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これからの受験

「受験の意味」

受験と聴いて「教育」という言葉からはかけ離れているように感じられるかも知れません。一時はそのように見方をされても頷けるような部分もありました・いわゆる「お受験」と言われていたころです。今では、受験は幼児の成長発達を支える、総合教育的意味合いを持つ指導まで含まれていると言えます。それは、言語、数を基本とし、知識、思考力、観察力、理解力、巧緻性、集中力、協調性、集団性、行儀作法等々が要求されるからです。

では、対象となる国立私立小学校が求める子ども達を想像して下さい。そして、実際に学校に出向き、子ども達の登下校をご覧になって下さい。身なりや行儀作法に厳しい学校であれば、それが子ども達の行動に現れています。30年ほど前から、小学校受験は変化しました。それまでのペーパー試験一本槍から、子ども達の行動観察に試験の中心が移行されてきたのです。それまでの受験は、ペーパーテストの内容を如何にクリアさせるかが課題であり、テクニックや暗記という、ある意味パターン化された受験指導であったかも知れません。そこに、行動観察です。子ども達の振る舞い、集団性、協調性、リーダーシップ、生活態度、身だしなみ、思いやり、アクシデントに対する対応など、それまでの頭でっかちな子ども達は右往左往するだけでした。そこから、行儀、躾けも重要視され、そしてその基本には、言語性が重要視されてきたのです。言語的理解は、子どもの知性として受験では必要な能力だからです。

このように受験を分析していくと、子育てに欠かせない内容で満たされていることが解ります。また、自主自立という言葉があります。小学校の通学には、この自主自立は欠かせません。。国立私立の通学は近くの公立学校に通う訳ではないので、交通機関を使用する場合が多く、それが可能かどうかも試されます。通学途中に何があるか解りません。その場合、自分の思いや考えをしっかりと伝えられなければならないのです。もうお解りだと思います。小学校受験は、入学することばかり考えがちですが、学力や知力以外にも子どもの負担を考えるべきだと思います。すると、学校選択が重要視されてきます。また、何故受験させるかもしっかりと家庭の中で話し合う必要があるでしょう。

受験では良く意外な結果が出る場合があります。子どもの能力に関わらず、学校によっては向き不向きがあるのです。学校側が求めるタイプがあるのか、言い方を変えれば相性があるようです。在校生を見ればある程度感覚的に解るかも知れません。

また、中には小学校受験に向かない子どももいます。中学受験向きの子、高校受験向きの子、子どもの発達状況からスロースターターである子と、早めの受験に適している場合があります。

受験、特に小学校受験は親の思いが8割以上を占めます。その思いが空回りしないようにして下さい。受験は、親も試されるのです。しっかりした教育観、保護者としての責任、それが子育てを通して子どもにどう現れているかが試されます。言葉遣いなど、付け焼き刃では難しいでしょう。その為、受験に対応させるには準備期間が必要です。専門の受験指導を受けられることをお薦めします。

※保護者の方からコメントを頂きましたが、ご使用されている「ちえ」プリントには仰る通り受験問題が数多く含まれています。それだけ、受験指導には、内容の濃い、素晴らしい指導が多いと言うことになります。

2013/11/26


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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