見出し画像

21ブリッジを観て!「大きな組織の中の、多数派グループとやり合う時」

昨夜、利用期限が迫る映画のチケットがあったので、映画館に行って来た。
さすがに行ったのが遅かったので、レイトショーになるのだが、選択の余地がなく、観たのがこの映画、「21ブリッジ」。
ネタバレになってはいかんので、内容はぼかして書くのですが、ダーティハリーなどと同じく、警察組織内に悪のグループがあって、主人公と相棒がそのグループと戦う!と言うもの…
まあ、いつもの鉄板ネタです。ただ、前半と後半で善悪が入れ替わるような感じですかね?
で、ここで私が言いたいのは、「映画が面白かったかどうか?」ではなく、鉄板ネタに関してです。
そう、今日のサブタイトル「大きな組織の中の、多数派グループとやり合う時」です。
映画の主人公は、派手なカーアクションやガンアクションで、最後は悪のグループに勝つのですが、現実は負けると思いますよ。しかも、映画以上に狡猾にやられます。
例えば、組織を自分の思う方向に動かしたい人間(ボス)は、影響力のあるグループ(多数派閥みたいな)を利用するんですね。
ちょうど「牛の鼻輪」をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。組織(牛)を支配しなくても、牛の鼻輪を操作できれば、組織(牛)は自動的について来る。みたいな感じです。
で、このグループをまとめる為に、利益やら、威嚇やらが必要なのですが、良くある方法が、「外敵を作る」というやり方です。敵を作ると、善くも悪くも「団結」するんですね。
で、それぞれを敵に当たらせるのですが、大切なことは、「攻撃行動を細分化させる」ことなんですよね。全体像を分からせない(分かっていても、罪悪感を感じさせない)ようにするんですね。
例えば、「アホ死ね」と敵に言わせたいとすると、グループの一人には「ア」、一人には「ホ」、一人には「シ」、一人には「ネ」、と言わせるんです。一人一人は、アとか、シしか言ってないので、攻撃したつもりになってないか、罪悪感が「アホ死ね」と言うより軽いんです。
ちょうど他人に悪いことをさせる時や、イジメに似た構造ですよね。(違いますか?今日フォローしてくださった「教師しんどい先生?」)こうして、グループ外に外敵を作って、団結を図ります。
もちろん、一人一人には利益があります。ターゲット(外敵)にされないと言うものです。
しかし、最大の利益を得るのは、やっぱりボスなんですよね。
この映画の場合は○○ですが。
注目すべきは、このボスのセリフ、「これに関わった警官は、高級時計や、高級車の為にやったのではない。」と…?
え?生活の為なら、悪いことをしても良いという理屈です。
これ、凄い怖いですよ!
この映画では、警察組織でしたが、皆さんの会社で考えてください!
周りのみんなの生活の為に、あなたは殺され(イジメられ)てもいいんですよ?
また、この映画の主人公は、敵のボスから、「今なら許す。仲間になれ。」的なことを言われますが、主人公は戦う方を選ぶんですね~。カッコいいですね~。
でも、私たちは逃げましょう!絶対、逃げましょう!多勢に無勢です。命あっての物種です!仲間になるのは間違いですが、ボスを倒すのも間違いでしょう。ボスと悪のグループを倒すのは、他の誰かに任せましょう!
全く恥ずかしくないですから!
恥ずかしいのは、アとか、ホとか、言うてた奴らですわ~。
映画の中でも、そんな奴らの死に方は酷いもんですよ…
映画の始めでは、殉職で名誉ある死に方か?思てたのですが、やっぱりチンピラはチンピラです。よく考えたら、正義の警官やのに、下端のチンピラみたいな死に方してましたわ!
そんないろいろ考えさせてくれる一作です!お時間があれば観に行ってください。予想通りの展開で、安心して楽しめると思います。
では、ご参考に🙋

※映画の内容と本文は、私の思い入れが激しくて、一部相違しております。