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雲の中

僕の目は白色しか捉えられず
決して暗闇の中で
蹲っているわけじゃないのに
世界には何も無い
何も見えない
この流れの中で
くだらない視線や文言を避けて
必死になにかを掴もうと
かき分けて進んでいるのに
掴みどころのないこの世界は
いつも通り抜けて
胸には何も残らない

雲って多分
思っているより
サラサラで
ベタベタで

今まで培ってきた知性が
内側に牙をむく
心が理性に押さえつけられて
自分が透明になったかのように
生きている心地がしない時
雲を感じた

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