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「万年筆」のインクの入れ方とは?

インクの入れ方 実演編

前回「インクの入れ方」について述べましたが、伝えたいことも多く、あえて一気に書き上げたので、けっこうな長文になってしまいました。最後まで読んでくださった方ありがとうございました。

今回は実演編ということで、前回の内容を補足する形で写真を中心にお伝えしたいと思います。第7回「万年筆」インクの入れ方と合わせて読んでいただければと思います。

筆者お勧め万年筆
「ラミー サファリ万年筆 イエロー」

04月26日補正後

〇 カートリッジ方式

01写真カートリッジ

右からセーラー、プラチナの独自規格のカートリッジ、そしてモンブランの欧州共通規格のインクカートリッジとなります。
プラチナのインクカートリッジには差し込み口に金属の球体があり、差し込むと球体が中に押し込まれ棚吊り(カートリッジの中のインクが上部に留まってしまいペン先に流れない現象)を防止するようになっています。右端は万年筆にカートリッジを差し込んだ状態です。突き差すだけなので、便利で手軽です。

〇 コンバーター方式

02写真コンバーター

右はセーラーのコンバーター、左はセーラーの万年筆にコンバーターを差し込んだ写真になります。

コンバーターでのインク吸入の実演です。見えやすいように色水を使っています。このようにしてペン先からインクを吸い上げます。
ピストンを下げインク瓶にペン先を入れたら、ピストンを上げていくとインクも吸いあがっていきます。

〇 吸入式

吸入式は、ペン先から本体へ直接インクを装填してゆきます。
写真は、以前特別生産品として市販されていた、ペリカンの「M200 デモンストレーター」です。ボディがスケルトンになっているので、吸入式の機構がわかりやすくなっています。
作業方法はコンバーター方式と同じですが、万年筆本体の中にインクのタンクがあるのでインクをコンバーターより多く入れることができます。

編集後記 第8回


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