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MEGURUの今がわかる、つながる「MEGURing」第8回を開催しました!

第8回は、ビジョン・ミッション・バリューオープン構想会

(概要)
・日付:2024年1月16日(火)
・時間:19:00-21:00
・場所:スナバ(塩尻市大門八番町1-28)
・参加者数:11名

ビジョン・ミッション・バリュー(VMV)って?

価値観の多様化が進んでいると言われる昨今、社会の流れに適応するため、組織が目指す方向や行動指針を明確にする必要性が高まっています。そして、それを「ビジョン・ミッション・バリュー」あるいは「ミッション・ビジョン・バリュー」などといった形でまとめ、意思決定にあたって活用する組織も多くあります。

MEGURUは、設立から3年が経過し組織が拡大しており、「地域の人事部」という言葉が定着しつつある中で『「地域の人事部」といえばなんでもアリ感』が出てきている現状があります。
この現状は、将来的にMEGURUの方針や意思決定にあたって課題となり得る可能性があり、今のうちからMEGURUの根幹となる軸を改めて言語化する重要性が高まりました。
また、MEGURUは社内だけでなく、多様なステークホルダーとの「共創」を大事にしています。そのため、目指したい世界観を関係者と共有し、立ち返る軸としても活用するためにVMVの検討を始めました。
まずはMEGURUのVMV検討グループとして6人のチームを作り、ワークショップ等を通じてMEGURUを徹底的に見つめ直し、数ヶ月間に渡ってMEGURUのVMV案を検討しました。

ワークショップの様子

そして今回のMEGURingでは、6人のチームでまとめた案を共有するとともに、MEGURU内外から集まっていただいた参加者から意見をいただきました。また、意見を出す過程ではロジックモデルを参考に、より伝わりやすいVMVを目指しました。

VMV案の共有

VMVの検討においては、理念経営2.0(佐宗邦威氏)の考え方を参考にしました。経営者の意思を一方的に伝えるビジョン浸透ではなく、関わるメンバーの生きたストーリーをつむぎ、現状と理想のギャップを探る「As is To be」の考え方や、自己分析や事業戦略に用いられる「Will-Can-Need」のフレームワーク等を活用して検討しました。
MEGURUが果たす役割とは、どこまでなのだろう。できないことは何だろう。最優先で大事にしたいことは何だろう。明確な答えがない問いに対し、チームメンバーは悩みながらも次々に想いを言語化していきます。

さまざまな意見が集まり、それを整理したところキーワード(=ビジョン)として上がったのが「すこやか」です。

Q.なんで「すこやか」は平仮名なのですか?
A.漢字の「健やか」だと身体的なイメージが強くなるかと考え平仮名にしています。ただ、細かな表現は今後詰めていきます。

◎第三のキャリア観・すこやかさ

「すこやか」という言葉を中心に据えるにあたって参考にした考え方は、第三のキャリア観と言われる「健やかさのキャリア」です。
これは何かと言うと、かつての成長社会に生まれたのは、経済的、物質的な評価が支配する「第一のキャリア観・成功のキャリア観」です。勝ち組、負け組といった表現に代表されるように、自己承認欲求が加速し外からの評価が中心となりました。また、一度「負け組」と評価されれば社会から脱落したという烙印が押され、復帰は難しいという状況です。

それに対して第二のキャリア観として生まれたのは、揺り戻しによる「自己防衛のキャリア観」です。仕事は不快なものなのでできるだけ遠ざけたい。プライベートを極端に重視して仕事はほどほどにしたい。プライベートは「快」で固め、殻に閉じこもり、不快との衝突を極力避けようとする。

その両者を越えて生まれたのが、第三のキャリア観としての「健やかさ」です。
働くことによって自分のあり方を豊かにする、自分の目的に向かって快活に進む、働くことによってウェルビーイングな状態を実現するという考え方です。これはMEGURUが実現したい未来と方向性を同じにするものであるため、ビジョンとして打ち出すにふわさしい表現だと考えました。

◎最終的な価値提供を目指したいのは企業?個人?

