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基礎学力

「石川メソッド」

私は、昨年後半から、テキストのない授業に取り組んでいます。この学習は30年ほど前から行っている事なのですが、子ども達にとって、ノートの取り方の学習にもなるので行っています。幼児教育から行っていると、子ども達の学習意欲は小学生や中学生以上であることに気付かされます。ブログでも、また昨日も、セミナーで申し上げた事なのですが、赤ちゃんは本能として積極的に学びます。それは、生きるためです。学ぶ姿勢は赤ちゃんの内から備わっています。本来、脳が持っている「知りたい」という本能が私達の学習意欲の源になっています。現在、学習についてやる気を示さないのは、申し訳ありませんが、保護者である方々の責任だと言えます。そのことは昨日のブログでも書かせて頂きました。子どもがやる気を見せ、積極的に学ぼうとしているとき、放っておかれたのが多くの原因です。また、強制的に、半ば脅されながら学ぶ姿勢は、成長と共に拒否反応が出始め、学ぶことに嫌悪感を感じさせてしまいます。

テキストのない授業は、幼児の場合と小学生低学年、高学年、中学とそれぞれの年齢に於いて内容が異なります。幼児期に大切なことは、実体験です。数指導では特にこの体験が重要です。具体物を使って、合わせる・くっつける・加える・一緒にする・まとめる・かさねる・たす・入れる・つぐ等、言葉を使い実際に積み木やパズル、おはじき、タイルなどを使用し操作させながら行います。加法に関する指導は徹底的に行う必要があります。そこには数の様々な概念が入っているからです。ここで、最近私どものタイルを購入された皆様にお伝えしておきたいことがあります。特に幼児や低年齢、また障がいをお持ちのお子さんの場合、テキストを直ぐに使わず、十分タイルや積み木で遊ばせることが大切です。学習=プリントという概念は捨てましょう。プリントは、理解力を見る為の目安と考えて下さい。プリント重視で学習を進めてはいけません。数遊び、文字遊びという遊び感覚が大切です。また、保護者とこうした遊びを通し一緒に過ごすことがとても大切です。こうした遊び学習がご家庭でできる基礎教育なのです。

テキストのない授業で扱う指導法は、書写・聴写が中心です。高学年になると、問題にある図形、線分図、表なども聴写によって書かせることがあります。聞いて図形をイメージしノートに書くのです。この学習は問題を深く認識できるという効果があります。この指導一言も聞き逃せません。問題を聞き取りそれをノートに書き写す事ができれば第一段階のクリアです。この下地は、幼児期の絵本などの読み聞かせです。お母さん、お父さんから沢山読み聞かせをして貰ったお子さんは、イメージ力もあり、その経験がこうした学習の中のイメージ力に繋がって行きます。親の、代償を求めないこうした知的関わりが、子どもの学力に深部の力となって繋がるのです。何故、聞く力が必用なのか、何故、書く力が必用なのか、基礎学力の学習指導を疎かにすると、その先に繋がるはずの学習の線が途切れ途切れになっていくのです。

続く 

2014/3/10


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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