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おうちボルテ用コントローラー(SVSE5等)の最適化について

以前おうちボルテ用のコントローラーを購入したのでたまにプレイしているのですが、どうにもデフォルト構成だとプレイ感覚に満足できませんでした。というわけで色々部品を調達し、試してみたので記録に残しておきたいと思います。
あと面倒なので質問は受け付けてません(重要)

試したあれこれ

まず、私が中古で入手したSVSE5の構成は以下になっています。

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マイクロスイッチのみ現時点でのDAOデフォルトではないのが謎ですが、要するに一番安いデフォルト構成です。
で、この環境でプレイしてると、やたら疲れるしボタンがちょくちょく抜けたりツマミがすっぽ抜けたりするんですね。後から確認して分かったのですが、ホームのゲーセンよりボタンが圧倒的に重く、ツマミがツルツルで滑りやすい上に感度が悪かったです。ここから色々部品を入れ替えて個人的な最適化を図りたいと思います。

①マイクロスイッチ
マイクロスイッチというのはボタンの中に入っていてカチッとなるアレです。手元にあるスイッチの画像を下に貼りますが、ちょっとだけ上に出っ張っている部分が押し込まれて接触する仕組みです。

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代表的なマイクロスイッチの一覧が下の表です。

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スイッチは軽ければ軽いほどボタンが軽くなり、押したときのカチッという感触が弱くなります。ACのデフォルトは0.98Nらしいので表の一番下のものが同等ですが、重すぎるので自宅でやる場合の定番は0.49Nや0.25Nのものです。VXシリーズは戻りの力が強いシリーズです。
オススメについては後述します。

②バネ

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バネはボタンを上に持ち上げる役割を持ちます。
ざっくり言うと、バネが軽いほどボタンが軽い、静か、ストロークが浅い。バネが重いほどボタンが重い、うるさい、ストロークが深いということになります。
バネは軽ければ軽いほどバイーンという振動音が小さくなりますが、ボタンの重量より軽い場合はボタンがマイクロスイッチの位置まで沈んでストロークが浅くなります。更にマイクロスイッチと合わせてボタンの重量に耐えられないとスイッチが押されたまま戻ってこなくなります。
逆にバネが重ければ重いほどバネの振動音が大きくなりますがボタンは一番上まで上がるのでストロークは確保されます。しかし、バネの高さがボタンより高かったりボタンよりバネが重い場合はボタンが戻る際にボタンの爪が受け皿に当たり、衝突音が発生します。

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バネは三和電子のものが鉄板です。ACのデフォルトは100gですが、完全にゴリラ仕様なので基本的に20g~60gのものを使用しているか、バネ切りをしていると思います。
オススメについては後述します。

①②スイッチとバネの組み合わせ

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各ボタンとスイッチ・バネの組み合わせを表にしてみました。

DAOでSVSE5を注文する際にはマイクロスイッチはデフォルトで注文すること。スイッチは別途注文した方が安く済みますし、組み合わせの確認に使用したり、予備にも使えます。

オススメですが、「ホームの重さに合わせる」が答えです(丸投げ)。なおゲーセンのものは消耗で表記より軽いことが多いので注意すること。
特にこの組み合わせ!というのが無ければ、なるべく軽い組み合わせが良いと思いますが、軽すぎるとボタンの戻りが遅いので入力が間に合わなくなります。手元にあまり種類が無いので最適例は不明ですが、私は軽いのが好きなので表の中ではOMRON0.25N+三和20gの最も軽い組み合わせが良かったです(19、20は未プレイ)。試してないので不明ですが、ボタンが戻ってくるなら0.98N+バネ無しや0.1N or 0.15N+40gあたりも良いかもしれません。個人的に60gは重すぎだと思いましたが、友人曰く20gは軽すぎて高難易度の縦連が入らないとのことだったので、まあこの辺りは譜面の難易度を加味して調整で。BPLを考慮すると重いほうがいいのかな。

ちなみにですが、バネの重さ+スイッチの重さ=ボタンの重さではありません。バネの方が影響します。例えば0.49N+20gより0.25N+60gの方が"圧倒的に"重いです。スイッチも重いことには重いのですがバネが強いです。

(補足)バネ伸ばし・バネ逆伸ばし・バネカットについて
重さやバネの高さの調整のために実施しますが、すべて同じ形に加工するのは難しいので基本的に非推奨(特にバネカット)。実施する場合は細心の注意を払うこと。失敗するとバネ代が馬鹿になりません。

③ツマミ(ノブ)

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画像はDAOデフォルトのノブです。ノブと言っているのはツマミの掴む部分です。あれ正式名称何て言うんでしょう。

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ノブについてはあまり情報が見当たらなく、DAOデフォルト、ACデフォルト以外だとSVK30しか出てきませんでした。
オススメは(できれば)SVK30です。DAOデフォルトつまみは滑り止めがなく滑るので交換すると快適になります。2個で4000円程度しますが、しっかり滑り止めがあり、この寸法で中までアルミが詰まったノブは他にないと思います。とはいえいい値段するので滑り止め的なものを付けるだけでも十分だと思います。
ACツマミは触ってないのでわかりませんが、かなりいい値段するしメンテも大変らしいので候補に入りませんでした。

④ツマミ(エンコーダー)

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エンコーダーは、ツマミの回転を電気信号に変えてくれる部品です。

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デフォルトはアルプス801ですが、これはクリックがあり、回すとマウスのホイールのような感触があります。DAOのオプションにあるコーパルつまみはAC同様に滑らかに回転します。
オススメはコーパルです。SVSE5を買って半年近く放置していた理由が「ツマミの調子がおかしい」だったからです。ノブ変えたりツマミのモード変え等を色々やってたらいつの間にか治りましたが、精度が悪いので結局後で新基板への乗り換えと共にコーパルに移行しました。予算が無ければデフォルトのアルプス801で買って後からコーパルセットを買うのも手ですが、高くついてしまうので購入時からコーパルが良いのではないかと思います。

⑤ボタン
マイクロスイッチやバネを内蔵するボタン本体です。

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ボタンはDAOと三和の2択です。
オススメはDAOボタンです(エアプ)。というのも、静音化すると打鍵感なんて変わってしまうからです。あと純粋に三和ボタンは高いからというのもあります。

⑥SVSE5/SVRE9基板(2020.12.01追記)

2020年10月中旬出荷分から新基板に移行されました。基板単体で販売しているので旧基板の人も移行することが可能です。
「ノブ出力値、安定性が向上します。」の部分は検証していないので不明ですが、ACモードが追加されたためツールを挟んだり毎回設定しなくてもおうちボルテができるようになりました。
私も旧基板から新基板に移行しましたが準備の手間が減りツール挟まなくなったことによりツマミの精度も上がった気がするので新基板はオススメです。ちなみに単品だと送料がかかるので注意。

おわりに

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色々調整した結果、個人的に満足いくレベルに調整できました。
出費はそれなりにありましたが、快適にプレイするためと思って考えないことにしました。大量に部品が余りましたが見ないことにしました。
是非皆さんもお手元のコントローラーを好みに調整して快適なおうちボルテライフをお送りください。
また何か買い足したりしたら随時追記・修正します。

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