浅学菲才のビビリスト
職業柄、常に名刺を持ち歩いている。所属と氏名と保有資格と連絡先が書かれた名刺。そこに新たな肩書きを追加するなら「浅学非才のビビリスト」の肩書きを名乗りたい。
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常に恐怖と隣りあわせでいる。相談者にとって僕は精神保健福祉士であり、社会福祉士である。そこに経験年数は考慮されない。たとえ経験が浅くとも、僕は相手の役に立てなきゃいけない。
ひとつひとつの言の葉が、相手の人生史に影響を及ぼす。温かさをもたらすこともあれば、傷つけることだってあるかもしれない。だから怖いと思う。きっとビビって当然だ。
浅い学識と乏しい才能。同業者と関わると痛感させられ、恥ずかしくもなる。僕にできるのはただ、恩師に教えられた「for clientではなくwith client」をしっかりと守り通すことだけ。
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