次に論点となったのは、MEGURUが最終的に価値を届けたいのは誰か、ということです。

過去のMEGURingでも紹介してきたとおり、MEGURUは企業の支援と個人の支援を両立させていくことを重視しています。地域の人事部構想を目指すにあたっては、企業と個人が車の両輪となることが重要だからです。
その中でもどちらかというと、事業の中核は個人であると整理をしました。

その背景となるキーワードは、「ステークホルダー資本主義」です。これは、従来主流だった株主の利益を最大化すべきという「株主資本主義」の考え方により、環境破壊等の課題が顕在化したことを踏まえて近年広まったとされる言葉です。
これからは人と地球が中心になり、企業はステークホルダー資本主義のための手段の一つになるという考えのもと、MEGURUとしても事業の中核は個人であるという整理をしました。

個人という目線では、MEGURUは「いきはたパーク」の企画に代表されるように「生きる」こと、「はたらく」ことを重要視しています。
その上で、個人、企業、さらには地域を含めた3つの要素が共創して「すこやか」な社会が近づくことを目指します。

3つの要素の共創が大事です

Q.MEGURUにとっては企業も個人も両方大事だと思いますが、なぜ個人の方がより大事という見せ方をしたのですか?
A.もちろん両方大事ですが、MEGURUは一人一人が豊かで幸せな状態を作りたいので、ビジョンの中心としては個人を据えています。

◎VMV案の全体像

上述のような経緯があり、VMV案を次のとおり作成しました。

ビジョンには、MEGURUが大切にする「生きる」と「はたらく」に加え、VMV検討でキーワードとなる「すこやか」を掲げました。

ミッションは3つ。MEGURUの役割として、 個人、企業、地域という三者の共創を目指し、3つの要素を一つずつ盛り込みました。

バリューでは大切にしたい価値観として、自分事、顔の見える関係性、ローカルなどの6つを示しました。MEGURUは塩尻という地域を大事にしているため、塩尻というローカルだからこそ実現できることを重視しています。

Q.ビジョンは抽象度が高くワクワクしますが、ミッションは想像の余地がだいぶ狭まっているのでは?
A.今回のVMV検討ではMEGURU関係者の意思決定の軸ということにも重点があるため、ミッションはやや狭まっているかもしれません。一方でMEGURU内部だけでなく関係機関とも共有したいので、そのバランスは今後の検討事項とします。

Q.バリューが広いと感じましたが、もう少しMEGURUらしさを出せるのでは?
A.ワークショップの意見を分類するとこの6つになりましたが、それぞれをもう少し落とし込んだ時に言葉の使い方含め考えていきます。

ロジックモデルによって考える

ロジックモデルは、ある目的に達するまでの道筋を論理的な因果関係で示したものです。
今回のMEGURingでは、VMVのビジョンである「すこやかにはたらく、すこやかに生きる」を上位目的とし、それが実現できていない現状を考えました。その現状に対して解決策を考えていくことで、上位目的の到達に近づいていくという流れです。
Googleスライドを用いて参加者全員で5分程度のワークをしたところ、あっという間に意見がスライドから溢れ出てしまいました。

MEGURUのVMVの行く末

活気ある2時間となった今回のMEGURingでは、参加いただいたみなさんから多くの意見をいただくことができました。VMVの元となる考え方から細かな言葉の使い方まで、再度検討する事項が多く出たことは収穫であり、MEGURingとしても良い時間だったと考えています。また、作成段階から外部に公開して、様々な方と作り上げるプロセスは非常に成果を感じました。
今回の内容はVMV作成チームで再度検討し、アップグレードした上で完成させることを目指します。

次回(第9回)予告

・日にち:2024年3月4日(月)
・時間:19:00-20:30
・場所:en.to(塩尻市大門三番町1-7)

2月が目前になり、雪の日が増えるなど依然として厳しい寒さが続く今日この頃です。
ただ、日の入りの時刻は少しずつ遅くなり17時を越えるようになりました。仕事の移動中や帰り道に外を見ると以前よりも日が長くなったのを感じられ、少しだけ寒さに対する憂鬱な心持ちが和らぐような気がします。
(MEGURing担当:すどう)

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