夏休みの終わりを不安に思う君へ。

ぼくは、ひきこもりと勝手に大人たちが呼んでいる若者たちの支援を20年くらい仕事にしているんだ。

自分はひこもりじゃないから関係ないって思うかもしれないけど、ぼくはちょっと君に似ているなって感じてることがあるんだよね。

特に、イジメられてるのに学校にちゃんと学校を休まずに行ってる君には、ちょっと聞いて欲しいことがあるんだ。

ぼくの相談室にやって来る、君たちのお兄さんやお姉さんのような若者たちは、多くの人が「やるか、やらないか」と考える人が多くてさ。

別の言い方をすると白黒思考なんても言うんだけど、要するに考え方に曖昧だったり適当だったりするグレーゾーンがないんだよね。

やるならちゃんと完璧にやりたいし、失敗するくらいならやらない方がマシ。まあ、そんな人が多いんだ。

失敗して、みんなに笑われることを恐れているんだと思うし、変に目立ちたくない人が多いんだよね。

こういう人たちが、ある日、自分を守るために、"やる"のをすべてやめちゃうことがあるんだ。それが、ひきこもるってことなんだと思う。

そして、中には生きることもやめちゃう人がいるんだ。そう、自殺だね。ぼくも支援していた人たちが何人か自殺してしまって、悲しんだことが何度もあるんだ。

今は夏休みだね。学校に行かなくていいことは、君にとってはきっと幸せなことだろう。そして、学校が始まる日が憂鬱でしょうがないんだと思う。

ぼくが似てるって言っているのはね、君が学校に行くか行かないかって考えてるところなんだよね。

行ったり行かなかったりでもいいのかしれないし、ご両親と相談して、今は行かないと決めちゃってもいいんじゃないかと思う。

選択肢は思っよりそんなには多くはないけど、行くか行かないか、生きるか死ぬかだけじゃない選択肢はきっとあると思う。

誰も自分のことをわかってくれないと思っているかもしれないけど、学校の中にも、町の中にも、君のことを自分のことのように理解してくれる人がきっといると思う。

こんなことを書いていたら、RCサクセションていう忌野清志郎がいた昔のバンドの「君がぼくを知ってる」っていう曲と「わかってもらえるさ」って曲を思い出したよ。

清志郎はこんなことを歌うんだ。「ぼく」のことをわかっている「君」にまだ出会ってなかったとしても、「今は気づかないだけ、街ですれ違っただけでわかるようになるよ〜」って。YouTubeで聴けるから今度聴いてみて。

話がそれちゃったね、ゴメンゴメン。ぼくが言いたいことは、学校に行かない=死ぬ、なんて考えないで欲しいってこと。

君のご両親は話のわからない人かもしれないね。でも、今はまだ、君のことがわからないだけなんだと思う。いつか、きっと君の苦しみや悲しみをわかってくれる日が来ると思う。

そして、あの時死ななくてよかったって思える日がきっと来るよ。ぼくは、そう言って微笑んだ若者たちにたくさん会って来たから、これは本当のことだと思うよ。

まだ時間はあるゆっくり考えてみようよ。学校に行けば先生も話を聞いてくれるし、夏休みだから友だちに見られることもないと思うよ。

あと、電話やLINEで相談に乗ってくれたりもするよ。このリンクとかチェックしてみて。https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.phphttps://youtu.be/zCob8EUE8zs

では、いつかすれ違ったときにわかるその日まで!

#8月31日の夜に

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NPO法人パノラマ 代表理事 石井正宏のほぼ毎朝コラム。主に子ども・若者支援について書いています。
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