元○○という履歴の危うさ
日本リサーチセンター広報室長の小宮山 学(こみやま まなび)です。
コロナ禍でセミナーは、オンラインのウェビナーが主流となりました。当社もご案内している通り、いくつかウェビナーを開催しています。ウェビナーは開催場所の確保や人員上限の制約から解放されたために、実に気軽に企画できます。それもあってか毎日たくさんのウェビナーが開催されています。当たり前ですが役に立つものもあれば、そうでもないものもあります。企画が気軽になり過ぎた弊害もあるでしょう。
また、役に立ちそうなウェビナーをタイトルやPR文章から感じ取っていくこともひとつのリテラシーとなりました。その時ウェビナーに出演する方の履歴が重要なヒントになります。ウェビナーのテーマに際して、どのような人がそのテーマを語ってくれるのか、語ってくれそうなことを思い浮かべることができれば検討しやすいです。
私の経験でいけば、元○○で招かれるゲストが多いウェビナーは期待はずれが多いです。確かにテーマにあったお話ではあるのですが、経験談を語るための事例はすべて過去のもの。加えて、「実現にはなかなか難しい側面があります。」と付け加えられがちです。毒がある表現をすれば、在席していた時に実現できなかった要因を示してくれないと応用しようがありません。お話もどこか評論的で決して自身は泥をかぶらない逃げ道ありきの姿勢が垣間見えたりします。ウェビナーでのスピーカーの映像は、顔の表情をかなりアップで捉える時がかなりあります。話だけでなく画面に映し出される何気ない表情で感じとれる時も少なくありません。その意味でいけば、ウェビナーはリアルなセミナー会場よりもスピーカーに対する聴衆側からの距離は極めて近くなりました。
以上のことを、マーケティングに携わっているスタッフとして考えると、マーケティングは、「ing」が極めて重要であるということかと思います。今をどうするのか、それが未来にどうつながるのか、そして何よりも重要なことは、それを「どう実現するか」ではないかと思います。だから、過去の経験談だけでは意味がないのです。経験談を知識として積み上げても未来は創れません。
「ご提案いただいた視点の導入事例はありませんか?」と現場でよく聞かれます。無論、過去の事例から得られるヒントがないとはいいません。過去の事例にヒントを感じとることができれば、ですが。
改めて「実現させる」ことを念頭において、日々学んでいきたいと思いました。
■直近のイベント案内
ラジオのトーク番組のようなオンラインサロン(ウェビナー)を月2回実施しています。
1)11月16日(水)12:05~12:55 開催「マーケティングトークチャンネル」
テーマ:ブランドを感じる Part3
https://www.nrc.co.jp/presence/221110.html
2)12月6日(火)12:05~12:55 開催予定「メディアランチョンサロン」
テーマ:コミュニケーションデザインとは?
https://www.nrc.co.jp/presence/221114.html
★12月2日(金)12:10~13:40「青山ブックセンター」との共同ウェビナーでMCを担当します。
テーマ:仕事の生産性を飛躍的に向上させるモノと思考の整理術
出演:大村 信夫 氏(片付けパパ/パラレルキャリア研究家)
https://www.nrc.co.jp/presence/221031.html
▼大村 信夫 氏 note
https://note.com/omuranobuo/
▼大村 信夫 氏 公式HP
https://omuranobuo.net/
▼著書『ドラッカーから読み解く片付けの本質』(インプレス)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08DDB7VLR
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