巨人軍OP戦vsロッテ(22/3/18-19)

新外国人が合流し、シーズンに向けた最終段階の本拠地4連戦の前半。わが巨人軍は制球に苦しむ佐々木を攻略したかと思えば、翌日の小島に手も足も出ず零封。左は届かず右は詰まらされ、今年もサウスポーのクロスファイアに苦しめられる姿が容易に想像できます。本番ではウィーラーや広岡が前で捌くとか、湯浅が引き付けて回転半径小さく打ち返すとかしてほしいものですが。

ポランコ:ファーストインプレッション
06年WBCのケン・グリフィージュニア並みの劇太りとまではいかないが、ややオーバーウェイト気味。アメリカ時代よりも前脚を開き、グリップを低めに構える。ヤクルトのオスナと似た傾向。タイミングを取る際の上半身の動きも大きく、全くの別人といった印象。タイミングの取り方を変えているので、始動が遅れヘッドが出てこない。打席を追うごとに空振りが減っていったのは見事だが、現段階ではアウトローと外スラに天井。インロースライダーとワンバウンドを見極めつつ外角低目を逆方向にカチ上げられるようになるかどうか。

ウォーカー:ファーストインプレッション
本来は、寝かせて構えたバットを垂直に立てゆったりとトップに入るのだが、投手のレベル差に戸惑い間が取れていない。トップが浅い。アメリカン・アソシエーションは便宜上3Aレベルに位置づけられているだけで、実際は2A以上メキシカンリーグ未満くらい。体重移動せずほぼノーステップでギリギリまで引き付けて打つタイプなので、しばらくは立ち遅れ続けるだろう。枠の許す限りは一軍で打席を与え続けたのちファームで調整がいいでしょう。

岡本
佐々木のアウトロー100マイルをセンター右に本塁打。2打席目にバックドア気味のフォークをセンター前に運んだ時点で勝負ありだった。オープンスタンスからのアウトステップでブレイクした18年シーズンから始まったフォーム探しの旅の到達点として、今年こそ根拠ある3割30本100打点を期待。

湯浅
個人的に下部組織の右打者ではNo.1のスラッガーと評させていただいている。昨シーズンは構えでの前傾姿勢を取り入れるなどして外角含めハードヒットできるポイントが広がり飛躍を予感させた、かに見えた。元来より前肩が内に入る動きが少なく、ステイバックやフライング・エルボーといったアメリカ式の技術に加え、新たに坂本のような前脚で弧を描くような動作を取り入れた。脚を上げている時間の長さによる軸のブレは、歩幅をスパイク半歩分ほど狭くすることで補う。

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