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【ユタラボコラボ】MEGURing第6回は、特別会!

事業の内容や最近起きていることの紹介を通じて、MEGURUの中の人と興味のある人が一緒になってMEGURUのことを考える機会として定着してきたMEGURing。
第6回を迎える今回は初めてゲストをお招きして開催し、「中の人」、「興味がある人」、「ゲスト」という多様な参加者によって熱くMEGURUのことを考えました。

ゲストは、「ユタラボ」さん

◎第6回の概要

・日にち:2023年11月26日(日)
・時間:14:00-17:00
・場所:スナバ(塩尻市大門八番町1-28)
・参加者数:17名

今回は、一般社団法人豊かな暮らしラボラトリー(通称:ユタラボ)より、代表理事の檜垣賢一(ひがきけんいち)さんを初めとした3名のゲストをお招きしました。ユタラボは島根県西部の益田市を拠点として、主に10代や20代といった若い世代に「ライフキャリア」を考える機会を提供していらっしゃる団体です。設立が2020年であること、教育分野に取り組んでいること、地域を中心に事業を展開されていることなど、MEGURUと似ている点もあります。
MEGURingの中では、MEGURUのこと、ユタラボのこと、そしてMEGURUの課題や今後に向けたワークなど、普段のMEGURingからさらにパワーアップしました。

日曜日の日中にも関わらず多くの参加がありました

1.改めて、MEGURUの歴史、現状

まずはMEGURU代表理事の横山より、ユタラボの皆様、そしてイベント参加の皆様に向けてMEGURUの歴史や概要に関して説明を行いました。
これについてはこれまでのMEGURingでも触れられてきましたので、詳細は割愛させていただきます。なお、過去のMEGURingについてはすべてnoteに記録していますので、ぜひそちらもご覧ください。

ざっくり言うと…
・塩尻には面白い経営者や中小企業がたくさんあるのに、選ばれにくい
・大手の求人サイトは給与や福利厚生の比較が中心になりがちで、地域企業がサービスの対象となりづらい
・でも本当は、仕事を探す条件って給与や福利厚生だけじゃないはず。この現状を変えるため、継続的に取り組むため、行政ではなく民間のNPO法人としてMEGURUを設立した
・今は、法人支援、個人支援、キャリア教育支援など、幅広く事業に取り組んでいる

MEGURUはまだ若い組織であり、事業を継続的に行っていくことを重視しながらも、目指す地域の姿の実現に近づけるよう取り組みを加速させたいところです。

2.ユタラボの目指す姿とは

◎ユタラボが大切にする「幸せのものさし」

ユタラボのある益田市は、「過疎」という言葉の発祥の地とされています。学生は進学を機にまちを離れ、そのまま都市部の企業に就職して益田には戻ってこない。このような人口流出が早くから社会問題になっていました。
では、なぜ学生は地域の企業ではなく都市部の企業を選ぶのか?仕事がないから?給料水準が違うから?福利厚生に差があるから?
もちろん、言うまでもなく職業選択では個人の意思や価値観が尊重されるべきで、そこに正解がないのも当然のことです。
しかし一方で、いわゆる大手企業の求人広告に載っているような仕事探しは、給与や福利厚生などごく一部の価値観を重視しすぎる風潮があるのではないだろうか、という課題意識がありました。
本当にそれだけなのか?自分の「幸せのものさし」にはもっとたくさんの種類があるはずなのに。

もちろん、「お店の数が多いまちに住むことが幸せ」というものさしがあってもいいでしょう。でも実際、都市部に出ていった人と話をすると、毎日がつまらないということも多く耳にします。
なんでも揃っているということは、裏を返すと自分の役割がない、自分がいなくなってもまちが成り立っているということです。それを認識した時、社会での自分の必要性や役割とは何なのかという課題に直面することでしょう。

益田には、「ない」ものもたくさんあります。
でも、ないなら作ることができるし、そのために人が集まる、人が活躍する機会がたくさんあります。まちで子どもが産まれれば、地域の大人が次々と抱っこをしに来たり、大量のおむつを置いていってくれたりします。そこには生きているだけで価値があると思える環境が「ある」のです。
このように、同じ益田という場所を見るときでも、考え方次第で見え方は全く異なります。
そして、このようなさまざまなものさしに触れる機会を若い世代に増やしていくことを、ユタラボでは大事にしています。

ユタラボのみなさま
(写真は同日午前のイベントにて)

◎「ライフキャリア」という考え方

ライフキャリアとは?(ユタラボHPより引用)
家庭・仕事・趣味・伝統芸能・地域活動の時間といった「暮らしの多様性」と、 それらの時間の中で「何を大切にしたいか」、「何をやりがいに感じるか」といった、自分なりの「幸せのものさし」を元に、豊かな暮らしをデザインしていくことが、「ライフキャリア」という考え方です。

ユタラボの事業では、「ライフキャリアを考えて、体現できる力を、すべての若者に。」をミッションとして掲げ、小中高校生と地域の大人が1対1の対話を通して「これからどんな大人になりたいか」を一緒に考える「益田版カタリ場」などを展開しています。
この「益田版カタリ場」は、これまで参加してきた高校生が自ら語り手となって小学生と語るなど、世代を超えた参加者がともに成長する機会になっています。

3.ユタラボに学び、MEGURUが進む道

ユタラボ檜垣さんのお話を受けて、MEGURUが目指すところ、ユタラボから学べることなどについて、参加者全員で考え、アイデアを出し合いました。

模造紙に付箋を貼り出していきます

MEGURUの主軸はなんだったか?
対象、ターゲットは誰だったか?
「地域の人事部」ってなんだったか?
そして、MEGURUの現状を認識したうえで、今日聞いた話から学べたこと、印象に残ったことはなんだったか?

これらを付箋に書き出すワークを通じて、改めてMEGURUの現状を俯瞰的にとらえ、どんな関係者がいるのか、どことどこが繋がっているのか、事業の関連性などを確認しました。
これがまた、関係先が多く複雑で可視化しづらいのですが…
ただ、関係者や連携先が多いのはMEGURUの強みでもあり、各機関に想いを持った人がいる塩尻市の強みです。そこは伸ばしつつ、4年目を迎えたNPO法人MEGURUとして、MEGURUにしかできないことを探っていきます。

終了後の参加者の皆様からは、
「これからどう生きていこうかを考えるきっかけになった」
「ユタラボさんの『幸せのものさし』にはとても共感した」
「都市部から塩尻に来たが、たしかに地域のほうが自分の存在意義は感じやすい」
などの声が聞かれました。

今回のMEGURingが、MEGURUだけでなく参加された皆様にとってよい時間となっていることを願っています。

次回は!

◎第7回開催案内(次回予告)

・日にち:2023年12月20日(水)
・時間:19:00-20:30
・場所:スナバ(塩尻市大門八番町1-28)
 ※第5回までと同様の開催です

次回は法人支援に関する事業をテーマとし、「法人会員サービス『塩尻の人事部』」と「ながの人事室」に関して紹介します。

朝は氷点下近くまで冷え込むようになりました。日の出も遅くあまり布団から動けない時期なので、そんな状況でもスッキリ起きられる方法を探しています。
(MEGURing担当:すどう)

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