見出し画像

bottle

ボトルの中に設えられた小さな世界。
過剰に増幅した老人の肉塊。
子供達の美しいピンクの肌を覆い尽くしていく。
未来の子供達へ。
そう歌いながら。
未来と子供を食いつぶしていく。
老いた肉の塊。
ここに新しい命は育つかな?。
光や水や。
再生する。
醜く爛れた自分の結末を浄化できる力。
残してた?。
それはないよね。
あれもこれも。
見事に先送りして来たもんね。
いまさら嘆いてみても。
地層に挟まれて痕跡の一つも残すことできない。
ま。
そんなことはどうでもいいけれど。
散々食い散らかしたこの世界。
お返しの一つもしてくださいね。
ってことなんだ。
けど。
後に続く未来とそこに存在する主体。
申し訳ない。
心にもない台詞の一つしか残してあげることできないかな?。
朽ちていく肉体がなんかの奇跡で化学反応。
このボトルの中に大風吹き起こしてぶっ壊してくれたらってね。
それは夢想でしかない。
先行き閉ざされたこのちっぽけなボトルは老人の腐臭で満ち満ち。
清しい未来は蹂躙され続ける。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?