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1月5日/2022

(続き)駅を出るとすぐに大野山方面と標識。親切だ。その通りに歩き始める。さ、本日のメインイベントの開始!!。周り見渡すと、ふと気づく見慣れた風景。ここは初めて降りた駅だけど初めて来た場所ではない。何度も何度も車で通り過ぎた246号線。遠くには東名高速の高架橋。視点を変えるとこうも印象が変わるのか。迫り来る山々の印象しかなかった山北にこんな田園風景が広がっていたのか。今まで本当に狭い視野でしかここを見ていなかった。そんな思いで田んぼの中の舗装道路を歩んで行く。細い橋に出会う。なんか心もとない感じ。ちょっと怖いけど山は橋の向こう側。躊躇してる場合じゃない。足を踏み出すと思った通り微妙に揺れる。自分は橋は苦手かなと実感。橋を渡り切るとしはらく車も同居する舗装された道。とは言っても車が通る気配なし。道路の真ん中を最短コースでぐんぐん歩く。こんな感じならどこまでも歩けると自信過剰の自信が体いっぱいにあふれる。東名道の建造物が頭上に現れる。車のビュービューと走る音。いつもはこの上走ってるんだよなと思うと感慨深い。しばらく行くと、民家の横にけもの道のようなあやしい道がある。やっばりな。大野山と書かれた標識。どこまでも舗装された道が続くはずはない。今はそれを期待してるけど、そんな場所だったらこんな風にはるばるやって来はしない。さあ、ここからが本番か。木材で土を押さえた階段が続く。見慣れた道だ。まずは傾斜はそれほどでもない。というか手を使うような場面はなし。進む。東名道はどんどん下になっていく。合間合間に富士山見えてありがとうと心で感謝しながら進んで行くと再び舗装された道に出る。近くにトイレとベンチがおからている。ここで一服。トイレ行って、水を一飲み。道が険しくないせいか今日は調子がいい。さあ、先を急ごう。大野山の頂上らしきものも遠くから確認できる。今日はあっさりあそこまで行けそうかな?。舗装された道もまもなく元の山道に戻り、階段の連続が思った通り現れる。でも階段の一つ一つは一歩で一歩で上れる。手を使ったり、ロープでよじ登ることはない。こういう上りだったら苦手の下りもいけそうだ。そんな安心感が上りに体力ガンガン使っても良さそうだと足のスイッチを入れる。自分がどれだけの速さで上れるのかちょっとチャレンジ。自分にとっては結構な勢いで進む。おはようございます。途中何人ものハイカーを追い抜いた。そして誰にも今回は抜かれていない。別に競争してるわけでもないし、勝ち負け意識してるわけでもないけど。気分はいい。夢中で坂を登って行くと視界か開ける。ススキが原。海。箱根。愛鷹山。富士山。丹沢。どこを見ても息を飲む絶景。新東名の工事現場も見える。神奈川県ってすごいな。これだけの資源を抱えているんだ。ちょっと胸を張りたくもなる。さあ、頂上まであと10分の表示。でもこの10分が曲者。だいたい最後の道のりがめちゃ厳しいんだよな。と構えて進む。案の定。若干厳しい階段が続いた。でもそれも想定以上にはならず、すすっと頂上に到着。富士山も一気に近づいた感じ。ベンチにリュック下ろして、さすがに汗びっしょりなので上着脱いだ。今回はあんまり人もいないし頂上の広場も広いし、少しゆっくり休んで行こう。ソイジョイ取り出して水をガブリ。ほどなくして、汗で濡れた体が冷えてくる。ゆっくりして行こうとい思いながら、とっとと撤収だ。下りは別の道を遠回りして山北駅から帰ろうかなと思ったけど、先回のパノラマ台で難儀したので、今回は登って来た安全牌の道を戻ることにする。下り始めると素晴らしいパノラマが目に刺激を与えてくれる。本当に山に感謝だ。日も上り、続々と人が登ってくる。この山って人気なんだなあ。そっか今日はまだお正月といえばお正月か。お休みなんだなあ。こういう自分もこうやって楽しませてもらった。下りになってやっぱり疲れていること実感。上りでアクセル踏み過ぎたツケだ。無事に帰れるようにここはゆっくり慎重に行こう。さっき遠て来た道を逆方向の視点で下って行く。ススキ原が森林に飲み込まれてパノラマもおしまい。少し寂しい気分に包まれる。まあ、またくればいいじゃないか。眼下に谷峨駅が見える。今回の旅もまもなく終わる。

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