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Gemini Nano と Android AICore の概要

以下の記事が面白かったので、かるくまとめました。

A New Foundation for AI on Android


1. Gemini Nano

Gemini Nano」は、「Gemini」モデルから蒸留してモバイル向けに最適化されたモデルです。モバイル上で直接実行され、さまざまなユースケースをサポートします。デバイス上で実行すると、エンドツーエンドの暗号化メッセージングアプリでメッセージへの返信を提案するなど、データがデバイスの外に流出しない機能が有効になります。また、ネットワークがない場合でも常に利用できます。

2. Android AICore

Android AICore」は、「Gemini Nano」への簡単なアクセスを提供する 「Android 14」の新しいシステムサービスです。「AICore」はモデル管理、ランタイム、安全機能などを処理し、AI をアプリに組み込む作業を簡素化します。

「AICore」により、「Gemini Nano」による「LoRA」のファインチューニングが可能になります。この強力なコンセプトにより、アプリ開発者は独自の学習データに基づいて小さな「LoRAアダプター」を作成できます。「LoRAアダプター」は「AICore」によってロードされるため、アプリ独自のユースケースに合わせてファインチューニングされた強力で大規模な言語モデルが利用できます。

「AICore」は設計上プライベートであり、Private Compute Coreと同様に透明性と監査可能性を提供します。責任を持ってAIを構築および展開する取り組みの一環として、AIをより安全ですべての人にとってより包括的なものにするための「Safety features」も構築しました。

「AICore」が現時点でサポートしているコア機能は、次のとおりです。

・サポートしているデバイス : 現在、Pixel 8 Proのみ
サポートしているモダリティ: テキストモダリティのみ

3. Gemini Nano と AICore の活用例

「Gemini Nano」と「AICore」で実行できるタスク例は、次のとおりです。

・AIで強化されたコンテンツの利用
要約、質問への回答、エンティティの抽出など。
・AIによって強化されたコンテンツ生成
校正、文法修正、執筆支援、スマートリプライなど。

3-1. Pixel Voice Recorder

「Gemini Nano」と「AICore」を使用して、デバイス上の要約機能を強化します。

3-2. Gboard Smart Reply

「Gemini Nano」と「AICore」を活用して、デバイス上で正確なスマートリプライ機能を提供します。

4. おわりに

「Gemini Nano」と「AICore」によるアプリ構築に興味がある場合は、早期アクセスプログラムにサインアップすることをおすすめします。

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