギーマネジメントシステム、センサー、カメラ、火災用機器等。

3. 機能化学品・テクノロジーズ
・主に、オイル&ガス、製油所、発電所、化学工場など向けに操業効率向上のための自動化システムなどを提供。
・製油所や化学工場向けに、生産性向上に必要な触媒や吸着剤、機器やコンサルサービスなどを含むプロセステクノロジーを提供。
・高性能の機能化学品を開発・製造。

4. セーフティ&プロダクティビティソリューションズ
安全用防護服、セーフティ関連機器、ガス検知器、緊急システム等を販売。

<決算情報>



・売上は34,392百万ドルと前年対比5.4%増加。コロナ禍からの経済回復で需要増加。米ドル安でプラスの影響あり。原材料価格高騰に起因する値上げも寄与。

・純利益は5,542百万ドルと前年対比16.0%増加。生産性向上により経費率を削減できたこと、事業売却益等の一時益があったことが主因。前セグメント順調に伸びるも機能化学品・テクノロジーズ部門が牽引。

<財務情報>

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りろんかぶお

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