VRChat SDK 入門 (1) - ワールドの作成
「VRChat SDK 3.0」を使って、VRChatのワールドの作成に挑戦してみます。
1. VRChat SDK
「VRChat SDK」は、VRChatのオリジナルのアバターやワールドを作成することができるUnityパッケージです。
以下の2つのパッケージが提供されています。
「VRChat SDK」のダウンロードページから入手することができます。
2. Oculus Linkの準備
作成したワールドの動作確認には、PC版のVRChatが必要です。「Oculus Quest 2」の場合は「Oculus Link」を利用します。
(1) Windows PCの互換性要件を確認。
(2) 以下のドキュメントに従って、「Oculus Link」でVRChatを遊べる環境を整える。
3. Unityプロジェクトの準備
Unityプロジェクトの準備の手順は、次のとおりです。
(1) 「Unity Hub」と「Unity2019.4.31f1」のインストール。
「VRChat SDK 3.0」を利用するにはこのバージョンを使う必要があります。
(2) Unityで3Dのプロジェクトを新規作成。
(3) Unityのメニュー「Assets → Import Package → Custom Package」で「VRChat Worlds」のUnityパッケージをインポート。
(4) Unityのメニュー「VRChat SDK → Show Control Panel → Authentication」でサインイン。
3. ワールドの作成
ワールドの作成の手順は、次のとおりです。
(1) Hierarchyウィンドウの「+ → 3D Object → Plane」で平面を配置。
(2) Projectウィンドウの「Assets/VRChat Examples/Prefabs/VRCWorld.prefab」をHierarchyウィンドウにドラッグ&ドロップ。
(3) Projectウィンドウの「Assets/VRChat Examples/Prefabs/VRCChair/VRCChair3.prefab」をHierarchyウィンドウにドラッグ&ドロップ。
4. ビルド
ビルドの手順は、次のとおりです。
(1) Unityのメニュー「VRChat SDK → Show Control Panel → Settings」の「VRChat Client」でPC版のVRChatの実行ファイル(VRChat.exe)を選択。
(2) Unityのメニュー「VRChat SDK → Show Control Panel → Builder」で、「Setup Layers for VRChat」を押す。
VRChatに適したレイヤーを設定します。VRChatでワールドを動作させるには必須です。
(3) 「Set Collision Matrix」を押す。
VRChatに適した衝突レイヤーマトリックスを設定します。VRChatでワールドを動作させるには必須です。
(4) 「Force Non-VR」のチェックをはずして、「Build & Test」ボタンを押す。
「Force Non-VR」をチェックするとPC画面上、チェックをはずすとOculus Link上での動作確認ができます。
以下のようにワールドが表示されます。
【おまけ】 VRC Scene Descriptor
「VRCWorld.prefab」には、ワールドの各種定義を行う「VRC Scene Descriptor」コンポーネントが含まれています。
次回
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