見出し画像

急に暑くなった日に 〜木曜の教室から

毎週木曜、「京の気功入門」は天野の唯一の定例教室です。
初めての方も長く通う方も、毎週同じ流れで、安心して自分に集中されています。講座のお話と、欠席者への返信をまとめました。(純)

2023.4/ 20・27・5/25  天野泰司 (NPO法人運営責任者)

首をゆるめる

気温が上がると、頭に気が上がる。首の左側から頭に血が上り、
右側から下りていく。首の右側のすじ(胸鎖乳突筋)に手をあてて、
ゆっくり息をしてみよう。
首や頭が通っていると気温が上がってもスムーズ。まず、首をゆるめよう。

暑い日が来る前に、からだはちゃんと予測して、小さな違和感がでてくる。
その場所に、丁寧に、じーっと手をあてていく。違和感が浮き出したら、
治そうと考えないで、「体に任せるスイッチ」を入れる。

そのモードに入ると体がゆるみ、心が静かになる。言葉にすると、
集中感、気持ちのいい感じ、「入静」の感覚。
何もしないのではなく、ここ、とわかったら
体を動かしながら、心が静かになる「体に任せるスイッチ」を体感して。

意識で「治そう」とする、努力を手放す。
自然界に努力はない。(窓の外の)クスノキは耐えて、努力して大木になるだろうか。
庭木でも、適度に剪定をして手を入れると生き生きしてくる。
京都御苑のサルスベリは、のびやかに全体と調和するように剪定され、
よく見かけるゴツゴツしたコブがない。「御所すかし」という方法だそう。

嫌な気の動きは、したくないもの。本来は、御所すかしのように、
その箇所だけ手を入れるのでなく、次を読んで「ここは生かしてここを切ろう」と、自分のからだにも、そうしていくのが大事。
例えば「五月病」という現象があるが、できない、行けないことを責めるのではなく、素直に「どうしたいの?」と自分の声を聞く。
この大きな枝を落としたら横の小さい枝が伸びてくるかもしれない、そうした視点で。

自分のなかの小さな変化を、大事に大事に。
心も体も、痛み、辛さが浮き立ってきたら、
「出てきてくれたんだ」「変わろうとしてるんだ」ととらえて、そんな時はできるだけ優しく、だいじに、痛まないように過ごして。

汗を冷やさない

そして、汗はよくふく。特に首の汗を冷やさないこと。
汗でしか出ていかない体内の毒があり、せっかく排泄された毒が
冷えて濃縮され、再吸収されることがある。
ショールやタオルを首に巻くとよい。

【実習】首のてあて(右側→左側)、後頭部のてあて、ゆっくり首回し。
そして「心がおちつく やさしい気功」で終わりました。

目眩がするとき 〜質問に答えて

Q.夜中から目眩が続いて、外出がままなりません。

A.目まいの時は、軽く上を向いて、
首と頭の間のところをごく軽く指で支えるようにして
楽にしていると、すーっと通ってきますよ。
お湯で絞ったタオルをそこにあてて、6分ほど温めてもよいです。
おそらく、首の汗を冷やしています。
特に左側をよく確認してください。
少し落ち着いてきたら、「おちつく気功」をしてくださいね。(天野)


健康で幸せな人が一人またひとりと増えていくように、 NPO法人 気功協会へのサポートをよろしくお願いいたします。 あなたの暖かいお気持ちが、私たちの非営利社会貢献活動を支えます。