対話 #8 2021.02.05 「バトる」

「レディ…」
「……」
「ファイッ!」
「……うわー」
「……」
「初めて見た、虚無を戦わせる人」
「……」
「…どうですかー?」
「……」
「どうですかー?」
「……今、試合中なので」
「あはい」
「……」
「……」
「……」
「……」
「でさぁ」
「決着ついたんだ」
「虚無が勝った」
「FFのそういうラストみたいな」
「虚無Dが勝った」
「4人いたんだ。スマブラみたいだな」
「大乱闘にも程があったわ」
「そんなにお茶目な虚無見たことない」
「見えないからね」
「そうだった」

「『バトる』ってどう思う?」
「『バトる』に対して何かを思うのが初めてだからちょっと待って」
「はい」
「……」
「まだかなー」
「……」
「まだかなー」
「……何も思わなかった」
「待った甲斐がねぇなぁおい」
「そう言われましても」
「どうしてくれる」
「どの口が言うんだよ冒頭の下りを思い出せ」
「バトるって言うじゃん」
「あんま言わんけど言うね」
「バトルという名詞がそのまま動詞になってるやつ」
「うん」
「そういうのが他にないかなって思って」
「なるほど、そう思ったわけね」
「思った〜」
「いいじゃん」
「ありがと〜」
「どういうこと?」
「『なんとかる』はあるのよ星の数ほど」
「うん?」
「でも『バトる』はバトルと同じ音なんだよ」
「うーん」
「すごくない?」
「うーんなんかね」
「はい」
「無理やり感がすごい」
「まぁ」
「このあとで色々出てくるんじゃろそういうのが」
「はい」
「なんか変なのが、それに」
「はい」
「ねーわ! とか、わかりづれーよ! とか」
「はい」
「言わされるわけよ」
「はい」
「お約束のやつよ」
「はい」
「もっとこう、新しい展開をさ」
「例えば〜」
「無理だよな〜」
「ドーる」
「ん?」
「人形の如く振る舞う」
「昔のマナ様しか該当しないのよ」
「アリエネマリアージュていう名前のバンドにもいた気がする」
「あー」
「自称『気持ちのわるい動きをする人形』が」
「なんかいた」
「違うバンドかも」
「当時はね…そういうのがね…」
「次はね〜」
「突っ込む前にしみじみしちゃったよ」
「ホーる」
「それはなんですかね」
「なんかバックグラウンドがわちゃわちゃしたバンドを組むこと」
「あー」
「元旦那がカート・コバーンだとか」
「確かに〜」
「本来の楽曲の魅力みたいなのがもう」
「わかんなくなる情報が」
「PILとかもう」
「あー」
「これは本当にいいのか? でもジョニー・ロットンだし…」
「なった。極めて個人的な思い出としてそういうことがあった」
「そういうことをするのが『ホーる』」
「使いどころがない」
「意外と今だったらさぁ」
「はい」
「東京事変とかもようわからんじゃん」
「あー」
「オリンピックの? なんかやってる人のバンド?」
「なりそう」
「なんかすごそうじゃない?」
「若人が混乱する様が見えるようだ」
「由来もコートニーだし」
「なんか落ち着くとこに落ち着いた感じがある」
「よっしゃ」
「じゃあ仕事すっか」
「アイワナビーウィズ湯」
「またしかくばちかど」
「ハイソ〜」

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