見出し画像

M1 Mac への Mac-optimized version of TensorFlow 2.4 のインストール

「M1 Mac」 への 「Mac-optimized version of TensorFlow 2.4」 のインストール方法をまとめました。

1. Mac-optimized version of TensorFlow 2.4

「Mac-optimized version of TensorFlow 2.4」は、Appleの「ML Compute」によるネイティブアクセラレーションが利用可能なTensorFlowです。「M1 Mac」でサポートされています。

現在のバージョン「0.1-alpha1」では、以下のTensorFlowのバージョンをサポートしています。

・TensorFlow r2.4rc0
・TensorFlowアドオン0.11.2

2. 要件

要件は、次のとおりです。

・M1 Mac
・macOS 11.0+
・ARM版 Python 3.8

3. ARM版 Python 3.8のインストール

Xcode Command Line Tools」の最新版をインストールすることで、「ARM版 Python 3.8」はインストールされます。

$ rm -rf /Library/Developer/CommandLineTools
$ xcode-select --install

Pythonのバージョンが3.8であることを確認します。

$ python3 -V
$ Python 3.8.2
「Python 3.8」にならない場合は、「pyenv」など別のPython仮想環境ツールが影響している可能性があります。自分の場合は、「pyenv」を無効にして対応しました。

4. Mac-optimized version of TensorFlow 2.4 の仮想環境の作成

(1) Appleが提供しているスクリプトを実行。

$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/apple/tensorflow_macos/master/scripts/download_and_install.sh)"

(2) 仮想環境のパスを聞いてくるので入力。
改行のみの場合は、デフォルト(tensorflow_macos_venv)になります。

Path to new or existing virtual environment [default: /Users/furukawahidekazu/tensorflow_macos_venv/]:

(3) 仮想環境が完成すると、仮想環境の有効化のパスが表示される。

To begin, activate the virtual environment:

   . "/Users/furukawahidekazu/tensorflow_macos_venv/bin/activate"

(4) 「venv」で仮想環境を有効化。

$ source "/Users/furukawahidekazu/tensorflow_macos_venv/bin/activate"

pip list」で「tensorflow-macos 0.1a1」がインストールされていることを確認します。

$ pip list
    :
tensorflow-macos        0.1a1
    :

venv」について詳しくは、以下を参照。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?