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共に寄り添って、考える

これは、大学時代にだっぴの活動に関わった成長譚です。

だっぴとの出会い

小さいころから、自分に自信のない子どもでした。高校で吹奏楽部に所属したのですが、かなり厳しくて。余計に自信を無くして、そんな自分を変えたくて、心理学に興味を持ち始めました。

大学では、心理学を専攻。ゼミ活動にて自尊感情(=自分を大切に思う気持ち)という概念に出会い「私に足りなかったのはこれなんじゃないか?」と、一筋の光が見えた気がしました。


学んでいく中で、自尊感情は、基本的自尊感情と社会的自尊感情の組み合わせによって成り立っている。基本的自尊感情を育むためには、共有体験(=体験と感情の共有)の積み重ねが大切だと知りました。

基本的自尊感情とは、あるがままの自分自身を受け入れ、自分をかけがえのない存在として、丸ごとそのままに認める感情。社会的自尊感情とは、うまくいったりほめられたりすると高まるが、失敗したり叱られたりすると途端にしぼんでしまう。状況や状態に支配される感情。(近藤 卓 (著) 『子どもの自尊感情をどう育てるか』 ほんの森出版株式会社 2013)

自分の感じたこと、思っていること。そういうことを共有できる場をもっと持てば、自尊感情を育むことができるのかもしれないと、そのころから思い始めました。

そんなときに、ボランティア情報が集まるゆうあいセンターにて、たまたまだっぴのチラシを見つけました。職員さんにお話を聞いて「まさに共有体験の場だ」と思い、その時募集していた中学生だっぴにキャストとして参加することを決めました。

はじめてのだっぴ

参加してみるとぱーっと世界が広がる感じが楽しくて。わたし自身、だっぴみたいに、抽象的なことを話す場が好きなんだと思います。

あとは、いろんな大学生や大人との出会いが刺激的で。「大人ってキラキラした人もいるんだ、岡山にもおもしろい人がいるんだ」って、なんだか嬉しかったです。

いざ社会人に

だっぴでの活動を通して、いろんな生き方があることは知れたけれど、自分がどういう風に生きたいかはわからないままでした。

就活も、今思えばフワフワしていたと思います。とりあえず就職したい!という思いで選んだ会社も、半年でやめることに。

寄り添える・考える場を届ける

会社を辞め、フリーターになってからも、だっぴでの活動を続けていました。が、だっぴのキラキラした雰囲気になんとなく苦しさを覚えて。元気なときには顔を出せるけれど、自分が落ち込んでいるときは、事務所に行くのも気が引けてしまって。

そんな経験から、「自分と同じように、生きづらさを感じる人にもだっぴを届けたい」と思うようになりました。

その想いを軸にだっぴで活動をしていくうちに、福祉関係の方と知り合うことが増えて。福祉の中でも、働くことを一緒に考えていける、就労支援の世界に興味を持ち始めました。

アルバイトで就労支援の仕事をしつつ、学校に通い、いまでは社員として働いています。

日々、利用者さんたちから様々なことを教わりながら共有体験(=体験と感情の共有)を積み重ねています。

写真を通して、考える場を届ける

就労支援の仕事をしつつ、最近は趣味で始めた写真に力を入れています。ゆくゆくは、写真がメインではなくて、写真をきっかけに、対話できる場をつくりたい。

きっと、わたしがやっていきたいことは、いろんな感情に寄り添えたり、考えられたり、そういう場をつくることなんだと思います。だっぴの活動があったから、気づけたことだと思います。


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ライター(もえぴ)


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