Oculus Quest 2 入門 (9) - Passthrough API
以下の記事を参考に書いてます。
・Mixed Reality with Passthrough
前回
1. Passthrough API
「Passthrough API」は、現実世界と仮想世界をシームレスに融合し、MR(Mixed Reality : 複合現実)を実現することができる「Quest2」の新APIです。SDK v31からExperimental版が利用できるようになります。
具体的には、次のようなアプリが実現可能になります。
・Productivity
物理的なキーボードやデスクを使いながら、仮想モニターを介して同僚や友人と共同作業を行う。
・Gaming
リビングルームにゾンビが隠れているような、仮想世界の興奮と現実世界のと親しみやすさを融合したゲームを作成する。
・Co-located Social Presence
仮想コンテンツに参加しながら、同じ部屋にいる現実世界の人やペットとやり取りする。
2. Passthrough APIの機能
このExperimental版では、アプリ内のパススルーのルック&フィールを、次のようにカスタマイズできます。
◎ Composition
ホールパンチングやアルファブレンディングなどの既存のブレンディング技術を使用して、パススルーレイヤーを他のVRレイヤーと合成できる。
◎ Styling
フィードへのカラーオーバーレイの適用、エッジのレンダリング、不透明度のカスタマイズ、ポスタリゼーションなど、事前定義されたリストのレイヤーにスタイルと色合いを適用できる。
◎ Custom Geometry
Passthroughイメージを、デフォルトのスタイルメッシュに依存する代わりに、カスタムメッシュにレンダリングできる。たとえば、パススルーを平面に投影できる。
「Passthrough API」は、今後のSDKリリースでUnity開発者が利用できるようになり、将来的には他のプラットフォームもサポートされる予定です。「Passthrough API」のリリースは、今年後半を予定しています。
3. Passthrough APIとプライバシー
「Passthrough API」は、プライバシーを念頭に置いてを開発しています。「Passthrough API」を使用するアプリは、Quest2センサーから物理環境の画像や動画にアクセスすることはできません。これは、センサーの生画像がデバイス上でのみ処理されることを意味します。
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