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「子どもの自信に繋がったオンライン個別学習」岡山市内で生まれたgood practice

概要

保護者がオンライン学習の申込みフォームから希望の時間を選択し、事務局がその時間帯に活動できる大学生をマッチングする仕組み。1コマ40分で、内容は教科書・学校の宿題・計算ドリル、など量より質を重視してオンラインでの個別学習支援が行われた。

経緯

「おかやま親子応援プロジェクト」が立ち上がり、様々な情報や課題を共有する中で、休校によって新学年になったばかりの学習の遅れが心配という声が挙げられた。しかし、科目教育の専門性が少ない保護者が勉強を見ることは容易ではなく、塾に通わせることも困難な状況で、どのようにフォローしていくのかが悩み所であった。
一方で、コロナ禍の影響により「アルバイトがなくなった、時間が減った」という大学生が一定数存在していたため、その双方の問題を解決する策として、オンライン個別学習支援が生まれた。日頃の連携があってこその機会となった。

ポイント

①時間の調整がしやすい
家の中でできるため、移動時間など気にせずに予定がたてられる。

②集中しやすい
イヤホンをしてしっかり音声が耳に入ってくるため気が散ることが少ない。

③本人のペースで理解して進められる
学力をあげるというよりは、苦手を減らすという意味合いも非常に大きい。”苦手”は一人だと向き合うハードルが高いが、ゆっくりと過去の学年の学習も振り返りながら進めることができた。

コロナ禍での課題

①動画配信を見ているだけでは分からない
オンライン教材は用意されていたものの一方通行になるため、分からないところがあった。

②時間管理のメリハリがつかない
家だとある意味強制力がないため、後からやろうなどと時間管理に難しさを感じていた。 

保護者さんから見て

ーオンラインでも熱量は伝わるんだなと思いました。
初めましての人に勉強を教えてもらう状況に緊張するだろうと思っていましたが、意外とそんなことはなく学習を進めることができていました。顔が見えることはもちろん、趣味の話や呼び名の話、「先生も今学校がないからこんな感じだよ」と普段知ることのない大学生の生活も垣間見えたり、斜めの関係がよかったなと思います。
学生の先生がすごく丁寧に教えてくれて、熱量は対面しないと伝わらないのかと思っていましたが、画面越しでも伝わりました。

ー新しい生活様式に有効なサポート
通常授業に戻りましたが何かしら学習のプラスは必要だと思っていて、個別指導やインターネットの通信教育も調べましたが、やはり今回のような伴走型がいいと思いました。子ども一人一人に寄り添って、苦手な教科を丁寧に教えてもらえたのが本人の自信に繋がっていたなと感じたので。

また、オンラインで学習したところは、学校での学習にも生かされている場面が多かったです。前もって担任の先生にオンラインでもこういうのをしようと思いますと相談したら、予習をした方がいいポイントやどこを重点的にやればいいのか教えてくださり、そのおかげで点ではなく線で繋がり学習の定着につながったと思います。


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