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胎盤はいつ出てくる?

  1. 赤ちゃんと一緒

  2. 赤ちゃんが産まれて間も無く

  3. 出産から数日後

クエスチョンの答え

正解は②  赤ちゃんが産まれて間も無く。
胎盤は出産後数分から30分以内で自然に剥がれて娩出されます。
この時少しお腹の痛みが戻ってきます。(後陣痛・産後の収縮痛)
赤ちゃんが産まれると「終わった!」と思いがちですが、胎盤が娩出した時間がお産が終わった時間なのです。
胎盤が子宮の内側に絡むように貼り付いていたり、お産が長引いて子宮が疲れ切ってしまったりすると、産後の戻りが弱く胎盤がなかなか剥がれないこともあります。

胎盤ってどんな感じ?

胎盤の重さは500g前後が一般的です。
出生体重が大きい赤ちゃんなら胎盤も大きいこともありますし
逆に出生体重が小さい赤ちゃんなら、胎盤も小さい事もあります。
胎盤は、楕円形から丸でママの子宮の壁にペタッとくっついています。

胎盤からわかること

娩出された胎盤は重さ、形、厚みや血管の走行、鮮度、そして臍帯の付着部位も確認します。
胎盤からママと赤ちゃんに影響していたことがわかるからです。

例えば、胎盤の周りを包む膜に血管が付着している。妊娠高血圧症候群などによって胎盤の組織が石灰化している。胎盤の組織に弾力が無い。組織の分かれ目がはっきりしていないなど。(鮮度悪いがレバーをイメージしてくださいね。ベチョッとしてますよね。)
このような事があると、赤ちゃんに充分な酸素や栄養を届ける事ができず赤ちゃんが育ちにくい事があるのです。
常位胎盤早期剥離の場合、胎盤が剥がれた部分に血液の塊が付着します。
そのため胎盤を見れば、その程度の剥離だったかなども知ることができるのです。
胎盤の状態も妊婦健診時のエコーで、ある程度確認することができます。

助産師が娩出された胎盤を観察して各種の計測を行い、その後胎盤は医療廃棄物として処理されます。
産後の胎盤は施設によっては希望すれば見せてもらうこともできます。


出産後すぐのパパミッション


☆赤ちゃんを守りきったママを労おう!!

<分娩室あるある>
・立ち会い分娩で赤ちゃんが産まれたら、まだ胎盤の娩出とその後の処置が待っているママを尻目にパパの気持ちは赤ちゃんへ。
・赤ちゃんの写真撮影に必死。

こんな光景が比較的よくあります。
赤ちゃんが産まれても、胎盤が娩出されるまでお産は終わっていません。
パパが赤ちゃんの誕生を喜んでくれるのは嬉しいですが、妊娠初期のつわりと流産の不安、妊娠中期からのさまざまなトラブルから赤ちゃんを守りきったママへの労いを忘れないでくださいね。

では皆さん良い週末を過ごしてくださいね。

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