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【ツイステ考察】「グロリアス・マスカレード」と「アウルハウス」

※注意!!!
「ツイステッドワンダーランド」の考察記事です。
ディズニー作品のネタバレが多いです。
こじつけ気味なところや誤りがあるかもしれません。
非公式の個人の趣味で書いております。
公式の見解とは異なっている可能性があります。

ディズニーのTVシリーズ作品
「アウルハウス」
「悪魔バスター★スター・バタフライ」
の重大なネタバレに触れています。

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絶滅したものを使い魔法学校の生徒たちの魔力を吸い取る

ロロは絶滅したはずの紅蓮の花を使い、交流会に集まった魔法士養成学校の生徒達の魔力を奪った。
紅蓮の花は魔力を吸って成長し魔力を奪われた魔法士は力が抜け意識を失う

「初めての日」では絶滅したはずの妖魔のバジリスクが変装して魔法学校に潜り込み、生徒や教師が魔力を奪われ倒れる事件が起こり、魔力を奪われた魔法使いは力が抜け意識を失ってしまう
「過ぎ去りし嘘」では皇帝ベロスにより魔法を吸い取る術を調べるためにバジリスクが復活させられ飼育されていたことが判明する。

「初めての日」でバンプ校長がエンペラーズカヴンの監査官が学校の視察が来ると話していたが、他の魔法学校でも同様の事件が起きており、ヘキサイド魔法魔術学校に来たバジリスクはベロスの差金だったのだろうか?

魔法士(妖術使い)には驚異となるが、魔力のない人間からしたら大したことはないという点では、紅蓮の花は「アラジンの大冒険」の「暗黒の支配者、モーゼンラス」の怪物サーダックにも似ているかもしれない。
モーゼンラスというヴィランは妖術使いから国を奪うために、魔法を吸い込み餌にする怪物サーダックを異世界から呼び寄せ利用していた。
サーダックは魔人のジーニーや魔法のじゅうたんには驚異的な存在だが、人間のアラジンからは大して強くないと言われている。

魔法使いから魔法を奪い、魔法を世界から消そうとする

ロロは魔法学校の生徒達を騙し、紅蓮の花を使い魔法士から魔力を奪い世界から魔法を消そうとする

ベロスはボイリング島の住民を騙し、「キングの大きな決断」において統一の日に流出魔法を発動させ、住民から魔法の力を奪い、魔界から魔法を消し去ろうとした

ロロは魔法が嫌いなようだが、シルバーにハンカチの魔法道具を勧めたり、ガーゴイルには優しく接したり、害の少ない魔法なら嫌悪しないようだ。

ロロがマレウスを一方的に嫌うのは、マレウスが世界で5本の指に入る魔法士で、魔法と密接な関係にある妖精だからだろうか?

「魔女の苦しみ」でベロスの功績について語られるが、ベロスは自由に魔法が使えるワイルド魔法を規制し、一人につき一種類の魔法しか使えなくなるカヴン制度を作り、ボイリング島の住民にカヴン(魔法団)への入団を強制している。
ベロスはワイルド魔法は恐ろしいものだと住民を騙し、(エンペラーズカヴン以外の)ワイルド魔法を使う魔法使いを捕らえていた。

魔女狩りと孤児の兄弟

ルースの住むアメリカのグレーヴスフィールドという場所では異世界に行ってしまった魔女狩りの兄弟の話が伝わる。
「みんなのおかげで」ではハロウィーンの催しで、魔女狩りの兄弟の話が語られる。(日本では2023年にディズニーチャンネルで初放送されたが。)
孤児のウィッテベーン兄弟はグレーヴスフィールドに流れ着き、魔女狩りの風習に加担するようになる。

兄のケイレブが本物の魔女と恋に落ちてしまい、残された弟のフィリップが悪に染まっていく様は、ミュージカル版「ノートルダムの鐘」のフロローとその弟ジェアンの関係にも似ているか。
ミュージカル版「ノートルダムの鐘」では孤児の兄弟のフロロー(クロード)とジェアンは神父に引き取られるが、ジプシーと恋に落ちたジェアンは掟を破り駆け落ちしてしまう。ジェアンは病に倒れ息子のカジモドをフロローに託して息絶える。

ロロが弟の死によって魔法を恨むようになるのは、ミュージカル版「ノートルダムの鐘」のジェアンの死によってジプシーを恨むようになるフロローの影響だろう。

「見守ることと夢見ること」ではルースがベロスの行動を人類を救おうとしていると表現しているが、キングの父親はベロスを英雄になろうと妄想に取り憑かれ未知のものを恐れていると述べる。
己の正義のために特定の属性の人々を襲うことを厭わないという点はフロローとベロスは似ているか。

「ノートルダムの鐘」ではエスメラルダがフロローから魔術を使う魔女のように扱われるが、原作にあたるヴィクトル・ユゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』ではエスメラルダへの裁判は魔女裁判のように行われている。
ちなみに原作の『ノートル=ダム・ド・パリ』では、フロローの弟ジャンは放蕩者になっており、フロローから見限られている。カジモドの出生や境遇もディズニーによる映画やミュージカルとは異なる。

▲角川文庫の『ノートル=ダム・ド・パリ』は抄訳版、完訳版は岩波文庫から出版されている。


「悪魔バスター★スター・バタフライ」

※注意!「悪魔バスター★スター・バタフライ」の最終回までの重大なネタバレがあります!
推測に近い考察になっています。

魔法を消そうとするヴィランといえば「悪魔バスター★スター・バタフライ」も外せないだろう。

魔法を世界から消す

ロロの目的は世界から魔法を消すことだったが、トフィーが似たような野望を持っており、スターの魔法のステッキの破壊を目論んでいた。

スターの住む次元のミューニには怪物という種族がおり、魔法で怪物退治をしていたスターだが、ストーリーが進むにつれ人間と怪物の共存について考えていく。
「悪魔バスター★スター・バタフライ」において魔法を使えるのはごく一部の人物だけだが。

学園長が異世界への手がかりがあるのでは?と言っているが、「悪魔バスター★スター・バタフライ」の最終回では魔法の消滅によってマルコとスターはあるべき場所に帰ると用語集さんが言っており、魔法の消滅により地球人のマルコは地球、ミューニ人のスターはミューニに戻された。

「アウルハウス」ではルースが元の世界に帰る方法を探す過程でベロスが流出魔法を使うきっかけを与えてしまうが、「グロリアス・マスカレード」においてユウが真剣に元の世界に帰る方法を探す様子は見られない。

魔法学校の井戸

神殿の井戸の中にある魔法の領域の力によってスターは魔法が使うことが出来る。ノーブルベルカレッジとナイトレイブンカレッジの中庭には井戸があるが…?
ノーブルベルカレッジの井戸は「ノートルダムの鐘」の冒頭でフロローが赤ん坊のカジモドを落とし殺そうとした井戸が由来だろう。

マーリンがモチーフであろうアンブローズ学園長のいるロイヤルソードアカデミーも「王様の剣」に井戸が登場するので学園内に井戸がある可能性はあるか?
ツイステッドワンダーランドの魔法学校には井戸があるものだろうか?

「悪魔バスター★スター・バタフライ」の神殿の井戸の先にある魔法の領域は様々な次元のポータルにもなっている。
「魔法にかけられて」も井戸が異世界へのポータルになっている作品であるが…。