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博子の海外留学記(生活編)

今回は、エグモントでどんな生活を送っていたのか、1日の動きをお話しするね。

エグモントの朝は7時。
その日の当番さん登場で始まるのよ。
当番さんは朝の支度から始まり、夜ベッドに入るまでの、授業以外の時間の私の細々したアシストを担当するの。

これにはもちろん、前回お話しした週2回の医療的ケアも含まれるのよ〜。

んで、コンタクトレンズを入れて、サプリメントを飲んで、着替えを開始。
常設のリフターで車いすに座って、髪やら顔や整えるまで約1時間。
お互いに寝起きだから、黙々と進むの。

たまに寝坊したりしたら、遅刻しちゃいかんと大急ぎでさ〜。
そんな時はすっごく短時間で支度出来ちゃったりして驚いたわ〜。

ちなみに、寮=学校だからアクセスは簡単なの。

朝会という全校朝礼が8時30分からで、それまでの間に食堂に用意されてる朝ごはんを各自食べる。私はもともと朝食無し派だから朝ごはんは食べなかったわ。

ぞろぞろと朝会のホールへ、コーヒー片手に学生、電動車いすの学生、電動車いすの学生たちが集まるの。

ホイスコーレソングブックっていう分厚い歌本が常備されてて、それを手に着席すると、いきなり生ピアノ演奏で歌からスタートするのよ。
新鮮でしょ?!

高校の朝礼以来?の合唱タイムが好きだった♡
デンマーク語だからテキトーに歌ってたんだけどね。

その後、先生のいろんなテーマに沿った話や学生の話に諸々の伝達事項と続き、締めにもう一曲よ!

お誕生日の人のためにバースデーソングを歌い、朝からヒューヒュー盛り上がり、あっちでハグ、こっちでハグ。
女の子同士でハグ、男の子同士でハグ、もちろん異性でもハグ。

デンマーク語がわからず、ハグ文化のない国民は、とても手持ち無沙汰で、ぎこちないのだ。

あ、朝会から授業まで全てデンマーク語でしたよ。
でも、通訳してくれますよー。日本語じゃないがね。

私は自分の英会話力を痛いほど思い知らされたよ。

朝会が終わると授業のためそれぞれのクラスへ。 
朝会との間に30分の休憩と90分のランチタイムを挟み、90分のクラスが3コマ。 

水曜日は午前中で終了し、ディナーの後に1コマ。この日は外部からの講師による話で…勿論通訳はあるんだが、もう耳がね…頭がね…オーバーヒート!修行状態の90分!!

びっくりすることに、その後食堂には甘〜いケーキが用意されるという。
もうねー、重度障害者50歳、身体も頭も心もかなり酷使したわよー。

当番さんのことを考えると夜更かしはできんなぁ〜などとはじめのうち思ってたが心配無用。
毎日グッタリで22時には眠りに落ちて9時間睡眠の規則正しい学生生活を送ってたわ。

留学前心配してたジェネレーションギャップを軽減するために、障害や年齢を忘れ去ろうと、今思えばかなり努力していたんだよね。

その目に見えないストレスの代償は後半に出てきたんだけど、それも今では良い思い出だよ。

ここ数ヶ月、この記録の為にまたエグモントの日々を思い出してるんだけど、本当にすごい経験で、いとおしい思い出♡♡

引き続き、うまく伝えられれば良いなぁ。
次回は、どんな体制で運営されていたのか私が感じたことをお伝えしますね〜。
お楽しみにね。

海岸へ続く校庭を博子が行く

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