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マクラメとは、紐を結んだり編んだりして、装飾的な模様をつくる技法のことです。
マクラメ編みが始まったのは13世紀頃と言われています。
イスラム圏でアラブ人から広まりました。最初は織り物を"はた"から外した際の、縦糸の切端を始末する際に、フリンジやねじり模様に編んだのが始まりです。

アラブからイタリア・スペインへ広まったマクラメ編みは、その後ヨーロッパの地で独自により複雑に発展していきました。

語源はアラビア語のmiqramah(ミクラマ)とされていて、この言葉には「縁の飾り」「装飾のベール」といった意味があったと言います。マクラメ、という名前は英語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語などで共通のスペル(macrame)が使われています。
これはスペイン語(macrame)の名前が品物とともに伝わったものと思われます。


南米などで伝統工芸として作られている天然石・天然木・紐を組み合わせてつくるアクセサリーも、マクラメと呼ばれます。

マクラメアクセサリーを路上で制作しつつ販売している方が多く、南米を旅する日本人のバックパッカーもマクラメに魅了され、その技法を現地で学ぶ方がいるそうです。

日本で手芸としてのマクラメが楽しまれるようになったのは、西洋文化が一気に流れ込んだ明治時代からで以来、昭和のはじめ、第二次大戦後、1980年と何度かの流行をへて現在にいたっているそうです。サッカーを応援する際、多くの方がミサンガを付けていたのはまだ記憶に新しいところです。

2010年頃からは天然石・パワーストーンと合わせた南米流の"マクラメアクセサリー"が広くパワーストーン愛好者とハンメイドファンの心をとらえています。


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